介護予防教室にて

こんにちは、Dietitian Job(ダイエティシャンジョブ)運営会社(株式会社東洋システム
サイエンス)大阪人材事業部 後中です。
お盆を過ぎると、少しずつ秋の雰囲気を感じることが多くなりますね。

とは言え、まだまだ残暑が厳しいです。

私はというと、室内の気温と外との温度差で、なんだか夏バテ?

皆様も勤務中の水分補給などには気を付けてくれぐれもご自愛くださいませ。

さて、本日はある自治体の介護予防教室にお邪魔した際のお話しをご紹介できればと思います。

介護予防教室とは、

65歳以上のすべての高齢者の方々を対象とした、各市町村が実施する介護予防サービスのことで、一般的には簡単な運動やストレッチ、介護予防をテーマとした各種講演会、栄養改善・口腔機能向上・認知症予防などについて学ぶことのできる場です。

今回は、管理栄養士による栄養改善の講演と個別の栄養相談を経験させて頂きました。

栄養改善の講演は、【バランスのよい食事について】というテーマに沿って30分程度の簡単な内容です。

1日3食摂っていますか?
果物や乳製品は摂れていますか?

など、

参加者の方々とコミュニケーションを取りながら食事バランスについてお話しをさせて頂きました。

参加者の皆様は大変積極的で、たくさんの質問を頂きました。

そのなかでも

「テレビで言ってたけど本当なの?」

という質問が大変多く、健康番組や料理番組などをチェックしている方が多いと実感しました。

具体的な質問の一例をあげると

  • MCTオイルやキヌアなどのスーパーフードはどんな風に活用すればよいの?
  • **だけ!ダイエットで痩せるって本当?
  • 糖質制限はどうやって実践すればよいの?
  • 岩塩の方が身体にいいって本当?

など・・・

多くのご質問を頂き、恥ずかしながら自信を持ってお答え出来ない質問もありました…(^^;

このように積極的に質問を下さる方は、食や健康に興味を持っておられるのだと、感銘を受けたと同時に、メディアの発信力の怖さも痛感しました。

テレビなどのメディアから得る情報は、もちろん間違っている情報ではありませんが、極端な表現を用いていることがあり、誤解を招いてしまうことも少なくないと思います。

特に健康な高齢者の方が完全な糖質制限をするとなると、命の危険に繋がることもあります。

もちろん全てのテレビや雑誌をチェックすることは難しいですが、メディアはその時代の流行や風潮を踏まえて情報発信をしています。

その情報に対する専門家としての意見をしっかりと持つことが必要な事と改めて実感することができました。

また栄養相談では

「糖尿病の家族がいるため、食事で気を付けることを教えてほしい」
「なかなか寝付けない時はどんなものを食べるとよいか教えてほしい」
「一人暮らしのため、調理をするのが億劫になる。スーパーで買えるお惣菜はどんなものよいか教えてほしい」

など・・

皆様、明確なお悩みを抱えておられることを知りました。

特に、お一人で暮らされている方は、

お料理をしても食材が余ってしまうので、ご飯を作ることが億劫にになる。

一人で食べる食事は美味しくないから食欲がわかない。

など・・

食事に対してポジティブになれないというお話しをよく耳にしました。

確かに、一人で食べる食事よりも、大勢で食べる食事の方が美味しく感じますよね。

かと言って、食べない訳にはいきません。特にご高齢であれば、低栄養に繋がるリスクもあります。

栄養改善の講義では、「バランスよく食べましょう」というお話しをしましたが、

まず大切なのは食べること!!

そんな時に、コンビニで販売されている一人分のレトルトおかずや、スーパーのお惣菜、冷凍食品など、今は簡単に手に入るものも多いので、お勧めすることもひとつですよね♪

販売されている商品をチェックするのも、(管理)栄養士として必要なことだと再認識しました。

今回、介護予防教室にお邪魔したことで、独居のご高齢者の方と家族同居のご高齢者の方では

  • 食生活に違いがあること
  • 食べ物や健康をテーマとしたテレビなどに興味を持たれている方が多いということ

も分かりました。

それを踏まえて、私たちの生活の中で溢れている情報など、様々な方向にアンテナを張って、栄養士・管理栄養士の目線での情報収集、さらにその情報の精査を普段から意識的に行うことが必要であると感じました。

私たちが専門家として忘れてはいけないことは、やはり「食への興味」だと思います。

「食の専門家」として食に興味を持ち、対象者に寄り添って正しい情報を伝えることのできる(管理)栄養士でありたいと改めて感じた日となりました。

弊社では、介護予防教室での講師のお仕事もご紹介しています。
ご興味のある方はぜひお問い合わせください。