Online Salonみんなどうしてる?介護報酬改定後の実行状況

こんにちは。Dietitian Job(ダイエティシャンジョブ)運営会社(株式会社東洋システムサイエンス)管理栄養士 下原です。

本日は、5月15日に実施しました「Online Salonみんなどうしてる?介護報酬改定後の実行状況」についてご報告します。

今回のオンラインサロンは、介護報酬改定後1ケ月が経過し、業務において変更や導入を試行錯誤する中で、出てくる疑問やお悩みを共有すべく(場合によっては解決できることも!!)、開催しました。

当日は、これまでに実施しました栄養ケア・マネジメント講座の受講生を中心に、今、まさに現場で奮闘努力する13名の管理栄養士の皆さんにご参加いただきました。

そして、おなじみ、弊社栄養ケアマネジメント講座講師、高橋樹世先生にも現場で働く管理栄養士の一人としてご参加いただき、第一線で活躍される方ならではのご意見をいただいたり、共通するテーマから発展する活発な意見交換の中、思いがけず大きな情報共有の場となりました

ここからは当日のテーマに沿って簡単にご紹介いたします。

Q1-1:介護報酬改定後に算定したいと思ったサービスは?

Q1-2:現時点での進捗状況を教えてください。


 Q1から、8割の皆様が栄養ケアマネジメント強化加算の算定を実施している(もしくは、しようとしている)、という結果を得ました。と同時に、Q2から、半数は思いはあっても、なかなか思うようには進んでいないという結果となりました。
なかなか思うように進まない、理由としては、「管理栄養士の採用がすぐにはできないこと」。とはいえ、今ある人財の中で準備だけはしておこうという前向きな意気込みを伺うことができました。

意見交換の中で印象に残ったのは「療養食加算」

このサービスは、医師の食事箋が必要ですが、加算算定を行っている施設では、血液検査データや、入所時のフェイスシートをもとに「管理栄養士」から「ドクター」へ提案していくとのこと。看護師を通しての場合もありますが、いずれにしても「管理栄養士」と
多職種と連携がうまくとれるかどうかは、業務を進めていくうえで大きなポイントとなるようです。

Q2:介護報酬改定を受けて、加算算定要件の配置基準を満たすべく、管理栄養士の新規採用の予定はございますか??

ここでの「ない」はこの3年間では何をどうやっても新規採用はない、と考えた場合、ということでご回答いただきました。

それでも半数は「採用はない」とのこと。

但し、「ない」とした理由の中では直営の施設のため、管理栄養士の配置基準は満たしているから(だから「栄養ケアマネジメント強化加算」を算定する準備をすることにした)、とか、小規模施設のため、管理栄養士の配置基準には特に問題がないので採用はない、とのことでした。

法人規模での回答の中では、まず、配置基準の整っている施設で成果を出して、他の施設で順次増員採用を考えてもらう、とするところもあるようです。

管理栄養士の皆さんの熱意が施設を大きく動かしそうですね!!

Q3:準備している食形態の種類を教えてください(複数回答可)

髙橋先生の施設では、給食時の食形態としては、「常食・一口大・軟菜(コード4)・ムース(コード3)・ミキサー(コード2)」の5種類を準備しているが、防災食としてはコード4とコード2の2形態で展開しているとのこと。

様々な利用者様がいる中で、すべてを準備することはできないが、少しでも多様性のあるものをと探した結果、便利な防災食を見つけました!ということでご紹介( 写真は【玉子丼】)。

詳細はコチラ⇒http://www.hijyoshoku.com/yuni.html

「混ぜていくうちにペースト状になってくる形態に幅をもたせられるためおすすめ!です(高橋先生談)」

Q4:そのほか(一部抜粋)

〇LIFEの提出に関して

・誰が、何を、どのタイミングで入力する、等事前の準備ができておらず、指揮系統の準備不足を感じた。

・ここでも様々な職種との関係性の構築が重要であると痛感。

・ソフトを使用して、LIFEに入力、と考えていたが、ソフトが現時点で完全にはLIFEに対応しておらず、
・移行できるところ、手入力するところ、とかなり煩雑な作業になっている。

そのほか、「ミールラウンド実施時の記録簿の作成方法」や「LIFE入力に際しての必要栄養量やたんぱく質量の求め方」「栄養アセスメント加算・栄養改善加算」算定の条件、等、それぞれの日常業務の中での疑問点が次々と提示され、参加者の皆様自身の実施している、リアルな情報を伺うことができました。

※介護報酬改定に関する情報は日本栄養士会HPにまとめられています。ぜひ目を通しておいてください。

特養、老健、薬局、と様々なところで活躍する管理栄養士13名の日々の業務を情報交換の中で垣間見ることができ、と同時に、多くは、1人職場であるがゆえに、孤軍奮闘しながらも、向上心高く取り組んでいることを改めて実感する時間となりました。

参加者の声(一部抜粋)

〇他の施設での取り組みを聞けたり、悩みが同じだったり、職場では一人ですが、仲間がいるんだな、と心強く思えました。コロナ禍ですが、オンラインでもたくさんの事を学べることがわかりました。 ただ、実際に集えれば、先生や他の施設の方とも、個人的に質問したり、話が出来たりするのかな?と少し残念にも思えました。 緊張して臨みましたが、スタッフの方には盛り上げていただき、楽しく参加することが出来ました。ありがとうございました。

〇悩んでいる事が同じな案件がありました。改定にともなう悩みを少し解決できたと思います。

〇本日は、貴重な時間をありがとうございました。 介護報酬自体の理解がきちんとできていない中、新たに加算を取りにいかないといけなかったり、LIFEって何?から始まり、やっていく中でこれって?ということがたくさん出てきていたので、質問をすることができとても有り難かったです。 ミールラウンドの記録の残し方についても、パソコン内でも良さそうなお話を伺えたので、普段使用している個別の栄養ケア提供記録を使用してみようと思います。 更にやっていく中で疑問点も出てくるかと思いますので、しばらく定期的に開催していただけると、有り難いなと思います。

全てが参考になりました。まだまだ聞きたい事がありましたが、個人的すぎるので、遠慮しました。次回も参加したいです。ありがとうございました。

発言するのが苦手で聞くばかりになりましたが、ためになる話ばかりで大変有意義な時間でした。ありがとうございました。

ご参加いただきました皆様、ありがとうございました!

また、皆様のサポートができる、元気になれる企画を提案していきますので
今後ともよろしくお願いいたします。

発言の有無は問いません!
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