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高血圧の対象者への受診勧奨のヒント

2021.08.21

こんにちは。外部執筆スタッフの管理栄養士 赤松留美です。

 

みなさん、受診勧奨で困ったことはありませんか?

 

動脈硬化のリスクをお伝えしても、危機感を感じて頂けないことが多いのではないでしょうか。

 

そのような時は、客観的なデータを用いてアプローチする方法がおすすめです。

 

先日、高血圧について詳しく学ぶ機会があったので、今回は特に高血圧の対象者様への伝え方について面談に活用できそうな内容をシェアいたします。

 

 

高血圧の方に受診勧奨する大切さ

 

高血圧になると脳や心臓疾患のリスクが上がります。

 

心不全や脳梗塞といった重大な病気を発症すると死に至るか、助かっても半身まひや嚥下障害などの後遺症が残ることも多いため、注意が必要です。

 

治療薬が豊富で薬物療法の効果を得られやすいので、高値の方には服薬を勧めることがリスク低減につながります。

 

ただ、20年前までは薬の種類も少なく、効く薬は少ないと言われていた時期があるそうです。

 

今では新薬でも20年以上は使用されていて副作用なども明らかになっています。

 

昔聞いた情報をアップデートしていない方には、今の状況をお伝えするといいですね。

 

 

高血圧のリスクレベルについて

高血圧は数値によってリスクレベルが変わるため、血圧の分類を把握しておくと受診勧奨にも役立ちます。

 

なお、2019年度に高血圧治療ガイドラインが変わり、降圧目標が140/90未満から130/80未満に引き下げられました(75歳以上の高齢者では140/90未満)(表1)。

 

対象者がどのレベルにあるのか確かめる時は、ご本人に数値を読み上げて頂いてからどの分類なのかをお伝えすると、自分ごとと捉えて頂きやすくなります。

 

(表1)成人における血圧値の分類

(出典:日本高血圧学会・高血圧治療ガイドライン2019)

 

特定保健指導判定値は130/85以上、受診勧奨判定値は140/90以上ですね。

 

その範囲内で、血圧のリスクは以下の4段階に分類されます(表2)。

 

分類によって、受診勧奨の緊急度が変わるので注意が必要です。

 

Ⅱ度高血圧以上の方は、薬物治療をせずに正常範囲に戻る割合は約1割だそうです。

 

対象者が生活習慣改善による血圧低下を望まれたとしても、効果が出るまで時間がかかること、その間も高血圧によるリスクがあることを伝えたうえで、どうされるか判断して頂く必要があります。

 

Ⅲ度高血圧の方には、面談後すぐ病院に行って頂きましょう。

 

(表2)血圧のリスク分類

 

 

生活習慣改善と薬の効果比

 

生活習慣改善を希望された時、何をすればどの程度血圧が下がるのかの目安があります。

 

集団の平均値のため個人差はありますが、期待効果は以下のようになっています。

 

(表3)生活習慣改善とその期待効果

※著しい高血圧では運動は推奨されていません。

 

どれも効果はありますが、1つ1つの効果は決して大きくありません。

 

180mmHgの方が140mmHg未満にするのは相当な努力と時間がかかることが予想されます。

 

効果が出るまで、脳卒中など合併症のリスクが高いままというのは怖いと思いませんか。

 

薬を飲むと一剤標準量あたりで7 mmHg程度と短期間で大きな低減効果がありますし、複数の薬を組み合わせることでさらに高い血圧のコントロールも可能になります。

 

血圧が極端に高いケースでは、まず薬でリスクを下げることが大切です。

 

薬に頼りたくない、飲み続けたくないという方もおられますが、食事、運動や節酒などの取り組みは服薬と並行して行っていただき、血圧が下がったら徐々に薬を減らしていってはいかがでしょうと提案できるといいですね。

 

 

 

まとめ

高血圧の受診勧奨者は数が多いですが、その中でもリスクの違いがあること、生活習慣改善は効果があるけれど短時間での改善は難しいことがお分かりいただけたでしょうか。

 

短時間の面談で、受診勧奨をして、生活習慣改善の目標も立てるのは大変ですが、ハイリスクの方には適切に受診をおすすめして、重大な病気の発症を回避していただきましょう。

 

 

赤松留美

管理栄養士/健康食育シニアマスター/ライター
頑張らない料理で健康をサポートする管理栄養士
36歳まで不健康OLだった経験をもとに、シンプルな食生活で心と体を元気にするための情報を発信
1500人以上にメタボリックシンドロームの方向けの個別栄養サポートを実施。
お米を中心にした食事によるダイエット法を伝えるセミナー等も開催
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