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Online Salon~栄養ケアマネジメント事例検討会~

2022.06.05

こんにちは!Dietitian job運営会社 東洋システムサイエンスの増田です

 

昨年の介護報酬改定から1年が経ちました。

介護保険施設における栄養ケアマネジメントの体制強化が求められるようになり、状態に応じた栄養管理の計画的な実施とともに入所者全員への丁寧な栄養ケアを行うため、栄養士・管理栄養士が担う役割もさらに重要になったことを強く感じている方も多いのではないでしょうか。

 

本日は、5月28日に開催いたしましたOnline Salon~栄養ケアマネジメント事例検討交流会~」についてご報告します。

 

一人職場なことが多い栄養士・管理栄養士の皆さまは、日頃、業務を行うなかでも「これが正しいやり方なのだろうか…」と不安を感じたり、「他の施設ではどのように取り組んでいるのだろう…」とか「未経験でどうして良いか分からない」といった悩みや疑問を抱えていたりする方も多いかと思います。

 

今回のサロンには、弊社「栄養ケアマネジメント講座」でも講師を務めてくださっている高橋樹世先生をお迎えしました。

当日は高齢者施設でご勤務されている方のほか、まだ栄養ケアマネジメントのご経験が無い方も含め10名の管理栄養士の皆様にご参加いただきました。

 

事例検討を行いながら対処方法についてアドバイスをいただき、さらに他の施設ではどんな対応をしているのかといった皆様からの体験談も交えつつ、様々な情報を共有しましたので、一部をご紹介いたします。

【事例検討】

施設に入所しているAさん(80歳女性)

現在低栄養と判定されている。ある日Aさんは転倒して入院することになり、退院時には2㎏の体重減少と褥瘡の発現を確認。寝たきりになり運動量が減少したことにより便秘を引き起こしている。

「低栄養」

まずはこの事例において、「低栄養」を第一の問題と捉え、解決の方法を検討しました。

実際に、低栄養は加齢現象に伴う衰弱や骨折、転倒などを引き起こす危険因子とされており、低栄養の問題を解決することは介護予防のためにも重要とされています。

参加者の皆様からも、「体重がなかなか上げられない」という声が多く聞かれ、高橋先生からのアドバイスとして、栄養補助食品を取り入れることや、入所者様の食事の様子を見てきちんと食事ができているのかを確認することが大切と教えていただきました。

具体的には食事形態が対象の方に合っているかどうかや一回の食事量を確認するといったことです。

 

栄養補助食品はどのようなものを使っているのかという話題では、皆様から様々な商品名や味が挙げられ、自施設で好まれている製品の情報交換もある一方で、「栄養補助食品をつけたいが予算がなくてつけられない」「栄養補助食品の選択や決定権が管理栄養士にはない」といった切実なご意見もあがりました。

栄養補助食品の予算の問題に関しては、高橋先生ご自身も現場で実際に痛感しており、入所者様のご家族の方に個別で購入をお願いするか、それが難しい場合では、低価格でも高カロリーのプリンをおやつで提供するといったアドバイスもいただきました。

「便秘と水分補給」

次に便秘について解消法を検討しました。

便秘を予防するために工夫していることや解消方法についての話題では、「便秘の入所者様のみにオリゴ糖やファイバー、酸化マグネシウムを処方している」、「日頃の献立のなかに変わりごはんとしてひじきごはんや根菜入りごはんを加えて、食物繊維を多く食べてもらう工夫をしている」というご意見もありました。

私自身、便秘予防にはバナナがいいのではという安易な考えを持っていましたが、意外にも「バナナだと対象者様の便が出すぎてしまう」という体験談を教えていただき、とても勉強になりました。

 

最後に、水分補給に関する話題では、一日の水分の目標摂取量をどのように決めているのかというところから検討しました。

皆様の多くが、体重あたり30mlの水分摂取量を目標量として設定しているそうですが、実際にはそれだけの水分量を一日で摂る難しさを感じておられるようでした。

「栄養補助食品と水分も一緒に…となると入所者様のお腹がチャポチャポになってしまうので工夫したい!」というお悩みに対しては、参加者の皆さんから「献立で牛乳が重なった場合には、牛乳をヨーグルトに変更している」「スポーツ飲料やお茶の他にも、お好みで紅茶やコーヒー味の様々な味の水分ゼリーを作っている」といった工夫が寄せられました。

 

高橋先生からは、「1回100円で飲めるドリンクバーを作ったら面白いかも!」という発想も飛び出し、入所者様が少しでも楽しみながら水分補給できるようにと皆様が日頃から考えていらっしゃる様子が分かりました。

 

 

弊社では、高橋先生から事前に高齢者の方でも炭酸がお好きな方が多いというお話を伺っていたので、「とろみつきのコーラ」を実際に作ってみました。

炭酸飲料にとろみをつける実験では、とろみを付けるためにペットボトルをたくさん振るので炭酸が抜けてしまうかと思いましたが、とろみが付いても炭酸のシュワシュワ感はしっかり残っていたので、水分補給の味のバリエーションの一つとして加えていただけるのではないかと思いました。(キャップを開ける際は要注意です!)

 

その場でコップに注いだ様子を、実際に皆様にも見ていただいた際には「炭酸の泡がすごく残っていて驚いた」というご意見もありました。

 

今後も、実際の施設で参考にしていただけるように、色々な飲料にとろみを付ける試みを続けていきたいと考えております。

実験した際は、次回検討会を開催する際にそれらの結果をご報告いたします!

 

ブログではすべての内容をご紹介することはできませんが、皆様のお話を聞くなかで、施設によって様々な課題や問題を抱えているということを改めて実感するとともに、今回の交流会を通して、何か少しでも皆様の日々の業務のお役に立てる機会になっていたらいいなと思いました。

【参加者の感想(一部抜粋)】

◎他の高齢者施設ではどのように高齢の方の栄養ケア、多職種連携をされているのか知らなかったので、他の施設でどのようにされているのか知ることができて良かった。

また、自分の考え方も合っているのか分からなかったので、先生からのご意見をいただく機会もあり、ありがたかった。

 

◎今、悩んでいることが話されていたので勉強になりました。ありがとうございました。

 

◎栄養士の実務上の悩みや工夫を聞くことができて意義がありました。

 

◎知りたい情報を得ることが出来て良かった。他にも知りたい事があったが、時間が足りず聞けなかった。

 

◎違う職場で皆さんが感じている仕事の悩みや疑問を知ることができました。時間を考えると前もって他のところの対応について知りたい事をアンケートしておくともっと悩みを具体的に話し合える気がしました。

 

 

今回ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

また、皆様のサポートができるような交流会を企画して参りたいと思います!

 

その他にもDietitian jobでは様々な交流会を開催しております!

次回の交流会はこちらです♪ ぜひご参加ください。

 

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