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災害時における必要な栄養素と栄養士の役割とは?

2018.06.21

この度の大阪北部を震源とする地震により、亡くなられた方々のご冥福を謹んでお祈り申し上げますとともに、被災された方々およびそのご家族の方々には、心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復興と皆様の心身のご健康を心よりお祈り申し上げます。

 

ダイエティシャンジョブ運営会社 (株)東洋システムサイエンス 人材事業部一同

 


 

こんにちは、執筆スタッフの管理栄養士 髙橋美枝です。

今回は、ストレス負荷時(災害)に必要な栄養素についてご紹介したいと思います。

 

これは、国立保健医療科学院生涯保健部の

「ストレス負荷時の食事摂取量の変化と必要な栄養素~被災者への栄養.食生活支援のために~」

という文献を参考にさせて頂きました。

 

日本は、環太平洋地震帯に位置し地殻変動が激しく地震活動が活発です。

世界のマグニチュード6以上の地震の2割は日本周辺で発生しているといわれています。

地震に限らず水害についても日本の多くの都市が海や河川の水位より低いということがあり、脆弱さが指摘されています。

 

私たち1人1人の栄養士の役目としては、災害時での食事の提供において行政栄養士と他機関での連携作りをスムーズに行えるようにし、すみやかに必要な食事を供給する助けになるように努力することだと思います。

 

急性のストレスと慢性のストレスでの食事摂取量の変化について

急性のストレスと慢性のストレスでは食事の摂取量は変わってきます。

通常、災害などの強いストレスにさらされると(急性)食欲が抑えられ食事摂取量が減少します。

逆にダイエットなどの食事制限の場合は、ストレスへの対処行動として食事摂取量が増加する傾向にあります。(この対処行動では、甘いものや脂質が高いものを好むことが多くあります)

 

災害時に必要とされる栄養素とは

ストレス反応では脳、神経系が深く関与しており、これらは糖質のみをエネルギー源としているため糖質の摂取が十分でなければなりません。

糖質が十分でなければ、体内のたんぱく質を分解してエネルギーを作ることになり、体への負担が懸念されます。

さらにストレス時に分泌されるノルアドレナリン、アドレナリン、コルチゾールなどのホルモンを長期間分泌することで体たんぱく質が亢進し免疫力の低下を引き起こす可能性が高くなります。

 

従って十分な糖質と、たんぱく質が必要になります。

中でも必須アミノ酸であるトリプトファンはストレス時では枯渇しやすいことや、心を安定にする幸せホルモンといわれるセロトニンはトリプトファンがないと作ることができませんので、トリプトファンが多く含まれる乳製品、豆類、肉、魚などの食品も積極的に摂る必要があります。

 

他に、エネルギー代謝に関わるビタミンB1は災害時に分配される食糧の多くが炭水化物に偏る傾向があるため不足しないように摂らないといけません。

酸化作用、抗ストレス作用が強いビタミンCは、コラーゲンの修復作用もあるので災害時に怪我をした時に必要なビタミンです。

感染症予防のためのビタミンA、酸素運搬能力を正常化しブドウ糖の効率を良くする鉄分、加工食品によりカルシウム排泄の可能性が高まるのでカルシウムの摂取も欠かせません。

 

このように必要な栄養素はたくさんありますが、一気に供給できないとしても、不足しないように少しずつでも供給していく必要があると感じます。

 

今後の課題

筆者の地元は宮城県で、家族も東日本大震災に遭いました。震災で助かった方でも慣れない避難所暮らしで病気が悪化し亡くなった方もいたと伺いました。

 

災害時での栄養補給については、特に避難所生活が長くなる際に必要な栄養素をしっかり補給できるような体制作りをしていくことが今後の課題だと思われます。

 

そのためには、行政の栄養士や地域で活動されている栄養士、関係機関がしっかり連携していくことが大切だと考えます。

 

 

参考文献

日本栄養士会雑誌

ストレス負荷時の食事摂取量の変化と必要な栄養素~被災者への栄養.食生活支援のために~

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