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第30回管理栄養士国家試験問題1~40

問題をクリックすると解答が開きます。

  • Q1

  • 公衆衛生活動とPDCAサイクルの組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)地域において減塩教室を開催するーPlan

  •        (2)中間評価を実施するーDo

  •                (3)運動しやすい生活環境を整備するーDo

  •                (4)最終評価を次期計画へ反映させるーCheck

  •                (5)数値目標を設定するーAct

  • A1

  • 正解(3)

    PDCAサイクルとは、事業活動における生産管理・品質管理などの管理業務を円滑に進める手法の1つ。Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)の4段階を繰り返すことにより、継続的に改善すること。選択肢(1)は実際に開催するのでDo、(2)は評価するのでCheek、 (4)評価を反映させるのでAct、 (5)目標値を計画するのでPlanとなる。

  • Q2

  • オゾン層保護対策を目的に含む国内外の取り決めである。 正しいのはどれか。2つ選べ。


  •      (1)ラムサール条約

  •        (2)フロン排出抑制法

  •                (3)食品リサイクル法

  •                (4)容器包装リサイクル法

  •                (5)家電リサイクル法

  • A2

  • 正解(2)かつ(5)

    オゾン層を破壊するフロンガスは、家・車のエアコン・冷蔵庫等の冷却の為に利用。家電リサイクル法は、それらを廃棄又リサイクルする際に放出されるフロンガスを規制する法律。(1)ラムサール条約は、湿地保護についての取決め。(3)食品リサイクル法は、食品循環資源の再利用等の促進に関する法律。(4)容器包装リサイクル法は、家庭から排出されるごみのうち容器包装廃棄物について、減量化を図り資源の有効利用を図るための法律。

  • Q3

  • 年齢調整死亡率に関する記述である。 正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)対象集団の年齢構成の違いによらず、粗死亡率より大きくなる。

  •        (2)標準化死亡比は、対象集団の人口規模が小さいと使用できない。

  •                (3)老年人口が多い集団と少ない集団を比較できる。

  •                (4)基準集団を設定しなくても算出できる。

  •                (5)海外の集団との比較はできない。

  • A3

  • 正解(3)

    年齢調整死亡率とは、年齢構成が著しく異なる観察集団の間での死亡率・特定の年齢層に偏在する死因別死亡率について、その年齢構成の違いを考慮して補正した死亡率。(1)粗死亡率は単に死亡数を人口で除したものである。年齢調整死亡率が必ずしも大きくなるわけではない。(2)標準化死亡比(SMR)は年齢構成の差異を基準の死亡率で調整した値に対する現実の死亡数の比である。主に人口規模の小さい地域での比較に用いる。(4)厚生労働省統計では昭和60年モデル人口を基準集団として算出している。(5)海外の集団とも比較できる。

  • Q4

  • 平均寿命、平均余命及び健康寿命に関する記述である。 正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)平均寿命は、その年に死亡した人の年齢を平均して算出できる。

  •        (2)乳児の死亡率が低下すると、平均寿命も低下する。

  •                (3)40歳の平均余命に40を加えた値は、平均寿命より大きい。

  •                (4)100歳の平均余命は、算出できない。

  •                (5)健康寿命は、人口動態統計から算出できる。

  • A4

  • 正解(3)

    (1)平均寿命は、5年ごとの国勢調査・人口動態統計(確定数)による死亡数・出生数をもとに作成される「完全生命表」により算出。(2)乳児死亡率の低下・高齢者の死亡率の改善により、平均寿命は延びる。(4)100歳でも完全生命表により平均余命は算出。(5)健康寿命は、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことで平均寿命から介護を必要とする年数を引いた数。

  • Q5

  • ある食品における特定の健康機能を検証したい。 当該食品の摂取の有無による健康状態を比較する研究として、最も妥当性の高い研究デザインである。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)記述疫学研究

  •        (2)コホート研究

  •                (3)症例対照研究

  •                (4)ランダム化(無作為化)比較試験

  •                (5)生態学的研究

  • A5

  • 正解(4)

    エビデンスの質(信頼性の高さ)の高い順にあげると、(4)ランダム化(無作為化)比較(対照)試験(メタアナリシス)>1つ以上のランダム化(無作為化)比較(対照)試験(RTC)>非無作為化比較(対照)試験>(2)コホート研究>(3)症例対照研究>横断研究>(5)生態学的研究>(1)記述疫学研究(症例報告、ケース・シリーズ)>患者データーに基づかない専門委員会・専門家個人の意見順といわれている。

  • Q6

  • がんを早期に発見するためのスクリーニング検査に求められる要件である。 誤っているのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)発見したいがんに対する敏感度・特異度が高い。

  •        (2)検査を行う者の技量によらず、一定の結果が出る。

  •                (3)実施にかかる費用が低額である。

  •                (4)受検した人の方が、そのがんによる死亡率が低下する。

  •                (5)受検した人の方が、そのがんに罹患しにくい。

  • A6

  • 正解(5)

    対象となる集団に対して実施するスクリーニング検査によって、目標疾患の罹患が疑われる対象者又は発症が予測される対象者をその集団のなかから選別することで早期発見につなげることができる(第2次予防)。早期発見により早期治療ができ死亡率を低下させることはできる。しかし(5)のように罹患を予防する(第1次予防)ことができるわけではない。敏感度、特異度、正確性が高いことの他に簡便、迅速、安価で多検体検査ができることが求められる要件。

  • Q7

  • 健康日本21(第二次)における「社会生活を営むために必要な機能の維持・向上」の「高齢者の健康」に含まれる目標項目である。 誤っているのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)介護保険サービス利用者の増加の抑制

  •        (2)認知機能低下ハイリスク高齢者の把握率の向上

  •                (3)メタボリックシンドロームに該当する高齢者の割合の減少

  •                (4)足腰に痛みのある高齢者の割合の減少

  •                (5)高齢者の社会参加の促進

  • A7

  • 正解(3)

    (3)メタボリックシンドロームに該当する者の割合の減少は、医療費適正化計画などの中で、高齢者に限らず全年齢層(特に40歳から74歳まで)に対する目標項目。高齢者の健康については、選択肢(1)(2)(4)(5)の他に、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)を認知している国民の割合の増加、低栄養傾向(BMI20以下)の高齢者の割合の増加の抑制なども目標。

  • Q8

  • 睡眠に関する記述である。 正しいのはどれか。2つ選べ。


  •      (1)年をとると、早寝早起きの傾向が強まる。

  •        (2)休日に「寝だめ」をすることで、睡眠リズムを改善できる。

  •                (3)飲酒は睡眠の質を高める。

  •                (4)レム睡眠の時には、骨格筋は緊張している。

  •                (5)睡眠時無呼吸のある人は、高血圧になりやすい。

  • A8

  • 正解(1)かつ(5)

    (2)睡眠リズムを改善するためには、決まった時間に就寝・起床する生活リズムを整えることが重要。(3)飲酒により眠くなるのは初めの2~3時間程度までといわれている。この時期を超えると交感神経が働いて体温が上昇し眠りが浅くなり中途覚醒を招く。(4)レム睡眠時には、骨格筋が弛緩して身体は休息状態にあるが、脳は活動して覚醒状態にあるので、夢を見たりすっきり起きられる。

  • Q9

  • がんに関する記述である。 正しいのはどれか。2つ選べ。


  •      (1)肝がんの年齢調整死亡率は、近年増えている。

  •        (2)乳がん検診の受診率は、50%を超えている。

  •                (3)加工肉摂取は、大腸がんのリスク因子である。

  •                (4)地域がん登録は、がん死亡の全数把握を目的としている。

  •                (5)都道府県は、がん対策推進計画を策定しなければならない。

  • A9

  • 正解(3)かつ(5)

    (1)肝がんの年齢調整死亡率は、男女とも年々減少。(2)国民生活基礎調査によると40~69歳の乳がん検査の受診率は34.2%で、それ以外の年齢層では20%以下。(4)「地域がん登録」は、がんの発生状況やがん医療の実態を把握、がん医療の向上やがん対策の策定・評価に資する資料を整備するのが目的。がん患者について、診断・治療およびその後の転帰に関する情報を収集し、保管・整理・解析する仕組み。

  • Q10

  • 骨粗鬆症・骨折に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)大腿骨近位部骨折は、寝たきりの原因となりやすい。

  •        (2)糖尿病は、骨折のリスクを高める。

  •                (3)CKD(慢性腎臓病)は、骨折のリスクを高める。

  •                (4)骨粗鬆症検診は、健康増進法に基づく事業に含まれる。

  •                (5)骨粗鬆症のスクリーニング検査には、DXAを用いる。

  • A10

  • 解なし

    ※「厚生労働省:正解となる選択肢がないため。」より「解なし」発表。スクリーニング検査には血液検査(古くなった骨を溶かす破骨細胞・新しい骨をつくる骨芽細胞の働きを調べる)簡単な検査法があるが、最近DXA検査(Dual-energy X-ray Absorption:2重エネルギーエックス線吸収測定法=股関節・腰椎の骨に2種類の異なるX線を当てて吸収率から骨量・骨密度を測定)、定量的超音波検査(かかとの部分に超音波を流して骨密度を測る)が普及して一般的に使用。最近のガイドラインでは、スクリーニングとしてDXA検査をすることが推奨されてきていることを考えると(5)も正しいとなり解答なし。

  • Q11

  • わが国の医療保険制度に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)保険給付の対象となる者を、保険者という。

  •        (2)被用者保険の対象は、自営業者・農業従事者である。

  •                (3)後期高齢者は、国民健康保険に加入する。

  •                (4)医療機関受診の際には、現物給付が原則である。

  •                (5)医療機関受診の際には、患者は医療費の全額を支払う。

  • A11

  • 正解(4)

    (1)保険給付の対象となるのは被保険者。保険者は経営主体など給付をする側。(2)被用者保険の対象は被用者(サラリーマン、共済組合員、船員等)。(3)後期高齢者(75以上)は、後期高齢者医療保険に加入。国民健康保険は、一般国民(自営業・農業従事者)が加入する保険。(5)年齢により異なるが、通常高齢者以外は医療費の3割負担。

  • Q12

  • 障害者総合支援法に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)難病患者は、対象に含まれない。

  •        (2)生活支援のサービスには、利用者の費用負担はない。

  •                (3)サービスの利用は、施設入所者に限られる。

  •                (4)自立支援サービスの申請は、国に対して行う。

  •                (5)利用できるサービス量は、障害支援区分で示されている。

  • A12

  • 正解(5)

    (1)以前の障害者自立支援法が見直され、障害者総合支援法への名称変更され、難病等も対象に加わる(平成25年4月)。(2)利用者の負担額は、所得等に配慮した負担(応能負担)を原則。(3)施設入所サービスの他に、通所サービス等も行われる。(4)自立支援サービスの申請は市町村等に対して行い支給決定等を受ける。

  • Q13

  • 市町村保健センターに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)全国に約500か所設置されている。

  •        (2)センター長は、医師に限られる。

  •                (3)医療機関の監視を行う。

  •                (4)設置に関しては、健康増進法に規定されている。

  •                (5)ソーシャルキャピタルの積極的活用が求められている。

  • A13

  • 正解(5)

    (1)市町村保健センターは市町村に設置することができ、全国に約2500か所設置(平成27年度:2477か所)。一方、保健所は約500か所(平成27年度:486か所)設置。(2)センター長は医師でなくともよい。(3)対人サービスが基本。住民に対し健康相談・保健指導・健康診断その他、地域保健に関する必要な事業を行う施設。保健所とは異なり、医療機関の監視(立入検査等)行わない。(4)地域保健法により規定。地域における母子保健・老人保健の拠点で、市町村レベルの健康作りの場。

  • Q14

  • 母子健康手帳に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)児童福祉法に基づき交付される。

  •        (2)児の出生届出時に交付される。

  •                (3)都道府県により交付される。

  •                (4)世界保健機関(WHO)の定めた身体発育曲線が用いられている。

  •                (5)児が受けた予防接種を記録する欄を設けることが義務づけられている。

  • A14

  • 正解(5)

    母子健康手帳は、出産までの妊婦の健康状態・アドバイス・出産時の大切事項(出生日・時間・出生施設・病院名称等)、出産後の予防接種・子供の成長状況等を記入する大切な手帳。(1)母子保健法に定められる。(2)通常、妊娠していることが判明した時点で交付。(3)住所地の市区町村長に「妊娠届」を提出。市区町村長から交付。(4)身体発育曲線は、厚生労働省の調査に基づき作成。子供の成長を把握するための目安となるもの。

  • Q15

  • 介護保険の予防給付により提供されるサービスである。誤っているのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)訪問サービス

  •        (2)通所サービス

  •                (3)短期入所サービス

  •                (4)施設サービス

  •                (5)住宅改修

  • A15

  • 正解(4)

    (4)予防給付により提供されるサービスに施設サービスは含まれない。但し、介護給付により提供されるサービスには、訪問サービス・通所サービス・短期入所サービス・住宅改修等他に、施設サービス(介護老人福祉施設・介護老人保健施設・介護療養型医療施設)が含まれる。

  • Q16

  • 学校保健に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)定期の予防接種は、学校長に実施義務が課せられている。

  •        (2)学校感染症が流行した場合の休校は、養護教諭が決定する。

  •                (3)インフルエンザに罹患した児童は、解熱した日の翌日から登校してよい。

  •                (4)定期健康診断の項目には、栄養状態が含まれる。

  •                (5)学校保健委員会は、市町村ごとに設置される。

  • A16

  • 正解(4)

    (1)定期予防接種は、市町村長に実施義務が課せられる。一方、臨時の予防接種は都道府県知事が責任者となり市町村長に指示する。(2)学校保健安全法に従い、休校は学校設置者が決定。又、出席停止は学校長が決定すること。(3)インフルエンザの場合、発症した後5日間経過し、かつ解熱した後2日間を経過するまで休む。(5)学校保健委員会は、原則学校ごとに設置。校長・養護教諭・栄養教諭・学校栄養職員、学校医・学校歯科医・学校薬剤師・保護者代表・児童生徒・地域の保健関係機関の代表等を主な委員とし、保健主事が中心となって運営。

  • Q17

  • 政府開発援助(ODA)における技術協力の項目である。正しいのはどれか。2つ選べ。


  •      (1)研修員受け入れ

  •        (2)食糧援助

  •                (3)円借款

  •                (4)機材供与

  •                (5)病院建設資金の貸付

  • A17

  • 正解(1)かつ(4)

    開発途上地域の開発を主たる目的とする政府及び政府関係機関による国際協力活動のことをODA(Official Development Assistance:政府開発援助)。ODAには、経済協力(円借款・資金贈与・貸付等)及び技術提供(人材の育成、留学生の受け入れ、機材提供等)。(2)食糧援助は、食糧不足に直面している開発途上国に対し、支援を目的とした無償資金協力で、食糧援助(ケネディ・ラウンド交渉の結果、制度化された国際穀物協定)に基づきJICAなどが実施。(3)円借款とは、日本政府から国際協力機構を経由して行われる発展途上国政府への長期・低金利の資金貸付。ODAの業務ではあるが経済的支援。(5)開発途上国の医療や保健衛生に関する支援は、国際医療協力局などが行う。

  • Q18

  • ヒトの細胞と組織に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)心筋は、平滑筋である。

  •        (2)食道は、重層扁平上皮に覆われている。

  •                (3)ミトコンドリアでは、解糖が行われる。

  •                (4)核小体では、tRNA(転移RNA)が合成される。

  •                (5)脂肪細胞は、ヒスタミンを放出する。

  • A18

  • 正解(2)

    (1)心筋は、自律神経系の支配を受ける不随意筋であるが横紋筋。内臓筋は、不随意筋で平滑筋。(3)ミトコンドリアでは、ATP合成が行われ、解糖系は、細胞質基質(サイトゾル)で行われる。(4)核小体では、rRNA(リボソームRNA)が合成。rRNAからリボソームの構築も核小体で行われる。(5)脂肪細胞は、アディポカインを放出。アディポカインは、脂肪細胞が分泌する生理活性物質の総称。食欲を抑えるレプチンや、インスリン感受性を高めるアディポネクチン、インスリン抵抗性を高めるTNF-αやレジスチンなどがある。ヒスタミンは、肥満細胞やマクロファージで産生・放出。

  • Q19

  • 脂肪酸に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)パルミチン酸は、不飽和脂肪酸である。

  •        (2)エイコサペンタエン酸は、アラキドン酸と比べて炭素数が多い。

  •                (3)β酸化される炭素は、脂肪酸のカルボキシ基の炭素の隣に存在する。

  •                (4)オレイン酸は、ヒトの体内で合成できる。

  •                (5)トランス脂肪酸は、飽和脂肪酸である。

  • A19

  • 正解(4)

    (1)パルミチン酸は、飽和脂肪酸。炭素数は16。人体内で合成される長鎖脂肪酸の一種。(2)エイコサペンタエン酸とアラキドン酸は、共に炭素数20。不飽和脂肪酸。アラキドン酸はn-6系で二重結合は4個。エイコサペンタエン酸はn-3系で二重結合は5個。(3)β酸化される炭素は、脂肪酸のカルボキシ基の炭素から数えて2つめの炭素の隣に存在。カルボキシ基の隣の炭素をα位、更にその隣の炭素をβ位の炭素といい、β酸化はα位とβ位の炭素間に開裂が生じる。(5)トランス脂肪酸は、不飽和脂肪酸。炭化水素基に二重結合が存在すると、2つの異性体が生じる。二重結合を軸とし、同じ側に炭化水素基がある場合をシス型、反対側にある場合をトランス型。天然の不飽和脂肪酸はシス型。

  • Q20

  • 核酸の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法には、プライマーが必要である。

  •        (2)プロモーターは、mRNAの移動に必要である。

  •                (3)rRNA(リボソームRNA)は、脂肪酸を運ぶ。

  •                (4)イントロンは、たんぱく質に翻訳される。

  •                (5)DNA分子中のシトシンに対応する相補的塩基は、アデニンである。

  • A20

  • 正解(1)

    (2)プロモーターは、遺伝子の発現に必要。プロモーターは遺伝子DNAの上流にあり、特異な塩基配列をもち、転写調節に寄与。(3)rRNA(リボソームRNA)は、たんぱく質と結合しリボソームを形成。たんぱく質合成の場所。脂肪酸は、アルブミンによって血中を運ばれる。(4)イントロンは、たんぱく質に翻訳されない。真核生物のDNAは、エキソンとイントロンからなる。転写直後のhnRNAは両者を含むが、スプライシングと呼ばれるプロセスでイントロンが切り出され、エキソンだけがつなぎ合わされる。これを成熟mRNA(あるいは単にmRNA)という。この配列がたんぱく質に翻訳される。(5)DNA分子中のシトシンに対応する相補的塩基は、グアニン。DNA分子中でアデニンと相補的塩基対を形成するのはチミン。

  • Q21

  • 酵素に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)反応速度は、至適pHで最小となる。

  •        (2)酵素と基質の親和性は、ミカエリス定数(Km)が大きいほど高い。

  •                (3)アポ酵素は、単独で酵素活性をもつ。

  •                (4)乳酸脱水素酵素には、アイソザイムがある。

  •                (5)化学反応における活性化エネルギーは、酵素によって増大する。

  • A21

  • 正解(4)

    (1)反応速度は至適pHで最大となる。至適pHは酵素により異なる。(2)酵素と基質の親和性はミカエリス定数(Km)が大きい程低い。ミカエリス定数は酵素の最大反応速度の二分の一となる時の基質濃度で酵素と基質との親和性を示す指標。(3)ホロ酵素は単独で酵素活性をもつ。アポ酵素は補欠分子族と結合していないたんぱく質を指し単独では酵素活性をもたない。(5)化学反応における活性化エネルギーは酵素により低下。酵素は化学反応における活性化エネルギーを低下させることにより穏やかな条件で生化学反応が進むことを可能にする。

  • Q22

  • ヒト体内の窒素化合物に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)クレアチンは、クレアチニンの代謝産物である。

  •        (2)グルタミン酸は、オキサロ酢酸から生成される。

  •                (3)セロトニンは、チロシンから生成される。

  •                (4)ドーパミンは、グルタミンから生成される。

  •                (5)アンモニアは、肝臓で尿素に変換される。

  • A22

  • 正解(5)

    (1)クレアチニンはクレアチンリン酸の代謝産物。静止状態の筋肉内でクレアチンはATPと反応しクレアチンリン酸になる。クレアチンリン酸は運動開始時にエネルギーを供給、自身はクレアチンになる。一方クレアチンリン酸は非酵素的に分解されクレアチニンになる。クレアチニンは尿中に排出され筋肉量に比例することから筋肉量を知る目安。(2)グルタミン酸はα-ケトグルタミン酸にアミノ基が転移して生成。オキサロ酢酸から生成されるのはアスパラギン酸。ピルビン酸からはアラニンが生成。(3)セロトニンはトリプトファンから生成。神経伝達物質で平滑筋の収縮を引き起こす。チロシンから生成されるのはエピネフリン・ノルエピネフリン。(4)ドーパミンはフェニルアラニンから生成。

  • Q23

  • 個体の恒常性を維持するための反応に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)血液のpHが上昇すると、腎からのH+排泄は促進される。

  •        (2)血液のpHが低下すると、呼吸反応は促進される。

  •                (3)血圧が低下すると、アドレナリンの分泌は抑制される。

  •                (4)循環血液量が減少すると、アルドステロンの分泌は抑制される。

  •                (5)血漿浸透圧が上昇すると、バソプレシンの分泌は抑制される。

  • A23

  • 正解(2)

    (1)血液のpHが上昇すると腎からH+排泄は抑制。血液のpHが上昇するとH+濃度が低下するので腎からのH+排出は抑制。(3)血圧が低下するとアドレナリンの分泌は促進。(4)循環血液量が減少するとアルドステロンの分泌は促進。アルドステロンは主として腎臓の集合管に働きかけNa+の再吸収を促進。それに伴い水も再吸収される為減少していた循環血液量が増加。(5)血漿浸透圧が上昇するとバソプレシンの分泌は促進。バソプレシンは腎臓の遠位尿細管や集合管に働きかけ水の再吸収を促進。

  • Q24

  • 疾患に伴う変化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)心停止は、脳死の判定に含まれる。

  •        (2)浮腫は、血漿膠質浸透圧が上昇すると生じる。

  •                (3)肥大は、組織を構成する細胞の容積が増大する現象である。

  •                (4)肉芽組織は、炎症の急性期に形成される。

  •                (5)肉腫は、上皮性の悪性腫瘍である。

  • A24

  • 正解(3)

    (1)心停止は脳死の判定に含まない。心停止は死の判定に含む。(2)浮腫は血漿膠質浸透圧が低下すると生じる。血清たんぱくの喪失・アルブミン合成能の低下により血漿膠質浸透圧は低下し浮腫が生じる。(4)肉芽組織は炎症の慢性期に形成。肉芽組織は創傷治癒ある種の組織の再生、種々の器質化、増殖性炎などに際して形成。(5)肉腫は非上皮性の悪性腫瘍。上皮性の悪性腫瘍は癌腫。

  • Q25

  • 主な症候に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)腋窩温は、直腸温より高い。

  •        (2)チアノーゼは、血液中の二酸化炭素濃度が低下した時にみられる。

  •                (3)喀血は、消化管からの出血である。

  •                (4)黄疸は、血液中のビリルビン濃度の上昇により生じる。

  •                (5)仮面高血圧は、診察室血圧が高血圧である。

  • A25

  • 正解(4)

    (1)腋窩温は直腸温より0.5~1℃程度低い。直腸温は身体の中心部の温度である核心温度の代表。(2)チアノーゼは血液中の酸素濃度が低下した時にみられる。血液中の酸素濃度の低下は酸素と結合していないヘモグロビン(デオキシヘモグロビン)が増加している状態。貧血になるとチアノーゼが出現しにくくなる。(3)喀血は呼吸器系(気管・気管支・肺等)からの出血。喀血の色は鮮紅色。消化管からの出血は吐血。胃液等と混ざることで暗赤色~茶褐色~黒色。(5)仮面高血圧は診察室血圧が正常。診察室血圧が高血圧となるのは白衣高血圧。家庭での血圧は逆になり仮面高血圧は高血圧、白衣高血圧は正常。

  • Q26

  • 画像検査に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)胸部レントゲン撮影検査では、X線の透過性が高い部分が白く写る。

  •        (2)CT(コンピュータ断層撮影)検査では、放射線被爆はない。

  •                (3)腹部CT(コンピュータ断層撮影)検査では、皮下脂肪と内臓脂肪の識別が

  •         可能である。

  •                (4)MRI(磁気共鳴画像)検査は、X線を利用して画像を得る。

  •                (5)腹部エコー検査は、妊娠中の女性には禁忌である。

  • A26

  • 正解(3)

    (1)胸部レントゲン撮影検査ではX線の透過性が低い部分が白く、X線の透過性が高い部分は黒く写る。(2)CT(コンピュータ断層撮影)検査では放射線被曝をする。CT検査は放射線の一種であるX線を利用しているため被曝。(4)MRI(磁気共鳴画像)検査は磁気を利用して画像を得る。(5)腹部エコー検査は妊娠中の女性にも用いられる。超音波を用いる検査の為、胎児に安全で母体への負担が少ない。胎児の様子を観察できるものとして利用。

  • Q27

  • 治療の種類とその例の組合せである。誤っているのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)原因療法ーC型慢性肝炎に対する抗ウイルス療法

  •        (2)対症療法ー市中肺炎に対する抗菌薬投与

  •                (3)放射線療法ー食道がんに対する放射線照射

  •                (4)理学療法ー脳梗塞後の麻痺に対するリハビリテーション

  •                (5)緩和療法ーがん性疼痛に対するモルヒネ投与

  • A27

  • 正解(2)

    (2)市中肺炎に対する抗菌薬投与は原因療法。対症療法は痛み・発熱等の臨床症状の緩和、改善をはかる目的で行われる。痛み・発熱に対する非ステロイド抗炎症薬投与・鎮静薬投与等がある。

  • Q28

  • 肥満とメタボリックシンドロームに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)わが国では、BMI23kg/m2以上を肥満とする。

  •        (2)メタボリックシンドロームの診断には、LDL-コレステロール値を用いる。

  •                (3)肥満は、骨粗鬆症のリスク因子である。

  •                (4)腸間膜に蓄積した脂肪は、内臓脂肪である。

  •                (5)レプチンは、食欲を亢進させる。

  • A28

  • 正解(4)

    (1)我が国ではBMI25kg/m2以上を肥満。肥満に加えて健康障害があり、内臓脂肪面積が100cm2以上ある場合は「肥満症」と診断。(2)メタボリックシンドロームの診断は中性脂肪値とHDL-コレステロール値を用いる。脂肪型肥満(腹囲計測)を必須項目とし、動脈硬化惹起性リポ蛋白異常・インスリン抵抗性(耐糖能異常)・血圧高値のうち2つ以上の条件が当てはまる場合に、メタボリックシンドロームと診断。そのうち動脈硬化惹起性リポ蛋白異常は、中性脂肪値150mg/dL以上HDL-コレステロール40mg/dL未満のいずれか又は両方が該当する場合。(3)肥満はメタボリックシンドロームのリスク因子。特に内臓肥満は動脈硬化性疾患と2型糖尿病の発症リスクを高める。(5)レプチンは、食欲を減退。レプチンは脂肪組織から分泌され視床下部の摂食中枢の抑制と満腹中枢の興奮作用により食欲を抑制。血液中のレプチン量が脂肪組織の量に比例するので、負のフィードバックにより摂食を抑制して肥満防止すると考えられている。

  • Q29

  • 消化管の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)胃壁の筋層は、三層構造である。

  •        (2)小腸の長さは、大腸より短い。

  •                (3)脂質は、膜消化を受ける。

  •                (4)膵管は、空腸に開口する。

  •                (5)大腸粘膜には、絨毛がある。

  • A29

  • 正解(1)

    (2)小腸の長さか大腸より長い。小腸は6m程度、大腸は1.5m程度の長さ。太さは小腸より大腸の方が太い。(3)脂質は膜消化を受けない。脂肪は十二指腸で胆汁酸によって乳化され膵リパーゼの作用で脂肪酸とモノアシルグリセロールに分解され管腔内消化を受ける。その後ミセルを形成し小腸上皮細胞により吸収。膜消化は小腸上皮細胞の酵素により行われるもので二糖類の単糖への分解が上げられる。(4)膵管は十二指腸に開口。十二指腸への開口部はファーター乳頭(大十二指腸乳頭)は膵頭の内部で総胆管と合流。(5)大腸粘膜には絨毛はない。又大腸には輪状ヒダもない。大腸の特徴的な構造は外縦筋が腸管の全周にわたって均等に分布せず3条の帯となって結腸ヒモを形成している。

  • Q30

  • 消化器がんに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)食道がんには、腺がんが多い。

  •        (2)ダンピング症候群は、食道がん術後の合併症である。

  •                (3)早期胃がんでは、ボールマン(Borrmann)分類が用いられる。

  •                (4)大腸がん検診には、便潜血反応が用いられる。

  •                (5)肝細胞がんの治療では、外科手術は禁忌である。

  • A30

  • 正解(4)

    (1)食道がんは扁平上皮がんが多い。線がんは胃がん肺がん乳がんなどがある。(2)ダンピング症候群は胃がん術後の合併症。ダンピング症候群は胃切除後、摂取した食物が小腸内に急速に墜落する為に起こる症候群。胃内容物の排出が異常に促進している場合にも起こりうる。(3)進行期胃がんではボールマン分類が用いられる。早期胃がんは肉眼的形態により隆起型から陥凹型をⅠ~Ⅲ型に分類。(5)肝細胞がんの治療は外科手術が行われる。

  • Q31

  • 循環器系の疾患と病態に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)狭心症は、肺塞栓を引き起こす。

  •        (2)心筋梗塞は、心室細動を引き起こす。

  •                (3)下肢の動脈閉塞は、脳塞栓を引き起こす。

  •                (4)冠動脈血栓は、ラクナ梗塞を引き起こす。

  •                (5)低血圧は、脳出血を引き起こす。

  • A31

  • 正解(2)

    (1)肺動脈血栓は肺塞栓を引起す。狭心症は心筋の一過性虚血状態によって引起される。(3)脳血管閉塞は脳塞栓を引起す。下肢の動脈閉塞は下肢閉塞性動脈硬化症を引起す。(4)冠動脈血栓はアテローム血栓性脳梗寒を引起す。ラクナ梗塞は細い動脈の閉塞により引起される。(5)高血圧は脳出血を引起す。

  • Q32

  • 腎・尿路系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)赤血球は、糸球体でろ過される。

  •        (2)IgGは、糸球体基底膜を通過する。

  •                (3)原尿の10%が、尿として体外へ排出される。

  •                (4)糸球体を流れる血液は、動脈血である。

  •                (5)尿の比重は、1.000未満である。

  • A32

  • 正解(4)

    (1)赤血球は糸球体でろ過されない。細胞である赤血球は大きすぎて糸球体基底膜を通過することが出来ない。(2)IgGは糸球体基底膜を通過しない。IgGは分子量が大きく糸球体でろ過されることはない。血漿中に最も多い抗体で胎盤を通過することが可能。(3)原尿の1%が尿として体外へ排出。約160L/日の原尿が生成されるが尿として排出されるのは1~1.5L/日。したがって原尿は100分の1以下に濃縮され尿として排出。(5)尿の比重は1.000以上。尿の比重の正常値は1.010~1.030である。純水の比重を1.000としていることから尿の比重が1.000未満となることはない。尿の比重は尿中に排出されている溶質量を反映。

  • Q33

  • 腎疾患に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)急性糸球体腎炎には、A郡β溶血性連鎖球菌感染が関与する。

  •        (2)ショックは、急性腎不全の原因になる。

  •                (3)腎代替療法として、血液透析がある。

  •                (4)ネフローゼ症候群の診断に、脂質異常症は必須条件である。

  •                (5)糖尿病腎症2期では、微量アルブミン尿を認める。

  • A33

  • 正解(4)

    (4)ネフローゼ症候群の診断に脂質異常症は必須条件ではない。ネフローゼ症候群の診断はたんぱく尿・低アルブミン血症の両所見を認める事が必須条件。

  • Q34

  • ホルモン分泌の調節機構に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)血糖値の上昇は、グルカゴンの分泌を促進する。

  •        (2)血中カルシウム値の低下は、カルシトニンの分泌を促進する。

  •                (3)ストレスは、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌を促進する。

  •                (4)チロキシンの過剰分泌は、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌を促進する。

  •                (5)閉経により、卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌が低下する。

  • A34

  • 正解(3)

    血糖値の上昇はグルカゴンの分泌を抑制。グルカゴンは膵臓のランゲルハンス島のA細胞(α細胞)から分泌されるホルモンで、血糖値を上昇させる働きがある。その為負のフィードバックにより分泌が抑制。(2)血中カルシウム濃度の低下はカルシトニンの分泌を抑制。カルシトニンは血中カルシウム濃度の上昇を抑制。その為負のフィードバックにより分泌が抑制。カルシトニンの作用は腎臓でのカルシウムの再吸収を抑制することや破骨細胞の働きを抑制し骨吸収を低下させることなどによる。(4)チロキシンの過剰分泌は甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌を抑制。その為負のフィードバックにより分泌が抑制。(5)閉経により卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌が増加。閉経期はエストロゲンぼ分泌が減少する為負のフィードバックがかからなくなり分泌が促進。これにより更年期障害が出現。

  • Q35

  • 内分泌疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)クッシング症候群では、テタニーを起こす。

  •        (2)原発性アルドステロン症では、高カリウム血症を起こす。

  •                (3)褐色細胞腫では、高血圧を起こす。

  •                (4)甲状腺機能低下症では、眼球突出を起こす。

  •                (5)抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)では、高ナトリウム血症を起こす。

  • A35

  • 正解(3)

    (1)副甲状腺機能低下症はテタニーを起す。クッシング症候群は中心性肥満・高血圧・伸展性皮膚線条など。(2)原発性アルドステロン症は低カリウム血症を起す。その原因はカリウムの排泄量の増加。(4)甲状腺機能亢進症は眼球突出を起す。甲状腺機能低下症は眼瞼浮腫を起す。(5)抗利尿ホルモン不適合分泌症候群は低ナトリウム血症を起す。抗利尿ホルモンの過剰作用により水貯留が起こり血液が希釈される為血清中のナトリウム濃度が低下。

  • Q36

  • 神経系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)交感神経は、脊髄から起始する。

  •        (2)交感神経が興奮すると、小腸の運動は促進される。

  •                (3)迷走神経が興奮すると、胃酸の分泌は抑制される。

  •                (4)顔面神経は、咀しゃく筋を支配する。

  •                (5)舌咽神経は、舌の前方2/3の味覚を伝達する。

  • A36

  • 正解(1)

    (2)副交感神経が興奮すると小腸の運動が促進。副交感神経は消化管の運動や消化液の分泌を促進。(3)迷走神経が興奮すると胃酸の分泌が促進。迷走神経の運動神経線維のほとんどが副交感神経で、その興奮は気管支の収縮、心拍数の減少、消化管の運動や消化液の分泌を促進。(4)三叉神経が咀しゃく筋を支配。その他に顔面の皮膚、鼻腔・口腔粘膜の感覚を伝達。(5)舌咽神経は舌の後方3分の1の味覚を伝達。又、嚥下運動や唾液の分泌を支配。舌の前方3分の2味覚は顔面神経により伝達。

  • Q37

  • 神経疾患に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。


  •      (1)アルツハイマー病は、認知症の原因となる。

  •        (2)アルツハイマー病には、ドーパミン補充が有効である。

  •                (3)パーキンソン病の原因は、アミロイドβたんぱくの脳内蓄積である。

  •                (4)パーキンソン病では、嚥下障害をきたす。

  •                (5)ウェルニッケ脳症は、ビタミンB6の欠乏で起きる。

  • A37

  • 正解(1)かつ(4)

    (2)パーキンソン病ではドーパミン補充が有効。アルツハイマー病ではアセチルコリンエステラーゼ阻害薬が有効。(3)パーキンソン病の原因はドーパミン作動性神経細胞の変性脱落によるドーパミン不足。アミロイドβたんぱくの脳内蓄積はアルツハイマー病の原因。(5)ウェルニッケ脳症はビタミンB1の欠乏で起きる。

  • Q38

  • 呼吸器系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)左肺は、上葉、中葉、下葉からなる。

  •        (2)横隔膜は、呼気時に弛緩する。

  •                (3)内呼吸は、肺胞で行われるガス交換である。

  •                (4)血中二酸化炭素分圧の上昇は、ヘモグロビンの酸素結合能力を高める。

  •                (5)肺活量は、残気量を含む。

  • A38

  • 正解(2)

    (1)左肺は上葉下葉からなる。上葉中葉下葉からなるのは右肺。右肺のほうが左肺より大きい。(3)肺胞で行われるガス交換は外呼吸。肺内の血液と肺胞の間で行われる。内呼吸は各組織の毛細血管内の血液と組織細胞の間で行われるガス交換のこと。(4)血中二酸化炭素分圧の上昇はヘモグロビンの酸素結合能力を低下。末梢組織は組織から二酸化炭素の発生により二酸化炭素分圧が上昇している為、末梢組織でのヘモグロビンからの酸素の解離を促進する一因。(5)肺活量は残気量を含まない。肺活量は一回換気量、予備呼気量、予備吸器量の合計。全肺気量は肺活量と残気量の合計。

  • Q39

  • 骨に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)骨の主な有機質成分は、コラーゲンである。

  •        (2)骨端軟骨は、乳児期に消失する。

  •                (3)骨量は、エストロゲンにより減少する。

  •                (4)骨量は、荷重により減少する。

  •                (5)破骨細胞は、カルシトニンにより活性化される。

  • A39

  • 正解(1)

    (2)骨端軟骨は思春期に消失。思春期になり成長ホルモンの分泌が低下すると骨端軟骨は骨端線となり骨の長さの成長が止まる。(3)骨量はエストロゲンにより維持。エストロゲンには破骨細胞の活性化を抑制して骨吸収を低下させる作用。(4)骨量は荷重により増加。運動等により骨に荷重がかかると骨芽細胞が活性化し造骨が促進。(5)破骨細胞はカルシトニンにより抑制。血液中のカルシウム濃度が上昇すると甲状腺からカルシトニンが分泌、鎖骨細胞により骨吸収を抑制。

  • Q40

  • 妊娠と妊娠合併症に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  •      (1)受精卵の着床部位から、プロゲステロンが分泌される。

  •        (2)オキシトシンは、乳汁の産生を促進する。

  •                (3)妊娠により、黄体は消失する。

  •                (4)糖代謝異常合併妊娠では、ケトアシドーシスの頻度が増加する。

  •                (5)妊娠高血圧症候群の重症度は、血清アルブミン値で分類する。

  • A40

  • 正解(4)

    (1)卵黄の黄体からプロゲステロンが分泌。プロゲステロンは黄体期に分泌が高まり体温を高める作用がある為、排卵を境に黄体期に入ると基礎体温が上昇。(2)オキシトシンは射乳(催乳)現象を高める。オキシトシンは下垂体後葉から分泌されるホルモンで分娩・出産時の子宮筋の収縮と、乳腺に作用して射乳反射。乳汁の産生と分泌を促進するのはプロラクチン。(3)妊娠により、黄体は妊娠黄体となる。排卵後、卵巣に残った卵胞は黄体へと変化し、妊娠が成立した場合は、妊娠黄体としてさらに発達。しかし、卵子が受精・着床しなかった場合は、黄体は退化し白体に。(5)妊娠高血圧症候群は日本産婦人科学会により「妊娠20週以降、分娩後12週までに高血圧が見られる場合、又は高血圧に蛋白尿を伴う場合のいずれかで、かつこれらの症状が単なる妊娠の偶発合併症によるものでないもの」と定義。尚、高血圧の定義は収縮期血圧140mmHg以上あるいは拡張期血圧90mmHg以上。収縮期血圧160mmHg以上あるいは拡張期血圧110mmHg以上のものは「重症」これを満たさないものは「軽症」と分類。

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