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第30回管理栄養士国家試験問題~人体の構造と機能及び疾病の成り立ち~

問題をクリックすると解答が開きます。

  • Q18

ヒトの細胞と組織に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 心筋は、平滑筋である。
  2. 食道は、重層扁平上皮に覆われている。
  3. ミトコンドリアでは、解糖が行われる。
  4. 核小体では、tRNA(転移RNA)が合成される。
  5. 脂肪細胞は、ヒスタミンを放出する。
A18 正解(2)
  • (1)心筋は、自律神経系の支配を受ける不随意筋であるが横紋筋。内臓筋は、不随意筋で平滑筋。(3)ミトコンドリアでは、ATP合成が行われ、解糖系は、細胞質基質(サイトゾル)で行われる。(4)核小体では、rRNA(リボソームRNA)が合成。rRNAからリボソームの構築も核小体で行われる。(5)脂肪細胞は、アディポカインを放出。アディポカインは、脂肪細胞が分泌する生理活性物質の総称。食欲を抑えるレプチンや、インスリン感受性を高めるアディポネクチン、インスリン抵抗性を高めるTNF-αやレジスチンなどがある。ヒスタミンは、肥満細胞やマクロファージで産生・放出。

  • Q19

脂肪酸に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. パルミチン酸は、不飽和脂肪酸である。
  2. エイコサペンタエン酸は、アラキドン酸と比べて炭素数が多い。
  3. β酸化される炭素は、脂肪酸のカルボキシ基の炭素の隣に存在する。
  4. オレイン酸は、ヒトの体内で合成できる。
  5. トランス脂肪酸は、飽和脂肪酸である。
A19 正解(4)
  • (1)パルミチン酸は、飽和脂肪酸。炭素数は16。人体内で合成される長鎖脂肪酸の一種。(2)エイコサペンタエン酸とアラキドン酸は、共に炭素数20。不飽和脂肪酸。アラキドン酸はn-6系で二重結合は4個。エイコサペンタエン酸はn-3系で二重結合は5個。(3)β酸化される炭素は、脂肪酸のカルボキシ基の炭素から数えて2つめの炭素の隣に存在。カルボキシ基の隣の炭素をα位、更にその隣の炭素をβ位の炭素といい、β酸化はα位とβ位の炭素間に開裂が生じる。(5)トランス脂肪酸は、不飽和脂肪酸。炭化水素基に二重結合が存在すると、2つの異性体が生じる。二重結合を軸とし、同じ側に炭化水素基がある場合をシス型、反対側にある場合をトランス型。天然の不飽和脂肪酸はシス型。

  • Q20

核酸の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法には、プライマーが必要である。
  2. プロモーターは、mRNAの移動に必要である。
  3. rRNA(リボソームRNA)は、脂肪酸を運ぶ。
  4. イントロンは、たんぱく質に翻訳される。
  5. DNA分子中のシトシンに対応する相補的塩基は、アデニンである。
A20 正解(1)
  • (2)プロモーターは、遺伝子の発現に必要。プロモーターは遺伝子DNAの上流にあり、特異な塩基配列をもち、転写調節に寄与。(3)rRNA(リボソームRNA)は、たんぱく質と結合しリボソームを形成。たんぱく質合成の場所。脂肪酸は、アルブミンによって血中を運ばれる。(4)イントロンは、たんぱく質に翻訳されない。真核生物のDNAは、エキソンとイントロンからなる。転写直後のhnRNAは両者を含むが、スプライシングと呼ばれるプロセスでイントロンが切り出され、エキソンだけがつなぎ合わされる。これを成熟mRNA(あるいは単にmRNA)という。この配列がたんぱく質に翻訳される。(5)DNA分子中のシトシンに対応する相補的塩基は、グアニン。DNA分子中でアデニンと相補的塩基対を形成するのはチミン。

  • Q21

酵素に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 反応速度は、至適pHで最小となる。
  2. 酵素と基質の親和性は、ミカエリス定数(Km)が大きいほど高い。
  3. アポ酵素は、単独で酵素活性をもつ。
  4. 乳酸脱水素酵素には、アイソザイムがある。
  5. 化学反応における活性化エネルギーは、酵素によって増大する。
A21 正解(4)
  • (1)反応速度は至適pHで最大となる。至適pHは酵素により異なる。(2)酵素と基質の親和性はミカエリス定数(Km)が大きい程低い。ミカエリス定数は酵素の最大反応速度の二分の一となる時の基質濃度で酵素と基質との親和性を示す指標。(3)ホロ酵素は単独で酵素活性をもつ。アポ酵素は補欠分子族と結合していないたんぱく質を指し単独では酵素活性をもたない。(5)化学反応における活性化エネルギーは酵素により低下。酵素は化学反応における活性化エネルギーを低下させることにより穏やかな条件で生化学反応が進むことを可能にする。

  • Q22

ヒト体内の窒素化合物に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. クレアチンは、クレアチニンの代謝産物である。
  2. グルタミン酸は、オキサロ酢酸から生成される。
  3. セロトニンは、チロシンから生成される。
  4. ドーパミンは、グルタミンから生成される。
  5. アンモニアは、肝臓で尿素に変換される。
A22 正解(5)
  • (1)クレアチニンはクレアチンリン酸の代謝産物。静止状態の筋肉内でクレアチンはATPと反応しクレアチンリン酸になる。クレアチンリン酸は運動開始時にエネルギーを供給、自身はクレアチンになる。一方クレアチンリン酸は非酵素的に分解されクレアチニンになる。クレアチニンは尿中に排出され筋肉量に比例することから筋肉量を知る目安。(2)グルタミン酸はα-ケトグルタミン酸にアミノ基が転移して生成。オキサロ酢酸から生成されるのはアスパラギン酸。ピルビン酸からはアラニンが生成。(3)セロトニンはトリプトファンから生成。神経伝達物質で平滑筋の収縮を引き起こす。チロシンから生成されるのはエピネフリン・ノルエピネフリン。(4)ドーパミンはフェニルアラニンから生成。

  • Q23

個体の恒常性を維持するための反応に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 血液のpHが上昇すると、腎からのH+排泄は促進される。
  2. 血液のpHが低下すると、呼吸反応は促進される。
  3. 血圧が低下すると、アドレナリンの分泌は抑制される。
  4. 循環血液量が減少すると、アルドステロンの分泌は抑制される。
  5. 血漿浸透圧が上昇すると、バソプレシンの分泌は抑制される。
A23 正解(2)
  • (1)血液のpHが上昇すると腎からH+排泄は抑制。血液のpHが上昇するとH+濃度が低下するので腎からのH+排出は抑制。(3)血圧が低下するとアドレナリンの分泌は促進。(4)循環血液量が減少するとアルドステロンの分泌は促進。アルドステロンは主として腎臓の集合管に働きかけNa+の再吸収を促進。それに伴い水も再吸収される為減少していた循環血液量が増加。(5)血漿浸透圧が上昇するとバソプレシンの分泌は促進。バソプレシンは腎臓の遠位尿細管や集合管に働きかけ水の再吸収を促進。

  • Q24

疾患に伴う変化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 心停止は、脳死の判定に含まれる。
  2. 浮腫は、血漿膠質浸透圧が上昇すると生じる。
  3. 肥大は、組織を構成する細胞の容積が増大する現象である。
  4. 肉芽組織は、炎症の急性期に形成される。
  5. 肉腫は、上皮性の悪性腫瘍である。
A24 正解(3)
  • (1)心停止は脳死の判定に含まない。心停止は死の判定に含む。(2)浮腫は血漿膠質浸透圧が低下すると生じる。血清たんぱくの喪失・アルブミン合成能の低下により血漿膠質浸透圧は低下し浮腫が生じる。(4)肉芽組織は炎症の慢性期に形成。肉芽組織は創傷治癒ある種の組織の再生、種々の器質化、増殖性炎などに際して形成。(5)肉腫は非上皮性の悪性腫瘍。上皮性の悪性腫瘍は癌腫。

  • Q25

主な症候に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 腋窩温は、直腸温より高い。
  2. チアノーゼは、血液中の二酸化炭素濃度が低下した時にみられる。
  3. 喀血は、消化管からの出血である。
  4. 黄疸は、血液中のビリルビン濃度の上昇により生じる。
  5. 仮面高血圧は、診察室血圧が高血圧である。
A25 正解(4)
  • (1)腋窩温は直腸温より0.5~1℃程度低い。直腸温は身体の中心部の温度である核心温度の代表。(2)チアノーゼは血液中の酸素濃度が低下した時にみられる。血液中の酸素濃度の低下は酸素と結合していないヘモグロビン(デオキシヘモグロビン)が増加している状態。貧血になるとチアノーゼが出現しにくくなる。(3)喀血は呼吸器系(気管・気管支・肺等)からの出血。喀血の色は鮮紅色。消化管からの出血は吐血。胃液等と混ざることで暗赤色~茶褐色~黒色。(5)仮面高血圧は診察室血圧が正常。診察室血圧が高血圧となるのは白衣高血圧。家庭での血圧は逆になり仮面高血圧は高血圧、白衣高血圧は正常。

  • Q26

画像検査に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 胸部レントゲン撮影検査では、X線の透過性が高い部分が白く写る。
  2. CT(コンピュータ断層撮影)検査では、放射線被爆はない。
  3. 腹部CT(コンピュータ断層撮影)検査では、皮下脂肪と内臓脂肪の識別が可能である。
  4. MRI(磁気共鳴画像)検査は、X線を利用して画像を得る。
  5. 腹部エコー検査は、妊娠中の女性には禁忌である。
A26 正解(3)
  • (1)胸部レントゲン撮影検査ではX線の透過性が低い部分が白く、X線の透過性が高い部分は黒く写る。(2)CT(コンピュータ断層撮影)検査では放射線被曝をする。CT検査は放射線の一種であるX線を利用しているため被曝。(4)MRI(磁気共鳴画像)検査は磁気を利用して画像を得る。(5)腹部エコー検査は妊娠中の女性にも用いられる。超音波を用いる検査の為、胎児に安全で母体への負担が少ない。胎児の様子を観察できるものとして利用。

  • Q27

治療の種類とその例の組合せである。誤っているのはどれか。1つ選べ。

  1. 原因療法ーC型慢性肝炎に対する抗ウイルス療法
  2. 対症療法ー市中肺炎に対する抗菌薬投与
  3. 放射線療法ー食道がんに対する放射線照射
  4. 理学療法ー脳梗塞後の麻痺に対するリハビリテーション
  5. 緩和療法ーがん性疼痛に対するモルヒネ投与
A27 正解(2)
  • (2)市中肺炎に対する抗菌薬投与は原因療法。対症療法は痛み・発熱等の臨床症状の緩和、改善をはかる目的で行われる。痛み・発熱に対する非ステロイド抗炎症薬投与・鎮静薬投与等がある。

  • Q28

肥満とメタボリックシンドロームに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. わが国では、BMI23kg/m2以上を肥満とする。
  2. メタボリックシンドロームの診断には、LDL-コレステロール値を用いる。
  3. 肥満は、骨粗鬆症のリスク因子である。
  4. 腸間膜に蓄積した脂肪は、内臓脂肪である。
  5. レプチンは、食欲を亢進させる。
A28 正解(4)
  • (1)我が国ではBMI25kg/m2以上を肥満。肥満に加えて健康障害があり、内臓脂肪面積が100cm2以上ある場合は「肥満症」と診断。(2)メタボリックシンドロームの診断は中性脂肪値とHDL-コレステロール値を用いる。脂肪型肥満(腹囲計測)を必須項目とし、動脈硬化惹起性リポ蛋白異常・インスリン抵抗性(耐糖能異常)・血圧高値のうち2つ以上の条件が当てはまる場合に、メタボリックシンドロームと診断。そのうち動脈硬化惹起性リポ蛋白異常は、中性脂肪値150mg/dL以上HDL-コレステロール40mg/dL未満のいずれか又は両方が該当する場合。(3)肥満はメタボリックシンドロームのリスク因子。特に内臓肥満は動脈硬化性疾患と2型糖尿病の発症リスクを高める。(5)レプチンは、食欲を減退。レプチンは脂肪組織から分泌され視床下部の摂食中枢の抑制と満腹中枢の興奮作用により食欲を抑制。血液中のレプチン量が脂肪組織の量に比例するので、負のフィードバックにより摂食を抑制して肥満防止すると考えられている。

  • Q29

消化管の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 胃壁の筋層は、三層構造である。
  2. 小腸の長さは、大腸より短い。
  3. 脂質は、膜消化を受ける。
  4. 膵管は、空腸に開口する。
  5. 大腸粘膜には、絨毛がある。
A29 正解(1)
  • (2)小腸の長さか大腸より長い。小腸は6m程度、大腸は1.5m程度の長さ。太さは小腸より大腸の方が太い。(3)脂質は膜消化を受けない。脂肪は十二指腸で胆汁酸によって乳化され膵リパーゼの作用で脂肪酸とモノアシルグリセロールに分解され管腔内消化を受ける。その後ミセルを形成し小腸上皮細胞により吸収。膜消化は小腸上皮細胞の酵素により行われるもので二糖類の単糖への分解が上げられる。(4)膵管は十二指腸に開口。十二指腸への開口部はファーター乳頭(大十二指腸乳頭)は膵頭の内部で総胆管と合流。(5)大腸粘膜には絨毛はない。又大腸には輪状ヒダもない。大腸の特徴的な構造は外縦筋が腸管の全周にわたって均等に分布せず3条の帯となって結腸ヒモを形成している。

  • Q30

消化器がんに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 食道がんには、腺がんが多い。
  2. ダンピング症候群は、食道がん術後の合併症である。
  3. 早期胃がんでは、ボールマン(Borrmann)分類が用いられる。
  4. 大腸がん検診には、便潜血反応が用いられる。
  5. 肝細胞がんの治療では、外科手術は禁忌である。
A30 正解(4)
  • (1)食道がんは扁平上皮がんが多い。線がんは胃がん肺がん乳がんなどがある。(2)ダンピング症候群は胃がん術後の合併症。ダンピング症候群は胃切除後、摂取した食物が小腸内に急速に墜落する為に起こる症候群。胃内容物の排出が異常に促進している場合にも起こりうる。(3)進行期胃がんではボールマン分類が用いられる。早期胃がんは肉眼的形態により隆起型から陥凹型をⅠ~Ⅲ型に分類。(5)肝細胞がんの治療は外科手術が行われる。

  • Q31

循環器系の疾患と病態に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 狭心症は、肺塞栓を引き起こす。
  2. 心筋梗塞は、心室細動を引き起こす。
  3. 下肢の動脈閉塞は、脳塞栓を引き起こす。
  4. 冠動脈血栓は、ラクナ梗塞を引き起こす。
  5. 低血圧は、脳出血を引き起こす。
A31 正解(2)
  • (1)肺動脈血栓は肺塞栓を引起す。狭心症は心筋の一過性虚血状態によって引起される。(3)脳血管閉塞は脳塞栓を引起す。下肢の動脈閉塞は下肢閉塞性動脈硬化症を引起す。(4)冠動脈血栓はアテローム血栓性脳梗寒を引起す。ラクナ梗塞は細い動脈の閉塞により引起される。(5)高血圧は脳出血を引起す。

  • Q32

腎・尿路系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 赤血球は、糸球体でろ過される。
  2. IgGは、糸球体基底膜を通過する。
  3. 原尿の10%が、尿として体外へ排出される。
  4. 糸球体を流れる血液は、動脈血である。
  5. 尿の比重は、1.000未満である。
A32 正解(4)

(1)赤血球は糸球体でろ過されない。細胞である赤血球は大きすぎて糸球体基底膜を通過することが出来ない。(2)IgGは糸球体基底膜を通過しない。IgGは分子量が大きく糸球体でろ過されることはない。血漿中に最も多い抗体で胎盤を通過することが可能。(3)原尿の1%が尿として体外へ排出。約160L/日の原尿が生成されるが尿として排出されるのは1~1.5L/日。したがって原尿は100分の1以下に濃縮され尿として排出。(5)尿の比重は1.000以上。尿の比重の正常値は1.010~1.030である。純水の比重を1.000としていることから尿の比重が1.000未満となることはない。尿の比重は尿中に排出されている溶質量を反映。

  • Q33

腎疾患に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。

  1. 急性糸球体腎炎には、A郡β溶血性連鎖球菌感染が関与する。
  2. ショックは、急性腎不全の原因になる。
  3. 腎代替療法として、血液透析がある。
  4. ネフローゼ症候群の診断に、脂質異常症は必須条件である。
  5. 糖尿病腎症2期では、微量アルブミン尿を認める。
A33 正解(4)
  • (4)ネフローゼ症候群の診断に脂質異常症は必須条件ではない。ネフローゼ症候群の診断はたんぱく尿・低アルブミン血症の両所見を認める事が必須条件。

  • Q34

ホルモン分泌の調節機構に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 血糖値の上昇は、グルカゴンの分泌を促進する。
  2. 血中カルシウム値の低下は、カルシトニンの分泌を促進する。
  3. ストレスは、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌を促進する。
  4. チロキシンの過剰分泌は、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌を促進する。
  •                (5)閉経により、卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌が低下する。

A34 正解(3)
  • 血糖値の上昇はグルカゴンの分泌を抑制。グルカゴンは膵臓のランゲルハンス島のA細胞(α細胞)から分泌されるホルモンで、血糖値を上昇させる働きがある。その為負のフィードバックにより分泌が抑制。(2)血中カルシウム濃度の低下はカルシトニンの分泌を抑制。カルシトニンは血中カルシウム濃度の上昇を抑制。その為負のフィードバックにより分泌が抑制。カルシトニンの作用は腎臓でのカルシウムの再吸収を抑制することや破骨細胞の働きを抑制し骨吸収を低下させることなどによる。(4)チロキシンの過剰分泌は甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌を抑制。その為負のフィードバックにより分泌が抑制。(5)閉経により卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌が増加。閉経期はエストロゲンぼ分泌が減少する為負のフィードバックがかからなくなり分泌が促進。これにより更年期障害が出現。

  • Q35

内分泌疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. クッシング症候群では、テタニーを起こす。
  2. 原発性アルドステロン症では、高カリウム血症を起こす。
  3. 褐色細胞腫では、高血圧を起こす。
  4. 甲状腺機能低下症では、眼球突出を起こす。
  5. 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)では、高ナトリウム血症を起こす。
A35 正解(3)
  • (1)副甲状腺機能低下症はテタニーを起す。クッシング症候群は中心性肥満・高血圧・伸展性皮膚線条など。(2)原発性アルドステロン症は低カリウム血症を起す。その原因はカリウムの排泄量の増加。(4)甲状腺機能亢進症は眼球突出を起す。甲状腺機能低下症は眼瞼浮腫を起す。(5)抗利尿ホルモン不適合分泌症候群は低ナトリウム血症を起す。抗利尿ホルモンの過剰作用により水貯留が起こり血液が希釈される為血清中のナトリウム濃度が低下。

  • Q36

神経系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 交感神経は、脊髄から起始する。
  2. 交感神経が興奮すると、小腸の運動は促進される。
  3. 迷走神経が興奮すると、胃酸の分泌は抑制される。
  4. 顔面神経は、咀しゃく筋を支配する。
  5. 舌咽神経は、舌の前方2/3の味覚を伝達する。
A36 正解(1)
  • (2)副交感神経が興奮すると小腸の運動が促進。副交感神経は消化管の運動や消化液の分泌を促進。(3)迷走神経が興奮すると胃酸の分泌が促進。迷走神経の運動神経線維のほとんどが副交感神経で、その興奮は気管支の収縮、心拍数の減少、消化管の運動や消化液の分泌を促進。(4)三叉神経が咀しゃく筋を支配。その他に顔面の皮膚、鼻腔・口腔粘膜の感覚を伝達。(5)舌咽神経は舌の後方3分の1の味覚を伝達。又、嚥下運動や唾液の分泌を支配。舌の前方3分の2味覚は顔面神経により伝達。

  • Q37

神経疾患に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. アルツハイマー病は、認知症の原因となる。
  2. アルツハイマー病には、ドーパミン補充が有効である。
  3. パーキンソン病の原因は、アミロイドβたんぱくの脳内蓄積である。
  4. パーキンソン病では、嚥下障害をきたす。
  5. ウェルニッケ脳症は、ビタミンB6の欠乏で起きる。
A37 正解(1)かつ(4)
  • (2)パーキンソン病ではドーパミン補充が有効。アルツハイマー病ではアセチルコリンエステラーゼ阻害薬が有効。(3)パーキンソン病の原因はドーパミン作動性神経細胞の変性脱落によるドーパミン不足。アミロイドβたんぱくの脳内蓄積はアルツハイマー病の原因。(5)ウェルニッケ脳症はビタミンB1の欠乏で起きる。

  • Q38

呼吸器系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 左肺は、上葉、中葉、下葉からなる。
  2. 横隔膜は、呼気時に弛緩する。
  3. 内呼吸は、肺胞で行われるガス交換である。
  4. 血中二酸化炭素分圧の上昇は、ヘモグロビンの酸素結合能力を高める。
  5. 肺活量は、残気量を含む。
A38 正解(2)
  • (1)左肺は上葉下葉からなる。上葉中葉下葉からなるのは右肺。右肺のほうが左肺より大きい。(3)肺胞で行われるガス交換は外呼吸。肺内の血液と肺胞の間で行われる。内呼吸は各組織の毛細血管内の血液と組織細胞の間で行われるガス交換のこと。(4)血中二酸化炭素分圧の上昇はヘモグロビンの酸素結合能力を低下。末梢組織は組織から二酸化炭素の発生により二酸化炭素分圧が上昇している為、末梢組織でのヘモグロビンからの酸素の解離を促進する一因。(5)肺活量は残気量を含まない。肺活量は一回換気量、予備呼気量、予備吸器量の合計。全肺気量は肺活量と残気量の合計。

  • Q39

骨に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 骨の主な有機質成分は、コラーゲンである。
  2. 骨端軟骨は、乳児期に消失する。
  3. 骨量は、エストロゲンにより減少する。
  4. 骨量は、荷重により減少する。
  5. 破骨細胞は、カルシトニンにより活性化される。
A39 正解(1)
  • (2)骨端軟骨は思春期に消失。思春期になり成長ホルモンの分泌が低下すると骨端軟骨は骨端線となり骨の長さの成長が止まる。(3)骨量はエストロゲンにより維持。エストロゲンには破骨細胞の活性化を抑制して骨吸収を低下させる作用。(4)骨量は荷重により増加。運動等により骨に荷重がかかると骨芽細胞が活性化し造骨が促進。(5)破骨細胞はカルシトニンにより抑制。血液中のカルシウム濃度が上昇すると甲状腺からカルシトニンが分泌、鎖骨細胞により骨吸収を抑制。

  • Q40

妊娠と妊娠合併症に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 受精卵の着床部位から、プロゲステロンが分泌される。
  2. オキシトシンは、乳汁の産生を促進する。
  3. 妊娠により、黄体は消失する。
  4. 糖代謝異常合併妊娠では、ケトアシドーシスの頻度が増加する。
  5. 妊娠高血圧症候群の重症度は、血清アルブミン値で分類する。
A40 正解(4)
  • (1)卵黄の黄体からプロゲステロンが分泌。プロゲステロンは黄体期に分泌が高まり体温を高める作用がある為、排卵を境に黄体期に入ると基礎体温が上昇。(2)オキシトシンは射乳(催乳)現象を高める。オキシトシンは下垂体後葉から分泌されるホルモンで分娩・出産時の子宮筋の収縮と、乳腺に作用して射乳反射。乳汁の産生と分泌を促進するのはプロラクチン。(3)妊娠により、黄体は妊娠黄体となる。排卵後、卵巣に残った卵胞は黄体へと変化し、妊娠が成立した場合は、妊娠黄体としてさらに発達。しかし、卵子が受精・着床しなかった場合は、黄体は退化し白体に。(5)妊娠高血圧症候群は日本産婦人科学会により「妊娠20週以降、分娩後12週までに高血圧が見られる場合、又は高血圧に蛋白尿を伴う場合のいずれかで、かつこれらの症状が単なる妊娠の偶発合併症によるものでないもの」と定義。尚、高血圧の定義は収縮期血圧140mmHg以上あるいは拡張期血圧90mmHg以上。収縮期血圧160mmHg以上あるいは拡張期血圧110mmHg以上のものは「重症」これを満たさないものは「軽症」と分類。

  • Q41

貧血に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 再生不良性貧血では、血中のハプトグロビンが増加する。
  2. 巨赤芽球性貧血では、赤芽球のDNA合成が障害される。
  3. 悪性貧血では、内因子が増加する。
  4. 溶血性貧血では、血中のビリルビンが増加する。
  5. 鉄欠乏性貧血では、不飽和鉄結合能(UIBC)が低下する。
A41 正解(2)かつ(4)
  • (1)再生不良性貧血は、網赤血球数も含めて白血球・血小板が減少。ハプトグロビンが増加するのは、感染・炎症・組織崩壊・悪性腫瘍。溶血性貧血はハプトグロビンが減少。(3)悪性貧血は内因子が低下。悪性貧血は内因子分泌の減少のよりビタミンB12の吸収不全で生じる巨赤芽球性貧血。(5)鉄欠乏性貧血は不飽和鉄結合能(UIBC)が上昇。不飽和鉄結合能とは総鉄結合能と血清鉄の差、トランスフェリンがどれだけ鉄と結合出来るか。

  • Q42

免疫に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. ヘルパーT細胞は、非特異的防御機構を担う。
  2. 形質細胞は、非特異的防御機構を担う。
  3. ナチュラルキラー(NK)細胞は、特異的防御機構を担う。
  4. B細胞は、細胞性免疫を担う。
  5. 抗原提示細胞は、細胞性免疫と体液性免疫を担う。
A42 正解(5)
  • (1)ヘルパーT細胞は特異的防御機構を担う。ヘルパーT細胞は特異的防御機構(獲得免疫)において細胞性免疫(Th1細胞)および体液性免疫(Th2細胞)を促進する働き。(2)形質細胞は特異的防御機構を担う。形質細胞はB細胞から分化し特異的抗体産生を行うことで体液性免疫に関わる。(3)ナチュラルキラー(NK)細胞は非特異的防御機構を担う。NK細胞は広く抗原に対応することで非特異的免疫(自然免疫)に関わる。(4)B細胞は体液性免疫を担う。体液性免疫は抗体(免疫グロブリン)が抗原に特異的に結合して様々な方法で処理し防御。細胞性免疫を担うのはT細胞。

  • Q43

食物アレルギーに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 発症には、IgMが関与する。
  2. 鶏卵は、乳児期に最も頻度の高い原因食物である。
  3. Ⅲ型アレルギー反応に分類される。
  4. 食物経口負荷試験は、家庭で行う。
  5. アナフィラキシーショックには、抗ヒスタミン薬が第一選択である。
A43 正解(2)
  • (1)発症はIgEが関与。(3)Ⅰ型アレルギー反応に分類。ループス腎炎・血清病・農夫肺等がⅢ型アレルギー反応に分類。(4)食物経口負荷試験は入院設備のある施設で行う。(5)アナフィラキシーショックはアドレナリン(エピネフリン)が第一選択。

  • Q44

感染症に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
  •  

  1. エイズ(AIDS)では、CD4陽性リンパ球が増加する。
  2. MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の感染経路は、接触感染である。
  3. 麻疹の感染経路は、経口感染である。
  4. 結核は、新興感染症である。
  5. ヘリコバクター・ピロリ菌は、ウレアーゼ活性をもつ。
A44 正解(2)かつ(5)
  • (1)エイズ(AIDS)はCD4陽性リンパ球が減少。エイズの原因となるヒト免疫不全ウイルス(HIV)はCD4細胞に対する親和性が高く、これらの細胞に感染し破壊。(3)麻疹の感染経路は飛沫感染。麻疹は麻疹ウイルスによる紅い発疹を呈すり急性伝染性疾患。(4)結核は再興感染症。再興感染症は以前猛威をふるった伝染性の高い感染症が、突然大発生したり徐々に増加し将来的に再び大問題となる可能性を示す感染症。新興感染症は世界的規模で新しく流行する感染症。

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