第31回管理栄養士国家試験問題~応用栄養学~
問題をクリックすると解答が開きます。
-
Q84
- 簡便である。
- 妥当性が高い。
- 信頼性が高い。
- 侵襲性が高い。
- 敏感度が高い。
-
必要条件:1.簡便で侵襲性がない 2.実施時間が短い 3.点数化できて使いやすい 4.妥当性・信頼性がある 5.敏感度・特異性が高い
-
Q85
- クレアチニンー糖代謝異常
- HbA1cー脂質代謝異常
- アルブミンー低栄養
- 総コレステロールー貧血
- ヘマトクリットー骨塩量低下
-
(1)腎機能異常。(2)糖代謝異常。(4)脂質代謝異常。(5)貧血。
-
Q86
- 男女別に、設定された。
- 総死亡率との関連を踏まえ、設定された。
- 4つの年齢区分で、設定された。
- 70歳以上では、虚弱と生活習慣病の予防について考慮された。
- 日本人のBMIの分布は考慮されていない。
-
(1)同様に設定。(3)3つ:18~49歳、50~69歳、70歳以上。(5)考慮して設定されている。
-
Q87
- 一般型ー乳児期より学童期に急激に増加する。
- 神経型ー他の型より早く増加する。
- 生殖器型ー出生直後から急激に増加する。
- リンパ型ー思春期以降に急激に増加する。
- リンパ型ー20歳頃に最大値となる。
-
頭径以外の全身外形計測値。呼吸器・消化器・腎臓・心臓・大動脈・脾臓・筋肉全体・骨全体・血液量。神経型は、頭径・脳・脊髄・視覚器。生殖器型は、精巣・卵巣・精巣上体・子宮・前立腺。リンパ系型は、胸腺・リンパ節・間質性リンパ組織。
母乳に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 吸啜刺激は、オキシトシンの分泌を低下させる。
- 吸啜刺激は、プロラクチンの分泌を増加させる。
- 分泌型IgA量は、初乳より成熟乳に多い。
- たんぱく質量は、牛乳より母乳に多い。
- 多価不飽和脂肪酸量は、牛乳より母乳に少ない。
-
(1)低下ではなく増加。(3)初乳の方が多い。(4)牛乳の方が多い。(5)牛乳の方が少ない。
-
Q89
- 妊娠前からの健康的なからだづくりを推奨する。
- 非妊娠時にBMI18.5kg/m2未満であった妊婦の推奨体重増加量は、7kg未満である。
- 主食を中心にエネルギーを摂る。
- 多様な食品を組み合わせてカルシウムを摂る。
- 妊婦の喫煙は、低出生体重児のリスクとなる。
-
(2)7kg未満ではなく9~12kg。
-
Q90
- 離乳の開始は、生後2、3か月頃が適当である。
- 離乳食を1日3回にするのは、離乳開始後1か月頃である。
- 舌でつぶせる固さのものを与えるのは、生後7、8か月頃からである。
- フォローアップミルクは、育児用ミルクの代替品として用いる。
- 哺乳反射の減弱は、離乳完了の目安となる。
-
(1)生後5、6か月頃。(2)3か月頃。(4)離乳完了後の補助食品。(5)形のある食物を噛みつぶすことができ、エネルギー・栄養素の大部分が母乳・育児用ミルク以外の食物から摂れるようになるのが離乳完了の目安。
-
Q91
- K保育所に勤務する管理栄養士である。入所児のAさんは、生後12か月、男児。身長と体重は身体発育曲線に沿って成長している。最近、食事について興味を持ち、自分で食べたがるようになった。Aさんの食事に関する保護者への助言である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
-
- スプーンの利用を推奨する。
- 手づかみ食べのできる食事を推奨する。
- こぼさない食べ方を推奨する。
- 子どもだけを先に食べさせるように推奨する。
-
生後12か月は離乳完了に近い時期。離乳完了は、1日3回の食事リズムを大切にし生活リズムを整えて自分で食べる楽しみを手づかみ食べから始めると提示されている。
-
幼児期(3~5歳)の生理的特徴に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
-
- 頭囲は、胸囲より大きい。
- 体重1kg当たりのエネルギー必要量は、成人と同程度である。
- 1年間当たりの体重増加率は、乳児期より高い。
- 1分間当たりの呼吸数は、乳児期より多い。
- 咀しゃく機能は、3歳頃に獲得される。
-
(1)出生時は頭囲が大きい。1歳時はほぼ同じ。それ以降胸囲が大きい。(2)成人よりも高い。(3)低い。(4)少ない。
-
Q93
- 基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日)は、幼児期より低い。
- 推定エネルギー必要量は、基礎代謝量(kcal/日)と身体活動レベルの積である。
- 原発性肥満より二次性肥満が多い。
- 学童期の肥満は、成人期の肥満に移行しにくい。
- 肥満傾向児の割合は、高学年より低学年で高い。
-
(2)基礎代謝量(kcal/日)・身体活動レベルに組織増加分のエネルギーの積。(3)原発性肥満の方が多い。原発性肥満は基礎疾患のない単純性肥満、二次性肥満は基礎疾患のある肥満。(4)移行しやすい。(5)高学年の方が高い。
-
Q94
- 脂質(脂肪エネルギー比率)
- 食物繊維
- ナトリウム
- カリウム
- 鉄
-
設定されているのは、たんぱく質・脂質・飽和脂肪酸・炭水化物・食物繊維・ナトリウム・カリウム・エネルギー産生栄養素バランス。
-
Q95
- K介護保険施設に勤務する管理栄養士である。デイサービス利用者の食事指導を実施している。対象者は、76歳、女性。身長150cm、体重42kg、BMI18.7kg/m2。この1年間で体重が2kg減少した。最近、歩行速度が遅くなり、疲労感が強くなった。この利用者に対して、食事バランスガイドを用いて普段の食生活をたずねた。特に留意すべき料理区分として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
-
- 主食
- 主菜
- 副菜
- 菓子・嗜好飲料
-
高齢。1年間で体重が減少し体力低下。摂取量より内容、特にたんぱく質摂取状況を食事バランスで把握。その為主菜の内容に留意すること。
-
Q96
- K介護保険施設に勤務する管理栄養士である。利用者は80歳、女性。身長150cm、体重40kg、BMI17.8kg/m2。食事は自立しているが、普通食ではむせることがあり、主食は全粥としている。この利用者の副菜として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
-
- もずくの酢の物
- 刻んだきゅうりの漬物
- やわらかく煮ただいこん
- 小松菜ともやしの和え物
-
高齢者。嚥下機能の低下。嚥下しやすい料理は、やわらかく煮た大根のようなもの。嚥下しにくいものは、サラサラの液状・小さく硬いもの・線維が多く硬いもの・バラバラまとまりにくいもの・酸味が強くむせるもの。
-
Q97
- 持久型種目の選手では、炭水化物摂取が重要である。
- 筋肉や骨づくりには、たんぱく質摂取が重要である。
- スポーツ貧血の予防には、ビタミンA摂取が重要である。
- 運動後の疲労回復には、早いタイミングでの栄養補給が重要である。
- 熱中症予防では、運動中の水分と電解質の補給が重要である。
-
(3)鉄の摂取。鉄の吸収率ががよくなるビタミンC・良質のたんぱく質を同時に摂取するとよい。
-
Q98
- 警告反応期のショック相では、血糖値が上昇する。
- 警告反応期のショック相では、血圧が上昇する。
- 警告反応期の反ショック相では、生体防御機能が低下する。
- 抵抗期では、新たなストレスに対する抵抗力は弱くなる。
- 疲はい期では、ストレスに対して生体が適応力を獲得している。
-
(1)上昇ではなく低下。(2)上昇ではなく低下。(3)低下ではなく上昇。(5)獲得ではなく維持できなくなる。
-
Q99
- ふるえによる産熱は、減少する。
- 基礎代謝量は、減少する。
- 血圧は、低下する。
- 皮膚血流量は、増加する。
- アドレナリンの分泌は、増加する。
-
(1)減少ではなく増加。(2)減少ではなく上昇し熱産生が増加。(3)低下ではなく血管が収縮する為上昇。(4)増加ではなく体温放出を少なくするので減少。