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第32回管理栄養士国家試験問題~社会・環境と健康~

問題をクリックすると解答が開きます。

Q1
  • 減塩に関する活動と、関連する概念の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。


  1. 地域住民を対象とした減塩教室の実施ーPDCAサイクルのC(Check)
  2. 高血圧症患者に対する減塩の食事療法ーポピュレーションアプローチ
  3. 一般家庭への減塩食品の普及ーハイリスクアプローチ
  4. マスメディアを用いた減塩キャンペーンー一次予防
  5. 塩指導の高血圧予防効果に関するメタアナリシスーインフォームド・コンセント
A1正解(4)
  • (1)減塩教室実施はPDCAサイクルのD(Do)。P(Plan)は企画。C(Check)は実施結果の評価。A(Act)は見直し改善。(2)(3)住民や国民全体に対して広く保健教育や生活改善対策を行うことをポピュレーションアプローチ。特定の疾患に対し集中的・特異的・優先的に予防対策等を行うことをハイリスクアプローチ。 (5)過去の複数の独立的研究結果を統合し統計解析を行うことをメタアナリシス。研究対象者が治療・試験・治験内容について医師等から説明を受け理解したうえで自由意志にて合意することをインフォームド・コンセンント。

Q2
  • わが国の環境汚染に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  1. 微小粒子状物質は、大気に浮遊する粒径10μm以下の粒子をいう。
  2. 二酸化硫黄の主な発生源は、自動車の排気ガスである。
  3. 光化学オキシダントの環境基準達成率は、90%を超える。
  4. ジクロロメタンは、主にクリーニング用洗浄剤として使用される。
  5. ベンゼンは、白血病の原因となる。
A2 正解(5)
  • (1)特に小さい粒径2.5μm(PM2.5)以下をいう。(2)ボイラー・焼却炉等の重油・石炭の燃焼。自動車排気ガスは一酸化炭素や窒素酸化物。(3)極めて低い状況が続く。工場・自動車等から出る窒素酸化物が紫外線による光化学反応で出来る酸化物質(オゾン等)。 (4)溶媒や溶剤(金属機械の油脂洗浄剤)に利用。クリーニング用洗浄剤はトリクロロエチレン。毒性があるので最近は界面活性剤。

Q3
  • 電離放射線の曝露により早期に発生する健康影響である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  1. 白内障
  2. 白血病
  3. 胎児の障害
  4. 皮膚の紅斑
  5. 皮膚がん
A3 正解(4)
  • (1)晩期。赤外線・レーザー光線により起こることも。(2)晩期。ベンゼンの曝露により起こることも。(3)晩期。染色体異常を伴う遺伝子的なもの。(5)晩期。ヒ素、ヒ素化合物、コールタール等により発症。

Q4
  • わが国の保健統計に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  1. 平均寿命と健康寿命の差は、女性より男性の方が大きい。
  2. 平均寿命が延伸した理由に、乳児死亡率の低下がある。
  3. 特定死因を除去した場合の平均寿命の延びが最も大きい死因は、心疾患である。
  4. 老年人口割合の増加にも関わらず、老年人口指数は低下している。
  5. 周産期死亡においては、死産数よりも早期新生児死亡数の方が多い。
A4 正解(2)
  • (1)女性。差とは日常生活に制限のある不健康な期間をさす。男性は8~9年、女性は12~13年。(3)悪性新生物。(4)上昇。指数とは生産年齢人口(15~64歳)に対する65歳以上の人口比率。(5)死産数のが多い。

Q5
  • ある地域の40歳以上の男性を対象としたコホート研究において、喫煙群と非喫煙群を各々20万人年観察し、疾患A、Bの罹患者の人数を調査した結果を表にまとめた。喫煙と疾患Aおよび疾患Bとの関連に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 4万人を5年間追跡した場合と、5万人を4年間追跡した場合の観察人年は同じである。
  2. 喫煙による疾患Aの相対危険は、0.10である。
  3. 喫煙による相対危険は、疾患Aより疾患Bが大きい。
  4. 喫煙群における罹患者数は、疾患Bより疾患Aで多い。
  5. 禁煙による寄与危険は、疾患Aより疾患Bが大きい。
A5 正解ー
  • 採点対象除外

Q6
  • 疫学研究と倫理に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。


  1. 研究は、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に従う。
  2. 研究参加の同意は、研究対象者から資料や生体試料を得る前でなければならない。
  3. 研究対象者は、研究参加を一度同意すると撤回できない。
  4. 研究対象者の個人情報は、適切に保護されなければならない。
  5. 研究者は、継続して研究倫理に関する教育や研修を受けなければならない。
A6 正解(3)
  • (3)撤回することが出来る。疫学研究実施は対象者の尊厳・人権を尊重し、個人情報保護の措置や事前のインフォームド・コンセントの受領、説明内容・同意の確認方法を決めておく。

Q7
  • 身体活動・運動に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  1. 健康づくりのための身体活動基準2013では、小児の身体活動の基準値が示されている。
  2. 3メッツ以上の身体活動でなければ、健康に対する効果は得られない。
  3. 身体活動・運動は、結腸がんのリスクを低減する。
  4. 身体活動・運動は、骨格筋のインスリン抵抗性を高める。
  5. 身体活動・運動は、HDL-コレステロール値を低下させる。
  • A7 正解(3)

(1)示されていない。だが、幼児期にたいして毎日60分以上楽しく体を動かすことが望ましいと示されている。(2)年歳により基準値が異なる。18~65歳は3メッツ以上毎日60分。65歳以上は強度に問わず毎日40分。(4)抵抗性を改善。血糖値を低下。(5)増加。血管内皮機能・血流調節・動脈伸展性を改善、降圧効果があるとされている。

Q8
  • 飲酒に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  1. 長期にわたる多量飲酒は、骨粗鬆症のリスク因子である。
  2. 適正飲酒は、HDL-コレステロール値を低下させる。
  3. アルコール依存症の発症リスクは、飲酒開始年齢と関係がない。
  4. 総死亡の相対危険は、飲酒量がゼロの時に最も低い。
  5. 飲酒した未成年者は、未成年者飲酒禁止法により罰せられる。
A8 正解(1)
  • (2)適正量は血圧を上げずHDL-コレステロール値が増加すのるので、脳血管障害や虚血性心疾患の発生率を低下させる。(3)若いほど短期間で発症することが多いと言われている。(4)健康を損ねた人が含まれいる為、飲酒0が最も低いわけではない。少量の飲酒で死亡率が下がるが、量が増えると危険度が上がる「Jカーブ効果」。(5)禁止しているだけで、処罰するきていはなく刑事処分はない。親権者や監督者は科料が処せられる。

Q9
  • ウイルス対策が重要とされているがんである。正しいのはどれか。2つ選べ。


  1. 肝がん
  2. 子宮体がん
  3. 胃がん
  4. 成人T細胞白血病
  5. 乳がん
A9 正解(1)かつ(4)
  • (2)子宮頸がんがウイルス。エストロゲンの刺激が長期間続くことが原因で発生する場合と関係ない原因で発生する場合がある。(3)生活習慣が発症原因とされ、ピロリ菌の持続感染等がリスクを高める。(5)エストロゲンの影響、遺伝、生活習慣が発症原因と考えられる。

Q10
  • ロコモティブシンドロームに関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。


  1. 日本整形外科学会が最初に提唱した概念である。
  2. 運動器の障害のために、要介護リスクが高くなった状態のことである。
  3. 健康日本21(第二次)では、有病率を減少させる目標が設定されている。
  4. 2ステップテストは、診断に用いられる。
  5. 予防には、アクティブガイドのプラス・テンが勧められている。
A10 正解(3)
  • (3)減少させることは目標にしていない。ロコモティブシンドローム(加齢や生活習慣等が原因で、運動器障害・衰え、歩行困難等要介護になるリスクが高まる状態)の予防をあげ、認知している国民の増加を目標としている。

Q11
  • 感染症法において、入院措置の対象となる感染症である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  1. コレラ
  2. 結核
  3. アメーバ赤痢
  4. レジオネラ症
  5. 日本脳炎
A11 正解(2)
  • 対象は新感染症・感染症法の一類(エボラ出血熱、クリミア・コンブ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱等)・二類(急性灰白髄炎、ジフテリア、SARS、結核、鳥インフルエンザ)感染症。(1)三類(3)五類(4)四類(5)四類に分類。特に入院措置の対象にならない。

Q12
  • 予防接種法による定期予防接種に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  1. 都道府県が実施主体として行う。
  2. 65歳以上の者のインフルエンザ予防接種は、努力義務である。
  3. 小児の肺炎球菌予防接種は、努力義務である。
  4. 風しんの初回接種は、中学校1年生に相当する年齢時に行う。
  5. 結核のワクチン(BCG)は、不活化ワクチンである。
A12 正解(3)
  • (1)市町村が主体。費用は市町村が負担。(2)年齢に問わず努力義務・接種勧奨はない。個人予防。(4)現在は生後12~24か月の間に行い、2回目は5~7歳。(5)弱毒性ワクチン。

Q13
  • 最近の国民医療費に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  1. 1人当たりの国民医療費は、30万円を超えている。
  2. 65歳以上の1人当たりの国民医療費は、65歳未満の約2倍である。
  3. 国民医療費は、公費負担分を含まない。
  4. 国民医療費は、正常な妊娠や分娩に要する費用を含む。
  5. 傷病分類別医科診療医療費では、「悪性新生物」の割合が最も多い。
A13 正解(1)
  • (2)約4倍。平成27年度国民医療費は一人当たり33.3万円、65歳以上で約74.2万円、65歳未満で約18.5万円。(3)公費負担、患者負担、医療保険、後期高齢者医療等で給付。(4)含まれないのは、健康診断、予防接種、正常な妊娠・分娩費用、固定した身体障害の為に要する義眼・義肢、入院時差額ベッド代等。(5)最も多いのは循環器系。次が悪性新生物、筋骨格系及び結合組織、呼吸器系。

Q14
  • 社会福祉に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。


  1. 障害者支援施設は、社会福祉施設である。
  2. 居宅介護は、障害者総合支援法によるサービスに含まれる。
  3. 自立支援サービスの申請は、国に対して行う。
  4. 難病患者は、障害者総合支援法の対象に含まれる。
  5. 自立支援医療は、障害者総合支援法に含まれる。
A14 正解(3)
  • (3)地方自治体。障害者自立支援法が改正され、障害者総合支援法により、居宅介護・短期入所・障害者支援施設・自立支援医療等が含まれる。

Q15
  • 保健所に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  1. 第二次世界大戦後、初めて設置された。
  2. 健康増進法に基づいて設置されている。
  3. 管轄人口は、50万人以上と定められている。
  4. 要介護認定を行う。
  5. 食中毒発生時に、現地で疫学調査を行う。
A15 正解(5)
  • (1)前に保健所法とともに設置。(2)地域保健法に基づき設置。(3)都道府県・政令指定都市・中核市・政令市・特別区に設置でき、50万人以上は地方自治法により指定都市を定める場合。(4)介護認定審査会により行われる。調査に基づくコンピュター判定結果・主治医の意見等をもとに審査が行われ最終判定を行う。

Q16
  • 介護保険制度に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


  1. 被保険者は、20歳以上の者である。
  2. 手すりの取付けの住宅改修は、給付対象になる。
  3. 予防給付の対象者は、要介護1、要介護2に該当する者である。
  4. 利用するサービスは、利用者自身が選択・決定できない。
  5. 管理栄養士による居宅療養管理指導料は、医師の指示なく算定できる。
A16 正解(2)
  • (1)40歳以上。65歳以上を第1号被保険者、40歳以上65歳未満を第2号被保険者。(3)要支援1・2。要介護1~5は介護給付。(4)自由に選択・決定できる。(5)医師の指示に基づき利用者を訪問し情報提供・指導・助言を行った場合算定できるもの。

Q17
  • 労働安全衛生法に規定されている一般健康診断である。正しいのはどれか。2つ選べ。


  1. 有機溶剤健康診断
  2. 石綿健康診断
  3. 海外派遣労働者の健康診断
  4. 給食従業員の検便
  5. じん肺健康診断
A17 正解(3)かつ(4)
  • (1)特殊健康診断の1つ。(2)特殊健康診断の1つ。(5)特殊健康診断の1つ。じん肺法に基づき行われる。

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