第33回管理栄養士国家試験問題~応用栄養学~
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動的栄養アセスメントの指標である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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- BMI(kg/m2)
- 上腕三頭筋部皮下脂肪厚
- 血清トランスフェリン値
- クレアチニン身長係数
- 遅延型皮膚過敏反応
- A84 正解(3)
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(1)肥満度判定。(2)肥満度判定。(4)体の筋肉量から栄養状態を判定。(5)ツベルクリン反応・金属アレルギー反応の判定。
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日本人の食事摂取基準(2015年版)において、1歳以上で推奨量(RDA)が設定されている栄養素である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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- n-3系脂肪酸
- 炭水化物
- ビタミンD
- ビタミンB1
- カリウム
- A85 正解(4)
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(1)(2)(3)(5)は含まれない。設定されているのは、たんぱく質・ビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2・ナイアシン・ビタミンB6・ビタミンB12・葉酸・ビタミンC・カルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛・銅・ヨウ素・セレン・モリブデン。
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日本人の食事摂取基準(2015年版)における策定の基本的事項に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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- 摂取源には、サプリメントは含まれない。
- 参照体位は、望ましい体位を示している。
- BMI(kg/m2)は、18歳以上のエネルギー収支バランスの指標である。
- 高齢者の年齢区分は、65歳以上である。
- 目安量(AI)は、生活習慣病の予防を目的とした指標である。
- A86 正解(3)
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(1)含まれる。(2)日本人の平均的体位。(4)70歳以上。(5)一定の栄養状態を維持するのに十分な指標。
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日本人の食事摂取基準(2015年版)の小児に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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- 1歳児の基礎代謝基準値は、4歳児より低い。
- 身体活動レベル(PAL)は、2区分である。
- 炭水化物の目標量(DG)は、成人に比べ高い。
- 脂質の目標量(DG)は、男女で異なる。
- 鉄の推定平均必要量(EAR)は、要因加算法で算出した。
- A87 正解(5)
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(1)高い。(2)3区分。(3)成人と同じ。(4)男女共通。
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成長・発達・加齢に伴う変化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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- 体水分量に占める細胞外液の割合は、新生児期より成人期の方が大きい。
- 胸腺重量は、成人期に最大となる。
- 糸球体濾過量は、成人期より高齢期の方が大きい。
- 塩味の閾値は、成人期より高齢期の方が高い。
- 唾液分泌量は、成人期より高齢期の方が多い。
- A88 正解(4)
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(1)新生児期の方が大きい。(2)小児期に最大。成人期から衰退。(3)少ない。(5)少ない。
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妊娠期の身体的変化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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- 体重は、一定の割合で増加する。
- 基礎代謝量は、増加する。
- 循環血液量は、減少する。
- ヘモグロビン濃度は、上昇する。
- インスリン感受性は、高まる。
- A89 正解(2)
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(1)増加する割合は違う。(3)増加する。(4)低下する。(5)低下する。
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日本人の食事摂取基準(2015年版)において、授乳婦に付加量が設定されている栄養素である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
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- たんぱく質
- ビタミンA
- 葉酸
- カルシウム
- 鉄
- A90 正解(4)
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(4)設定されていない。設定されているのは、エネルギー・たんぱく質・ビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2・ナイアシン・ビタミンB6・ビタミンB12・葉酸・ビオチン・パントテン酸・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンD・鉄・亜鉛・銅・ヨウ素・セレン・カリウム・モリブデン。
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牛乳より母乳に多く含まれる成分である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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- たんぱく質
- 飽和脂肪酸
- 乳糖
- カルシウム
- リン
- A91 正解(3)
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(3)乳糖以外は牛乳のが多い。
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離乳の進め方に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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- 離乳の開始前に、果汁を与えることが必要である。
- 離乳の開始とは、なめらかにすりつぶした食物を初めて与えた時をいう。
- 離乳の開始後ほぼ1か月間は、離乳食を1日2回与える。
- 調味料は、離乳食の開始時から必要である。
- 母乳は、離乳の開始後与えないようにする。
- A92 正解(2)
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(1)準備は必要ではないので果汁も必要でない。(3)1日1回。(4)必要では無い。(5)飲みたいだけ与える。
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幼児期に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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- 1年間の体重増加量は、乳児期より大きい。
- 体脂肪率は、乳児期に比べて高くなる。
- カウプ指数による肥満判定基準は、男女で異なる。
- 貧血の主な原因は、鉄欠乏である。
- 間食は、総エネルギー摂取量の約30%とする。
- A93 正解(4)
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(1)小さい。(2)低くなる。(3)差がない。(5)10~20%。
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思春期の男子に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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- 性腺刺激ホルモンの分泌は、思春期前に比べ低下する。
- 年間身長増加量が最大となる時期は、女子より早い。
- 見かけのカルシウム吸収率は、成人男性より低い。
- 1日当たりのカルシウム体内蓄積量は、思春期前半に最大となる。
- 鉄欠乏性貧血は、思春期の女子より多い。
- A94 正解(4)
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(1)増加する。(2)遅い。(3)高い。(5)少ない。
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サルコペニアに関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
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- 握力は、低下する。
- 歩行速度は、保たれる。
- 加齢が、原因となる。
- 食事の摂取量低下が、原因となる。
- ベッド上安静が、原因となる。
- A95 正解(2)
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(2)保たれない。サルコぺニアは、進行性で全身性の骨格筋量・骨格筋力の低下する老年症候群。
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成人期と比較して高齢期で低下する項目である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
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- 基礎代謝量
- 体重1kg当たりのたんぱく質必要量
- 嚥下機能
- 骨密度
- 肺活量
- A96 正解(2)
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(2)上記と消化機能等が低下するが、たんぱく質推定平均必要量は大きくなる。
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運動時の身体への影響に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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- 筋肉中の乳酸は、無酸素運動では減少する。
- 遊離脂肪酸は、瞬発的運動時の主なエネルギー基質となる。
- 瞬発的運動では、速筋線維より遅筋線維が利用される。
- 酸素摂取量は、運動強度を高めていくと増加し、その後一定となる。
- 消化管の血流量は、激しい運動で増加する。
- A97 正解(4)
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(1)増加する。(2)持久系運動時の主なエネルギー基質。(3)速筋線維のが利用される。(5)減少する。
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ストレス応答の抵抗期に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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- エネルギー代謝は、低下する。
- 窒素出納は、負に傾く。
- 副腎皮質ホルモンの分泌は、減少する。
- ビタミンCの需要は、減少する。
- カルシウムの尿中排泄量は、減少する。
- A98 正解(2)
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(1)亢進する。(3)増加する。(4)増加する。(5)増加する。
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特殊環境と栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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- 外部環境の影響を受けやすいのは、表面温度より中心温度である。
- WBGT(湿球黒球温度)が上昇したときは、水分摂取を控える。
- 低温環境下では、皮膚の血流量が増加する。
- 高圧環境から急激に減圧すると、体内の溶存ガスが気泡化する
- 低圧環境下では、肺胞内酸素分圧が上昇する。
- A99 正解(4)
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(1)表面温度が先。(2)水分摂取をし熱中症を予防する。(3)減少する。(5)酸素が薄くなるので低下する。