第36回管理栄養士国家試験問題~基礎栄養学~
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栄養素とその過剰摂取による健康障害の組合せである。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- ビタミン E --------- 頭蓋内圧亢進
- ビタミン B1 ------- 血液凝固障害
- ビタミン B2 ------- 胎児奇形
- カルシウム--------- 尿路結石
- マグネシウム ------ 高血圧症
- A68 正解(4)
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解説
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食欲を促進する要因である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- 満腹中枢の興奮
- 血中グルコース濃度の上昇
- 血中遊離脂肪酸濃度の上昇
- レプチン分泌量の増加
- 胃壁の伸展
- A69 正解(3)
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解説
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消化吸収率に関する記述である。誤っているのはどれか。 1 つ選べ。
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- 消化吸収率とは、摂取した栄養素が吸収された割合を示す。
- 消化吸収率は、調理の影響を受ける。
- 消化吸収率は、同時に摂取する食品成分の影響を受ける。
- 見かけの消化吸収率は、摂取量から糞中内因性排泄量を差し引いて求める。
- 真の消化吸収率は、見かけの消化吸収率より高い。
- A70 正解(4)
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解説
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糖質代謝に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- 空腹時は、筋肉への血中グルコースの取り込みが亢進する。
- 空腹時は、肝臓でのグリコーゲン分解が抑制される。
- 空腹時は、グリセロールからのグルコース合成が亢進する。
- 食後は、乳酸からのグルコース合成が亢進する。
- 食後は、GLP─1(グルカゴン様ペプチド─1)の分泌が抑制される。
- A71 正解(3)
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解説
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たんぱく質とアミノ酸の代謝に関する記述である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- 空腹時は、体たんぱく質合成が亢進する。
- 食後は、血中アミノ酸濃度が低下する。
- たんぱく質の摂取量が増加すると、ビタミン B6 の要求量が減少する。
- たんぱく質の過剰摂取は、アミノ酸の異化を亢進する。
- 糖質を十分に摂取すると、たんぱく質の要求量が増加する。
- A72 正解(4)
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解説
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食品たんぱく質の評価に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- アミノ酸価は、食品たんぱく質の生物学的評価法の 1 つである。
- たんぱく質効率(PER)は、窒素出納を指標として求める。
- 生物価は、体重変化を指標として求める。
- 正味たんぱく質利用率(NPU)は、生物価に消化吸収率を乗じて求める。
- 無たんぱく質食の摂取時は、尿中への窒素排泄がみられない。
- A73 正解(4)
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解説
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脂質代謝に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- 空腹時は、ホルモン感受性リパーゼ活性が上昇する。
- 空腹時は、肝臓での脂肪酸合成が亢進する。
- 食後は、肝臓でのケトン体産生が亢進する。
- 食後は、血中のキロミクロンが減少する。
- 食後は、リポたんぱく質リパーゼ活性が低下する。
- A74 正解(1)
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解説
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脂肪酸に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- パルミチン酸は、必須脂肪酸である。
- オレイン酸は、多価不飽和脂肪酸である。
- アラキドン酸は、リノール酸から生成される。
- エイコサペンタエン酸は、n─ 6 系不飽和脂肪酸である。
- ドコサヘキサエン酸は、エイコサノイドの前駆体である。
- A75 正解(3)
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解説
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脂溶性ビタミンに関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- ビタミン A は、血液凝固因子の活性化に必要である。
- ビタミン D は、小腸で活性型に変換される。
- 活性型ビタミン D は、カルシウムの小腸での吸収を抑制する。
- ビタミン E は、過酸化脂質の生成を促進する。
- ビタミン K は、骨形成に必要である。
- A76 正解(5)
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解説
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水溶性ビタミンに関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- ビタミン B1 の要求量は、たんぱく質摂取量に比例する。
- ビタミン B2 の補酵素型は、ピリドキサールリン酸である。
- ビタミン B12 は、分子内にモリブデンを含有する。
- 葉酸は、核酸合成に必要である。
- ビオチンの吸収は、アビジンにより促進される。
- A77 正解(4)
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解説
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カルシウムとリンに関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- 体内カルシウムの約 10% は、血液中に存在する。
- 血中カルシウム濃度の低下は、骨吸収を抑制する。
- カルシウムの小腸での吸収は、リンにより促進される。
- リンは、体内に最も多く存在するミネラルである。
- リンは、核酸の構成成分である。
- A78 正解(5)
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解説
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微量ミネラルに関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- 鉄は、グルタチオンペルオキシダーゼの構成成分である。
- 亜鉛は、甲状腺ホルモンの構成成分である。
- 銅は、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)の構成成分である。
- セレンは、シトクロムの構成成分である。
- クロムは、ミオグロビンの構成成分である。
- A79 正解(3)
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解説
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電解質に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- 電解質の分布は、細胞外液と細胞内液で同じである。
- 血液の pH は、炭酸・重炭酸緩衝系によって調節されている。
- 血液の pH は、6.35~6.45 の範囲に調節されている。
- アルカローシスは、血液が正常範囲から酸性に傾く状態である。
- 血中ナトリウム濃度の上昇は、血漿浸透圧を低下させる。
- A80 正解(2)
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解説
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エネルギー代謝に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- 1 日当たりのエネルギー消費量は、基礎代謝より食事誘発性熱産生(DIT)によるものが多い。
- 食事誘発性熱産生(DIT)量は、糖質で 100 kcal を摂取した時より、たんぱく 質で 100 kcal を摂取した時の方が多い。
- 食事誘発性熱産生(DIT)により発生したエネルギーは、筋肉の運動に利用される。
- 安静時における単位重量当たりのエネルギー消費量は、骨格筋より脂肪組織が多い。
- 単位重量当たりに産生される熱エネルギー量は、褐色脂肪組織より白色脂肪組織が多い。
- A81 正解(2)
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解説