第36回管理栄養士国家試験問題~応用栄養学~
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栄養アセスメントに関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- ウエスト周囲長の測定は、皮下脂肪蓄積量の推定に用いる。
- 生体指標は、食事摂取状況を反映しない。
- 尿中クレアチニン排泄量は、全身の筋肉量と相関する。
- 高張性脱水では、血漿浸透圧が低下している。
- 窒素出納が負の時は、体たんぱく質量が増加している。
- A82 正解(3)
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解説
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栄養アセスメントに用いる指標のうち、半減期が約 3 日の血液成分である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- レチノール結合たんぱく質
- トランスサイレチン
- トランスフェリン
- アルブミン
- ヘモグロビン
- A83 正解(2)
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解説
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日本人の食事摂取基準(2020 年版)において、集団内の半数の者で体内量が飽和 している摂取量をもって EAR としたビタミンである。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- ビタミン A
- ビタミン B1
- ナイアシン
- ビタミン B12
- 葉酸
- A84 正解(2)
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解説
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日本人の食事摂取基準(2020 年版)における成人の食塩相当量の目標量に関する 記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- WHO が推奨している量とした。
- 日本高血圧学会が推奨している量とした。
- 国民健康・栄養調査における摂取量の中央値とした。
- WHO が推奨している量と国民健康・栄養調査における摂取量の中央値との 中間値とした。
- 健康日本 21(第二次)の目標値とした。
- A85 正解(4)
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解説
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加齢に伴う体水分量の変化とその調整に関する記述である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- 体重に対する細胞外液量の割合は、新生児が成人より高い。
- 体重に対する細胞内液量の割合は、高齢者が成人より高い。
- 体重 1 kg 当たりの不感蒸泄量は、乳児が成人より少ない。
- 体重 1 kg 当たりの水分必要量は、幼児が成人より少ない。
- 口渇感は、高齢者が成人より鋭敏である。
- A86 正解(1)
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解説
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妊娠期の母体の変化に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- 血中ヘモグロビン値は、低下する。
- 基礎代謝量は、低下する。
- 腎血流量は、減少する。
- インスリン感受性は、増大する。
- 膀胱容量は、増大する。
- A87 正解(1)
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解説
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授乳期の母体の生理的特徴に関する記述である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- エネルギー必要量は、非妊娠時に比べ低下する。
- 血中プロゲステロン濃度は、妊娠期に比べ上昇する。
- プロラクチンは、分娩後の子宮収縮を促す。
- 吸啜刺激は、オキシトシン分泌を促進する。
- 尿中カルシウム排泄量は、非妊娠時に比べ増加する。
- A88 正解(4)
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解説
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母乳と調乳に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- 人乳は、牛乳よりカゼイン含量が多い。
- 人乳は、牛乳より飽和脂肪酸含量が多い。
- 初乳は、成熟乳より分泌型 IgA を多く含む。
- エンテロバクター・サカザキ(坂崎菌)の死滅に必要な調乳温度は、50~60℃ である。
- 家庭での 1 回分の調乳では、終末殺菌法を用いる。
- A89 正解(3)
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解説
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生後 7 , 8 か月を目安に開始する離乳食である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- 果汁などの液体
- なめらかにすりつぶした状態のもの
- 舌でつぶせる固さのもの
- 歯ぐきでつぶせる固さのもの
- 歯ぐきで噛める固さのもの
- A90 正解(3)
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解説
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成長期に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- 幼児身体発育曲線で、 3 歳児の身長を評価する場合は、仰臥位で測定した値を用いる。
- カウプ指数による肥満判定の基準は、 1 ~ 3 歳で同じである。
- カルシウムの 1 日当たりの体内蓄積量は、男女ともに 12~14 歳で最も多い。
- 永久歯が生えそろうのは、 7 ~ 9 歳である。
- 基礎代謝基準値(kcal/kg 体重/日)は、思春期が幼児期より高い。
- A91 正解(3)
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解説
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更年期の女性にみられる生理的変化に関する記述である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- 黄体形成ホルモン(LH)分泌量は、減少する。
- 卵胞刺激ホルモン(FSH)分泌は、亢進する。
- 一酸化窒素合成は、亢進する。
- 骨形成は、骨吸収を上回る。
- 血中 LDL コレステロール値は、低下する。
- A92 正解(2)
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解説
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高血圧予防のために、健常者に対して積極的な摂取が推奨される栄養素である。 誤っているのはどれか。 1 つ選べ。
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- 食物繊維
- カリウム
- カルシウム
- マグネシウム
- ヨウ素
- A93 正解(5)
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解説
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IADL(手段的日常生活動作)を評価するための項目である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- 食事
- 更衣
- 入浴
- 買い物
- 排泄
- A94 正解(4)
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解説
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85 歳、女性。身長 148 cm、体重 38 kg、BMI 17.3 kg/m2 。食事は自立している。 塩味を感じにくくなり、濃い味を好むようになった。この 3 か月は、食事中にむせ ることが増え、食欲が低下し、体重が 2 kg 減少。歩行速度の低下もみられる。こ の女性の栄養アセスメントの結果である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- エネルギー量は、充足している。
- 除脂肪体重は、増加している。
- 筋力は、維持している。
- 嚥下機能は、低下している。
- 塩味の閾値は、低下している。
- A95 正解(4)
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解説
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習慣的な持久的運動による生理的変化に関する記述である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- インスリン抵抗性は、増大する。
- 血中 HDL コレステロール値は、低下する。
- 安静時血圧は、上昇する。
- 骨密度は、低下する。
- 最大酸素摂取量は、増加する。
- A96 正解(5)
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解説
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特殊環境下での生理的変化に関する記述である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- 高温環境では、皮膚血管が収縮する。
- 低温環境では、基礎代謝量が低下する。
- 低温環境では、アドレナリン分泌が抑制される。
- 低圧環境では、肺胞内酸素分圧が低下する。
- 無重力環境では、循環血液量が増加する。
- A97 正解(4)
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解説