第36回管理栄養士国家試験問題~公衆栄養学~
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わが国の公衆栄養活動の歴史に関する記述である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- 海軍の脚気対策は、森林太郎による。
- 私立栄養学校の最初の設立は、鈴木梅太郎による。
- 第二次世界大戦前の栄養行政は、栄養改善法による。
- 1945 年の東京都民栄養調査の実施は、連合国軍総司令部(GHQ)の指令による。
- ララ物資の寄贈は、国連世界食糧計画(WFP)による。
- A137 正解(4)
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解説
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国民健康・栄養調査(国民栄養調査)結果の栄養素等摂取量について、年次推移を 図に示した。図のa~dに該当する組合せとして、最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- A138 正解(4)
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解説
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食品の生産と流通、消費に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- フードバランスシート(食料需給表)の作成は、国連世界食糧計画(WFP)の 作成の手引きに準拠している。
- 品目別食料自給率は、各品目における自給率を重量ベースで算出している。
- わが国の食料自給率(カロリーベース)は、先進諸国の中で高水準である。
- 食料品が入手困難となる社会状況を、フードファディズムという。
- 食料自給率の向上に向けた取組として、スマート・ライフ・プロジェクトが ある。
- A139 正解(2)
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解説
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世界の健康・栄養問題および栄養状態に関する記述である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- 開発途上国には、NCDs の問題は存在しない。
- ビタミン A 欠乏症は、開発途上国の多くで公衆栄養上の問題となっている。
- 栄養不良の二重負荷とは、発育阻害と消耗症が混在する状態をいう。
- 小児の発育阻害の判定には、身長別体重が用いられる。
- 栄養転換では、食物繊維の摂取量の増加がみられる。
- A140 正解(2)
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解説
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健康増進法で定められている事項のうち、厚生労働大臣が行うものである。 正しいのはどれか。 1 つ選べ。
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- 都道府県健康増進計画の策定
- 国民健康・栄養調査における調査世帯の指定
- 特定給食施設に対する勧告
- 特別用途表示の許可
- 食事摂取基準の策定
- A141 正解(5)
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解説
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栄養士法に規定されている内容である。正しいのはどれか。 1 つ選べ。
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- 特定給食施設における管理栄養士の配置
- 特定機能病院における管理栄養士の配置
- 栄養指導員の定義
- 管理栄養士の定義
- 食品衛生監視員の任命
- A142 正解(4)
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解説
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国民健康・栄養調査の栄養摂取状況調査に関する記述である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- 3 日間行われる。
- 調査日は、参加が得られやすいよう、日曜日を設定できる。
- 調理による食品中の栄養素量の変化は、考慮しない。
- 対象世帯の個人の摂取量は、案分比率で把握する。
- 対象者は、20 歳以上である。
- A143 正解(4)
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解説
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健康日本 21(第二次)で示されている目標項目である。 正しいのはどれか。 1 つ選べ。
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- 成人期のう蝕のない者の増加
- 食品中の食塩や脂肪の低減に取り組む食品企業及び飲食店の登録数の増加
- 主食・主菜・副菜を組み合わせた食事が 1 日 1 回以上の日がほぼ毎日の者の 割合の増加
- 妊娠中の飲酒量の減少
- 郷土料理や伝統料理を月 1 回以上食べている者の割合の増加
- A144 正解(2)
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解説
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国際的な公衆栄養活動とその組織の組合せである。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- 国際的な栄養表示ガイドラインの策定 ------------------------------------ 国連世界食糧計画 (WFP)
- 母子栄養に関する世界栄養目標(Global Nutrition Targets)の設定 ------ 世界保健機関(WHO)
- NCDs の予防と対策のためのグローバ ル戦略の作成----------------------- 国連児童基金 (UNICEF)
- 世界栄養会議(International Conference on Nutrition)の主催---------- 国連教育科学文化機関 (UNESCO)
- 食物ベースの食生活指針の開発と活用 に関する提言----------------------- 国連開発計画(UNDP)
- A145 正解(2)
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解説
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食事調査における食事摂取量の変動と誤差に関する記述である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- 個人内変動は、集団内における個人の違いを示す。
- 日間変動は、個人内変動の 1 つである。
- 系統誤差は、調査日数を増やすことで小さくすることができる。
- 偶然誤差とは、結果が真の値から一定方向へずれることをいう。
- 過小申告の程度は、BMI が低い者ほど大きい。
- A146 正解(2)
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解説
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24 時間食事思い出し法に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- 対象者の記憶に依存しない。
- 栄養素等摂取量の結果は、食品成分表の精度に依存しない。
- 食事記録法(秤量法)に比べて、対象者の負担が大きい。
- 食物摂取頻度調査法に比べて、調査者の熟練を必要とする。
- 陰膳法に比べて、調査費用が高い。
- A147 正解(4)
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解説
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食物摂取頻度調査法を用いた栄養疫学研究を行った。残差法における残差の記述 として、最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- 総エネルギー摂取量当たりの栄養素摂取量
- 総エネルギー摂取量と栄養素摂取量の相関係数
- 栄養素摂取量の測定値と EAR との差
- 栄養素摂取量の測定値と平均値との差
- 栄養素摂取量の測定値と総エネルギー摂取量からの予測値との差
- A148 正解(5)
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解説
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公衆栄養マネジメントに関する記述である。誤っているのはどれか。 1 つ選べ。
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- プリシード・プロシードモデルの最終目標は、栄養状態の改善である。
- 目的設定型アプローチでは、目指す姿を住民参加によって検討する。
- コミュニティオーガニゼーションの推進には、住民の主体的な活動が必要で ある。
- パブリックコメントでは、住民の意見を公募する。
- 地域の社会資源には、町内会が含まれる。
- A149 正解(1)
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解説
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日本人の食事摂取基準(2020 年版)に基づいた集団の食事摂取状況の評価に関す る記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- エネルギー摂取の過不足の評価では、集団の BMI の平均値が目標とする範 囲外にあるかを確認する。
- 栄養素の摂取不足の評価では、摂取量が RDA を下回る者の割合を算出する。
- 栄養素の摂取不足の評価では、摂取量が AI を下回る者の割合を算出する。
- 栄養素の過剰摂取の評価では、摂取量が UL を上回る者の割合を算出する。
- 生活習慣病の発症予防を目的とした評価では、集団の摂取量の平均値が DG の範囲外にあるかを確認する。
- A150 正解(4)
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解説
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プリシード・プロシードモデルに基づいた、成人を対象とした肥満改善プログラ ムを実施した。プログラム終了時の評価項目である。経過評価の指標として、最も 適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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- 肥満者(BMI 25 kg/m2 以上)の割合
- 脂質異常症の者の割合
- 主食・主菜・副菜がそろった食事をする者の割合
- 食品購入時に栄養成分表示を見る者の割合
- プログラムに継続して参加した者の割合
- A151 正解(5)
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解説
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「避難所における食事提供の計画・評価のために当面の目標とする栄養の参照量」 に示されている栄養素である。正しいのはどれか。 1 つ選べ。
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- ビタミン A
- ビタミン D
- ビタミン E
- ビタミン B1
- ビタミン B6
- A152 正解(4)
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解説