厚生労働省は、2021年6月30日に「自然に健康になれる持続可能な食環境づくりの推進に向けた検討会」報告書を公表した。

 本報告書は、持続可能な開発目標(SDGs)の達成にも役立つものとして、自然に健康になれる持続可能な食環境づくりの推進に向けた産学官等連携の在り方を検討するため、2021(令和3)年2月から全4回にわたり議論を行った結果をまとめたものである。

主なポイントは2点。
1.食環境づくりの方向性
 ・全世代や生涯の長きにわたり関係し得る重要な栄養課題として、「食塩の過剰摂取」に優先的に取り組みつつ、「若年女性のやせ」や「経済格差に伴う栄養格差」にも取り組む。
 ・健康関心度等の程度にかかわらず、誰もが自然に健康になれるよう、事業者による栄養面・環境面に配慮した食品(商品)の開発、 販促、広報活動等を、産学官等が連携して推進する。

2.主な取組の内容
 ・厚生労働省は、本年夏頃を目途に、健康的で持続可能な食環境づくりを本格始動するための組織体を立ち上げる。
 ・参画事業者は、栄養面・環境面に関する具体的な行動目標・評価指標を設定し、本組織体に登録の上、毎年、進捗を評価する。

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「自然に健康になれる持続可能な食環境づくりの推進に向けた検討会」の報告書について
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