こんにちは、管理栄養士の廣江です。
いざ転職しようと思って履歴書を書く際、一番皆さんを悩ませているであろう志望動機――いくらAIが発展しても上辺だけの文章はどうにも薄く感じてしまい詰まってしまう…なんてことはありませんか?今回は栄養士の転職で必要な志望動機について職場別や状況別にご紹介します。例文もあるので是非参考にしてくださいね。
👉 目次
- そもそも志望動機とは
- 志望動機作成の基本
- パート・非常勤の時は?【例文あり】
- 職場別!志望動機・応募の理由【例文あり】
- 退職理由から書く志望動機【例文あり】
- 栄養士が1人しかいなくて、本当は力を入れたいことができない…
- 栄養士が複数いて、やりたい業務ができない…
- 未経験だけど挑戦したい…
- 人間関係が合わなくて…
- 忙しすぎて大変で…
- どうして退職されたのですか?と聞かれたら…
- AIや例文を使うコツ
- エージェントに聞くのも手
- まとめ
そもそも志望動機とは
志望動機はあなたの熱意や専門性をアピールする大切な要素です。
・なぜこの職場が良いと思ったのか
・雇うことでメリットは何なのか
・ニーズの合致
を知るために重要な項目です。
私は特別養護老人ホームで勤務している際に、採用面接を何度か行ってきました。経験等の具体的内容はもちろん、どうしてここを選んできてくれたのか、ここで長く働いてくれそうなのか、求職者の希望と実際の現場がずれていないか、を判断するのに志望動機は重要な要素でした。面接という短い時間では人間性を判断するのは非常に難しく、少しでも求職者の考えに触れられる志望動機はとても貴重な情報です。
その他履歴書の書き方については参考記事をご覧ください♪
📌 栄養士の職務経歴書の書き方を解説!自己PR例文や好印象な職務経歴書を書くポイントとは?

志望動機作成の基本
基本は3本柱にするとまとまりやすいでしょう。
① 応募する理由(結論から)
② 自分の経験
③ 1と2を紐づけてアピール!
この3本柱を意識すればOK!これを軸にあなたらしさを加えれば伝わりやすい志望動機が完成します。
新卒採用と異なり長々と書くことはありませんが、具体的で納得させられる内容にする必要があります。

① 応募する理由
具体的とはいえ志望する理由に給料が良かった、勤務地が近いから…なんて赤裸々には書けないものです。そんな時は公式サイトやSNSを検索し、ここだったらこれができそう、これを強みにしている、共感できる理念がある…と良い所や共感できる(自分の経験や考えに紐づけられる)ところをリサーチするのが良いでしょう。そして転職の際は、必ず聞かれる「退職理由」をポジティブに変換して応募する理由にするのも良いです。
② 自分の経験
前職での経験はもちろん、どうして栄養士になったのかを書くのもとても良いです。最初の信念や目指したものに近付けるので、という前向きな姿勢につなげることができます。また、仕事だけではなくプライベートでの経験も志望動機につなげやすいです。育児経験や介護経験だけではなく、入院経験等から病院の管理栄養士に…というのもあるでしょう。
資格を取得したというのも◎、こういう興味があって資格とったので活かせると思い志望しましたとアピールできますね。
そして、前職での経験を書く際は成功経験や、難しかった経験など、具体的なエピソードにするとよいでしょう。
③ 1と2を紐づけてアピール!
・~~という経験があるので貴社でも生かしたいと思っております。
・経験は浅いですが研鑽を積み早く皆さんの力になれるように努力いたします。
・~~の経験(資格)があるので即戦力になれると存じます。
・前職で経験してきた調理を貴施設でも活かしていきたいと考えております。
…という締めだと前向きさを感じられますね。自分の理由・経験を元に、採用してもらったらこう貢献できます!というアピールになるので、自分のためよりも採用側へのメリットになるようなことを記載すると良いでしょう。
パート・非常勤の時は?【例文あり】
パート・非常勤の時は「即戦力」が求められています。ですので職場が近いから、や経験がすぐ生かせると思ったから、などの理由も〇です。報酬(時給)面に触れるのは勧められませんが、福利厚生が良かったなどは良いでしょう。
例文>
〇子供の保育園に近く、無理なく働けると思い応募いたしました。緊急時は病児保育(または近隣の実家など)があるので、シフトに穴は開けません。
〇今までフリーランスでICTの栄養指導を月に15件ほど行ってまいりました。対面面談でもこの経験を活かし即戦力になれると思い応募いたしました。
〇ブランクはありますが、委託給食会社で就業していた際、病院での大量調理の経験があります。貴施設でもすぐに現場に入りお力になれると思い志望いたしました。また、近隣なので朝番でも無理なく対応ができます。
職場別!志望動機・応募の理由【例文あり】
ここからは具体的な例文と一緒にご紹介します。
応募の理由(書き出し)を紹介するので、これに「自分の経験」そして「経験と紐づけてアピール」へと繋げてみて下さい。そして、この例文をそのまま流用するのではなく、自分の言葉に置き換えることでオリジナリティが出るので少しひと手間加えてみてくださいね。
病院・クリニック
例文>
〇私は、チーム医療の一員として栄養から患者さんの治療に貢献したく、志望いたしました。
〇前職では慢性期の医療へ関わって参りました。是非緩和ケアに力を入れている貴院で更にスキルアップし貢献してまいりたいと思い志望しました。
〇私は食事で笑顔にしたい、という想いを持っております。貴院では直営での調理を行っていると伺い、栄養面だけではなくおいしさにもこだわっている食事提供のお役に立ちたいと思い志望しました。
〇今までは外来の栄養指導を行ってまいりましたが、特に糖尿病の方と多く関わりより専門性を磨きたいと思っており、糖尿病専門クリニックである貴院を志望いたしました。
〇以前親族が貴院へ入院した際、食事がとても美味しく、栄養士の方とお話でききめ細かなご対応に感動しておりました。私も是非貴院の一員となり質の高い対応を学び患者様の健康を栄養面から支えたいと思い志望いたしました。
急性期病院なのか、慢性期なのか、主な診療科に基づくのはもちろん地域医療に根差したところでは他の施設との連携等があるので、何が強みなのか、何を特色としているのかは把握しておきましょう。また、実際に家族や自分がお世話になった時の食事の感想や、NSTに力を入れている、透析専門や人間ドッグなのかなどの具体的な内容もとても良いです。

高齢者・障害者福祉施設
例文>
〇私は、ひとりひとりに寄り添った介護を志す貴施設に感銘を受け志望いたしました。
〇貴施設ではユマニチュードを基本とした認知症ケアに力を注いでいると伺い、食事・栄養面からもケアのお役に立ちたいと思い志望いたしました。
〇貴施設では食事を魅力として打ち出しており、行事のソフト食の写真を見て強い魅力を感じ志望いたしました。
施設によってはSNSやブログで行事の様子を載せている場合がありますので、チェックしてみると良いでしょう。また、デイサービスがある、認知症ケアがあるという特色について触れたり、自分の介護の経験から…という理由も◎です。

保育園・幼稚園
例文>
〇私は、出産・育児経験を経てより食育に興味を持ちました。貴園では食育に力を注ぎ栄養士を複数体制で給食を日々行っていると伺い、非常に魅力を感じました。まだ経験は浅いですが、力になれるように努力を重ねて参ります。
〇児童一人ひとりに寄り添った少人数制の教育方針に共感し志望しました。食事中も落ち着いてそれぞれの子に目が届く質の高い保育は、子どもたちの身体と心の成長に寄り添うができると思っております。
〇貴施設では庭園でのお米作りや畑があると伺っております。自分たちで作った野菜の給食提供は何よりの食育になると感じ、とても興味があり志望いたしました。
園のサイトに年中行事等を載せていると思いますのでチェックしましょう。食育に力を注ぐ園が現在は多いので安易に食育に力を入れているのが魅力だった…は△。食育に力を入れ、○○をしているところが魅力的だった…と更に掘り下げ具体的な園の特徴を示しましょう。確認しておくと質問された時も答えやすくなります。

企業
例文>
〇現職で貴社の商品を多く使用しており、ご利用者の喜ぶ顔を間近で見てきました。特に (商品名と具体的エピソード)この経験を活かし食品開発に携わりたいと考え、貴社を志望しました。
〇今まで様々な現場で調理の経験があります。この経験を活かし多くの施設の献立作成に貢献できると考え志望いたしました。貴社のご利用者を飽きさせない多彩なメニューはとても魅力的なため、経験を積みながら私も楽しみにしていただけるメニュー提案ができるように成長していきたいと思います。
今までの現場経験からどう企業と繋げるかを考えるのがポイント。商品開発ならこういった商品に興味がある等の話でも良いでしょう。

退職理由から書く志望動機【例文あり】
新卒採用とは異なり「なぜ前職を辞めたのか」という情報は必ず聞かれます。それを逆手にとり、退職理由を絡めた志望動機を書くのも良いです。ただし、前職を下げすぎずにプラスにできる志望動機にしましょう。不満なポイントをそのままストレートに書くのはNGです。
いかにポジティブに、次へ、そして成長へ繋げるような内容に転換するかがポイント。
理由>栄養士が1人しかいなくて、本当は力を入れたいことができない…
例文>
私が貴施設(貴社)へ志望する理由は、専門性を深められると思ったからです。現在は栄養士の体制が1人で、オールラウンダーとして業務を行っておりますが、複数人態勢の貴施設(貴社)でご先輩方の指導の下、それぞれの専門性を深め貴施設(貴社)の強みであるおいしい食事へ貢献していきたいと思っております。
理由>栄養士が複数いて、やりたい業務ができない…
例文>
私は自身のスキルアップの為に貴施設(貴社)を志望いたしました。
現職では栄養士が複数名配置されており、調理と献立発注等の給食事務の比率としては調理が8割程度となっており、給食事務も一通りは行っておりますが、携われるのは一部のみの状況です。調理業務で培ったスキルを活かし、貴施設(貴社)で栄養課を総合的に担えるよう成長していきたいと思います。
理由>未経験だけど挑戦したい…
例文>
私は現職で糖尿病食事制限の方への説明や献立作成を行ううちに、一次予防の重要性を強く感じ、特定保健指導へ携わりたいと思いました。自身でも初任者研修などで勉強には励んでおりますが、貴社では多くのクリニックを運営しておりノウハウやOJTが豊富な面にとても魅力を感じており、このたび未経験者の応募を歓迎してくださると知り、迷わず応募した次第です。入職後は一刻も早く貢献できるよう自己研鑽を積み成長していく所存です。
理由>人間関係が合わなくて…
例文>
現職は個々の力量での判断が多く、経験により左右されることがありました。貴院ではチーム医療を推進しており、密にコミュニケーションを取ることでどんな患者様でもむらのないきめ細かな医療を提供できるのが魅力的なため、志望いたしました。
理由>忙しすぎて大変で…
例文>
忙しい環境での経験を生かし、効率的な栄養管理やチームワークの大切さを学びました。貴施設(貴社)では他職種との連携が強みと伺い、この経験を活かせると思い志望いたしました。(具体的なエピソードへ)
このように
・ネガティブな理由をそのまま書かない
・こんな経験からこう学び、そして今回の転職につながる
と展望していくような内容にするとGoodです。
どうして退職されたのですか?と聞かれたら…
面接で「どうして転職しようと思ったのですか?」とより具体的な回答を求められた時は矛盾しないよう、嘘をつかずに答えるのも大切です。
忙しすぎたのなら「ライフワークバランスを整えるために転職を決意しました(具体的に連勤日数や勤務時間を伝えると良い)」であったり、人間関係であるならば、「前職はチームではなく一人で仕事を進めることが多く、質問もできるような環境ではなかったため、スキルアップに限界があると感じました。」や「他職種へも栄養面での相談も試みたがうまく繋げられませんでした。貴院では日常的にチームで動いていると知り、自分が目指す包括的なケアができると思った」など、試したけどうまくいかなかったという経験から、やりたかったことがここならできるので、と転職へ繋げていく回答を用意しておくと良いでしょう。
上司や同僚と合わなくて~という理由は絶対にNGです。転職をしても合わなかったら辞めてしまうのかなと思われてしまいます。

AIや例文を使うコツ
昨今はAIも発展し、分析だけではなく文章を書くのが得意なAIも増えていますね。
また、このコラム以外にも色々なサイトで例文を見てしっくりくるものを探している最中だと思いますが、使う前に注意が必要です。
AIで出力する時の注意点
AIで出力する場合は
・ 丸写しは×。具体的なエピソードをちゃんと入れる
・ 内容が矛盾していないか
・ エビデンスがしっかりしているか(嘘はないか)
・ あなた自身がちゃんと話せる内容か
をきちんと見る必要があります。矛盾や嘘はこういった志望動機以外にもよくあり気にされる方は多いと思いますが、何よりも志望動機である以上「あなた自身がちゃんと話せる」か、が大事です。なぜなら面接の際に必ず触れられるためです。おかしな点があり、返答に詰まったり、矛盾したことを言ってしまりすると不信感を与えてしまいがちですね。
全文をAIに任せるのではなく、こう伝えたいけどうまい表現はないか、だったり、ネガティブな内容をポジティブにするには?等、部分的にお願いしてうまく使いこなしましょう。

例文を参考する時の注意点
例文を参考にする場合、丸写し(丸々コピー)は止めましょう。なぜならそれはあなたの経験ではないからです。
志望動機には具体的なエピソードと、どうしてこの職場が良いのかという具体的な理由があることが大事です。例文はどうしても抽象的な内容が多く、面接官からすると「良い感じの言葉だけで、他の施設(企業)にも同じことを言っているのでは?」と感じてしまいます。
具体的なエピソード(例)>
残食率を〇%に減らした。
新規のメニューを年〇品提案した。
栄養指導を月に〇件した。
栄養ケアマネジメント計画を〇人担当した。
ヒヤリハットを〇件に削減した。
〇〇といった提案をし、業務改善に努めた。

転職エージェントに相談するのも手!
うまく思いつかない…AIや例文もしっくりこない…何を強みにしたらいいか悩む…。
そんな時は転職エージェントに相談するのも手です。栄養士は一人職場なのでなかなかあなたの魅力は自分では気付かない面が多いです。DietitianJobの転職エージェントは現場経験のある栄養士しかいないので専門面からも強いサポートが可能。転職エージェントとの面談を通して今までの職務経歴を振り返った時に自分の強みがきっと見つかりますよ!⇒早速相談してみる!
まとめ
栄養士の転職時に書く志望動機は3本柱!
① 応募する理由(結論から)
② 今までの経験や応募しようと思った具体的なエピソード
③ ①と②を繋げてアピール(成長意欲など)
を意識して作りましょう。
使い回しをしたくなる気持ちも分かりますが、抽象的になればなるほど「うちじゃなくてもいいのでは…?」と思われてしまうものです。
あなただけの志望動機を作り、理想の職場へ転職しましょう!
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