管理栄養士の年収について、近年のデータを基に詳しく解説します。
管理栄養士を目指す方も、管理栄養士の転職を検討している方も必見です!
参考:令和6年賃金構造基本統計調査
👉 目次
- 管理栄養士の平均年収
- 管理栄養士の年収はやや低い?
- 給料の内訳とボーナス
- 年齢別の年収推移
- 職場別に見る年収
- 給料アップの方法
- 資格取得
- 転職
- 研修やセミナー
- 管理栄養士のやりがいと将来性
- まとめ
管理栄養士の平均年収
管理栄養士の年収は正規雇用・非正規雇用、そして経験年数や勤務先により異なりますが、多くの新卒は約300万円前後からスタートし、経験を積むことで400万円、更には450万円近くなることもあります。管理栄養士は、栄養科や給食部門において管理職に就くことも多く、また、別の栄養や食事に関する資格を取り専門性を高めて活躍することで、年収UPにもつながりやすい職です。
さて、そんな管理栄養士の年収ですが、厚労省の調査によると、管理栄養士・栄養士の平均年収は395.5万円です。
しかし、この金額は栄養士も含めた平均であり、実際に管理栄養士の求人は栄養士よりも高い傾向にあります。また、年収は地域や働く業界、経験年数によって変わってきます。
管理栄養士の年収はやや低い?

全産業・一般労働者の平均年収は約450万円前後(賃金構造基本統計調査ベース)となっているため低く感じるでしょう。
理由は複数あります。
① 長く働く方が少ないから見かけ上少なく見える。
管理栄養士・栄養士は現在女性が8割以上で、ライフステージの変化により退職や転職を選択する方が多く、勤続年数が少ないのが特徴です。(栄養士の平均勤続年数は約8~9年)。勤続年数が高いほど年収は上がりますが、なかなかそうはいかないのが現状なようです。なお、40代以降で勤続年数が長くなると、月給27万円前後、賞与も70万円以上となるケースも見られますので、平均より多い方もいます。
② 成果が給与に反映されにくい。
管理栄養士は営業職や販売職のように、個人の成果が直接売上に反映される職種ではないため、成果が給与に反映されにくい側面があります。人々の健康を食事や栄養を通じて守る大切な仕事ではありますが、売り上げとは直結しないことが多いです。
「介護報酬」が主な高齢者福祉施設や「診療報酬」が主な病院、保育料と補助金が主な保育園等、医療福祉は非常に重要ながら利益率が低い業態のため、なかなか給料が上がりにくいのが実態です。
給料の内訳とボーナス
管理栄養士の給料は、大きく「基本給」「各種手当」「ボーナス(賞与)」から構成されています。
基本給は勤務先の規模や地域によって異なり、特に都市部では最低賃金の差などから、比較的高めに設定されている傾向があります。
また、栄養士と比べて、専門知識や実務経験を有する管理栄養士は、昇給の機会を得やすく、その分、基本給が上昇する可能性もあります。以下は、当サイト「DietitianJob」に実際に掲載した管理栄養士求人をもとに、条件をそろえて独自に集計した基本給の平均値です。
※本データは正社員・フルタイム求人を対象とした目安です。(賞与込み)
※求人掲載時点の条件をもとに集計しており、実際の支給額は勤務先、経験年数、各種手当、賞与実績等により異なります。
※「月給20万円〜25万円」など幅のある求人については、中央値(22.5万円)を用いて計算しています。
手当には、職務手当や資格手当、残業手当などが含まれます。早朝勤務や休日出勤がある場合、これらの手当が充実している職場を選ぶことが年収アップには効果的です。
ボーナスは年に1回から2回支給されることが一般的ですが、支給額は職場の業績や個人の評価によって異なります。ボーナスの多い職場を選ぶことで、年収の大幅な上昇を期待できるでしょう。
また、福祉施設では処遇改善手当が支給されているかどうかもチェックする良いポイントです。
年齢別の年収推移
年齢別の年収推移について見ていきましょう。厚労省の管理栄養士の年収は、年齢や経験年数に応じて徐々に上昇していきます。
新卒の管理栄養士の場合、20代前半では約300万円程度の年収が一般的です。この時期は、社会人としての基本的心得や専門的な知識や技術を身につけることが求められるため、年収はあまり高くありません。しかし、数年の経験を積むと、30代に差し掛かる頃には350万円から400万円に達するケースも出てきます。
さらに経験を積むことで、管理職や特定の専門分野での活躍につながり、年収がさらに上昇する可能性もあります。
職場別に見る年収

管理栄養士の年収は、勤務する職場によって異なります。
まず、病院に勤務する管理栄養士は、比較的安定した収入を得やすい傾向があります。
特に大規模な病院では、専門性が求められる分、給与水準が高めに設定されている場合もあります。
次に、企業や食品メーカーで働く管理栄養士の給与水準も注目されています。
近年は健康志向の高まりにより、企業内での栄養指導や健康管理、商品開発などに携わる管理栄養士の需要が増加しています。
そのため、職種やポジションによっては、比較的高い年収を得られる可能性があります。
さらに、公務員として働く管理栄養士は、保健所や保健センター、公立病院、公立保育園・幼稚園など、自治体が運営する施設に勤務します。給与は各自治体の俸給表に基づいて決定され、年齢や勤続年数に応じて昇給していくのが一般的です。
自治体によって区分や呼称は異なりますが、管理栄養士として採用される場合、栄養士区分より給与水準が高く設定されるケースもあります。
このように、職場ごとに年収の傾向は異なるため、収入面だけでなく、仕事内容や働き方も含めて自分に合った職場を選ぶことが大切です。
病院・クリニック

病院やクリニックで勤務する管理栄養士は、患者の食事管理や栄養指導を担う重要な役割を果たしています。
医療チームの一員として専門的な知識や技能が求められるため、経験を重ねることで評価されやすい(経験者が優遇されやすい)職場です。
年収は病院の規模や地域によって異なりますが、大規模病院では、勤続年数を重ねたり役職に就いたりすることで、給与水準が上がるケースもあります。DietitianJob掲載求人では経験者優遇が多く、未経験からの転職は狭き門になっていることもありますが、その分しっかりとした年収を提示している求人が多いです。
一方、クリニックは小規模な職場が多く、年収は病院と比べるとやや抑えられる傾向がありますが、勤務時間が比較的安定している点、日・祝休みが多いのが特徴です。DietitianJobの求人でも残業が少ない・年間休日が多い場合が多く、求人の数も少ないので割とすぐに埋まってしまい、人気な傾向があります。
こういった医療機関での実務経験は専門性の向上につながり、より高度な資格取得ができたりと将来的なキャリア形成や年収アップにつながる可能性もあります。
福祉施設
福祉施設で働く管理栄養士は、高齢者や障害者の食事管理を通じて、利用者の健康を支える役割を担っています。
栄養状態の管理に加え、栄養指導や調理職員への指導など、幅広い業務が求められます。
年収は施設の種類や運営法人によって異なりますが、新卒では300万円前後からスタートし、経験を積むことで徐々に増えていくケースが一般的です。
正職員として勤務する場合、比較的安定した収入や福利厚生が整っている職場も多く見られます。また、処遇改善手当がついている施設も見かけらるようになってきました。土日や祝日が固定休みではない場合や早朝出勤がある場合もあるため、ライフステージが変わった際などでは都度職場の見直しが必要になる場合があります。
保育園・幼稚園

保育園や認定こども園などで働く管理栄養士は、園児・児童の成長段階に合わせた給食管理や食育活動を担う役割があります。
昼食とおやつの調理が主な仕事で、献立作成やアレルギー対応、献立便りの作成、保護者への栄養に関する啓蒙活動などを通じて、子どもの健やかな成長を支える重要な仕事です。ただ、ほとんどの求人が管理栄養士ではなく栄養士、としての募集になります。
年収は運営主体(公立・私立)や地域によって異なりますが、全体としては医療機関や企業と比べるとやや低めの水準になる傾向がありましたが、ここ数年の求人動向を見ると、認可保育園では給与水準が高めに設定されている求人も見られます。これは、自治体による栄養管理加算の制度により、栄養士の確保が重要視されていることが背景にあると考えられます。
勤務時間が比較的安定しており、日祝休みの園も多いことから、ワークライフバランスを重視したい方に向いています。
DietitianJobに掲載されている求人でも、残業が少なく、育児や家庭と両立しやすい職場として人気があります。
公務員

公務員として働く管理栄養士は、安定した働き方を希望する方にとって魅力的な選択肢の一つです。
保健所や保健センター、学校給食など、自治体が運営する施設で勤務し、給与は俸給表に基づいて決定されます。
定期的な昇給や退職金制度が整っているため、長期的に見た場合の経済的な安定感が大きな特徴です。
地域住民の健康を支えるという社会的意義の高い仕事である点も、公務員管理栄養士の魅力といえるでしょう。
なお、公務員として採用されるためには年齢の制限や試験に合格する必要があり、しっかりとした準備が求められます。
企業
民間企業で働く管理栄養士の需要は近年高まっています。
食品メーカーや製薬会社などでは、商品開発や品質管理、マーケティング分野で専門知識が活かされています。
職種やポジションによっては、医療・福祉分野よりも高い年収を得られるケースもあります。健康食品の販売や、ダイエットアドバイザーなどでは成果や実績が評価に反映されやすい点が特徴です。また他と同じく、勤続年数や役職に応じて昇給が見込める場合もあります。
一方で、達成率は等の業務の成果が求められる場面も多く、柔軟な対応力や主体性が必要となる働き方といえるでしょう。
| 勤務先 | 年収の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 病院・クリニック | 300万〜450万円 | 安定性が高く、規模や役職により年収アップしやすい |
| 福祉施設 | 300万〜420万円 | 正職員なら安定しやすく、勤続で徐々に上昇 |
| 保育園・こども園 | 280万〜400万円 | 勤務時間、休みが安定しやすく、家庭と両立しやすい |
| 公務員 | 320万〜480万円 | 俸給表に基づき昇給。狭き門だが長期的な安定感が強い |
| 企業 | 350万〜550万円 | 職種・ポジション次第で高年収も狙える |
※上記は管理栄養士の年収目安です。勤務先の規模、地域、雇用形態、経験年数、役職、賞与の有無などにより大きく異なります。
※本記事では、統計データや他サイトの求人情報、自サイトに掲載された求人の傾向をもとに、目安としてまとめています。
給料アップの方法

給料アップを目指す管理栄養士には、いくつかの現実的な方法があります。
日々の業務で経験を積むことに加え、スキルアップや資格取得、転職といった選択肢を検討することで、年収や働き方を見直すことが可能です。
資格取得
資格取得は、管理栄養士としての専門性を高め、キャリアアップにつなげる有効な手段の一つです。
管理栄養士資格に加えて、認定管理栄養士や公認スポーツ栄養士などの専門資格を取得することで、特定分野での強みを持つことができます。他にも
・NST専門療法士
・糖尿病療養指導士
・食育指導士
・フードコーディネーター
などがあります。副業を始める際にも自身のスキルの説得力向上になりますね。
また、職場によっては、専門資格が手当や評価に反映されるケースもあり、即座に給与面でのプラスにつながる可能性があります。
そして何より、資格取得の過程で得た知識は、日々の業務の質を高めることにも役立ちます。
栄養とは直接関係がなくとも、保育士や介護士を持っている方も強みになりますね。
転職
キャリアアップ・年収アップを目指す際、転職も重要な選択肢となります。
新しい職場に移ることで、年収や職場環境が改善される可能性があります。特に、自分のスキルや経験を最大限に活かせる職場を見つけることが、さらなるキャリア形成に繋がります。
転職を考える際には、まず自分の目標を明確にすることが大切です。例えば、より良い給与や福利厚生を重視するのか、それとも専門性を高めるためのスキルを身につけることを重視するのか、自分自身の希望を整理しましょう。
また、求人情報を収集することも重要です。インターネットの求人サイトや、業界特化型の人材紹介会社を活用することで、さまざまな選択肢を探すことができます。自分に合った職場を見つけるために、転職フェアへの参加や、現役の管理栄養士とのネットワーキングをしっかりと行っていくことも役立ちます。
スキルアップのための研修
管理栄養士として成長を続けるためには、研修やセミナーへの参加も重要です。
最新の栄養学や食品関連の知識を学ぶことで、専門性を維持・向上させることができます。
近年はオンライン研修も充実しており、働きながら学びやすい環境が整っています。
そして研修を通じて得た知識や人脈は、将来的なキャリアアップにつながることもあります。
いずれにせよ、年収だけでなく、仕事内容や働き方、将来のキャリアを見据えながら、自分に合った選択をしていくことが大切です。
管理栄養士のやりがいと将来性

管理栄養士の仕事には、多くのやりがいと将来性があります。まず、健康的な食生活を提案し、実践することで、多くの人々の生活の質を向上させることができる点です。また、患者さんや利用者さんから感謝の言葉をいただく瞬間は、何よりの励みとなります。
そして、医療の現場や食品産業など多岐に渡る分野での活躍が期待されているため、キャリアパスが豊富であることも魅力の一つです。また、最近では介護やスポーツ栄養、食品開発、ダイエット指導や、オンラインでの栄養指導など、ニーズが多様化しているため、新たな分野での専門性を磨くことも可能です。
将来的に、健康・栄養に対する関心は益々高まると予想されており、管理栄養士の役割はますます重要になるでしょう。これからのキャリアを考える上で、選択肢の多様性と社会への貢献を実感できる職業であることは、大きな魅力と言えます。
まとめ
今回の内容を通じて、管理栄養士の年収に関する情報を整理できたと思います。
管理栄養士として働くことは、専門知識を活かしながら多くの人々の健康を支える重要な仕事です。
なお、選ぶ職場により年収が異なることを理解しておくことも大事な要素です。規模の大きな病院や企業では、年収が比較的高い傾向にあります。また、経験を積むことで昇給やキャリアアップのチャンスも増えてきます。
ただ、もちろん年収だけではなく、自身のやりがいや職場の環境や働き方を重視しつつ、より良いキャリアを築いていくことが大切です。管理栄養士としての道を進む際には、引き続き情報を集め、自己の成長につなげていきましょう。

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