栄養士の薬膳に親しもう 第6回 紅茶で自分を労わる、冬におすすめの飲み方も紹介

こんにちは、執筆スタッフの首藤です。
暖冬と言われておりますが、やはり冬は寒いですね。
例年のごとく、インフルエンザ感染拡大のニュースをよく耳にしますが、
今回はインフルエンザ予防にも期待されている「紅茶」についてお伝えします。

中国のお茶と言えば烏龍茶やジャスミン茶を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は世界三大紅茶の一つである「祁門(キームン)」の産地としても知られています。
祁門紅茶は、蘭や蜂蜜のような香りを持つ上品な紅茶で、中国紅茶の代表格として長く親しまれてきました。

紅茶に含まれるポリフェノールは、インフルエンザウイルスに働きかける可能性があると言われていますが、薬膳の観点で見ると、紅茶は「温性」に分類され、冷えやすい身体を内側から温める作用があります。
更に「安神作用」といって、気持ちの高ぶりや不安を和らげ、心身を落ち着かせる働きがあるともされ、寒さや年末年始の忙しさで乱れがちな心にも寄り添うお茶です。

近年人気のタピオカドリンク店でも、紅茶をベースにしたメニューが多いことから分かるように、紅茶はミルクやスパイス、甘味素材など、さまざまな食材と調和しやすいお茶でもあります。
これは薬膳の視点で見ても、体調や季節に合わせた「組み合わせ」を考えやすいという利点につながります。

体を温める食材や、気血を補う食材と紅茶を組み合わせることで、相乗効果が期待でき、冬の冷えや疲れをやさしく労わる一杯になります。

冬の紅茶にプラスしたい食材

生姜

身体を温める食材でおなじみですね。
すりおろして入れるのも一つの手ですが、乾燥させたものを入れるのもおすすめです。
と言うのも、同じ生姜でも生のものと乾燥したものでは温まり方が違うのです。

生のものは即効性があり、発汗作用また解熱作用も期待できます。

それに対し、乾燥したものは温める力がより強く、身体を芯からじんわりと温めます。

生薬としては「乾姜」と言う名前で蒸して乾燥したものが売られています。

シナモン

シナモンも身体を温める働きが強い食材です。

こちらも生薬としても使われていて、枝の部分であれば「桂枝」、樹皮の部分であれば「肉桂」と言われています。

効能は「肉桂」(樹皮)のほうが強いです。

冷えによる不調・痛みに働きかける漢方薬によく配合されています。

シナモンパウダーを振りかけるのも手ですが、より温めたい場合はシナモンスティックを入れて煮出すのも良いでしょう。

黒砂糖

白い砂糖は冷やすと言われることが多いですが、それに対して黒砂糖は温める働きがあります。

血行を良くする働きがあるので、冷えによる月経痛にも効果が期待できます。

寒気を感じる風邪の初期症状にも効果的です。

蜂蜜

肺や腸を潤す働きがあると言われており、咳、皮膚の乾燥、便秘の症状にも期待できます。

また消化吸収を高めるので、食欲が無いときにもおすすめです。

気を付けたいポイント

留学時代お世話になった中国人の先生が、子供の頃、雨に濡れて帰ると、親御さんは風邪を引かないようにと、お湯に黒砂糖と生姜を入れて飲ませてくれたそうです。中国や台湾では、そのような食材の知恵が理屈ではなく感覚的に日常で取り入れられているようです。

今回は温める食材を中心に紹介しましたが(※蜂蜜は平性で温冷作用を持たない食品です)、ほてりを感じる時にはこれらの食材は控えましょう。

また冷え症だからといって、摂り過ぎにも注意です。

あまりに大量に発汗してしまうと、飲み終われば逆に身体は冷えてしまいますし、皮膚や喉などの乾燥にもつながりかねません。

ぽかぽかと心地よく感じる程度に、楽しむようにしましょう。

参考文献:
現代の食卓に生かす「食物性味表」:日本中医食養学会
中薬学:上海科学技術出版社

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