農林水産省は5月29日、平成29年(2017)度に全国で講じられた食育を推進するための全国各地の施策についてまとめた「平成29年度食育推進施策」(平成29年度食育白書)を公表した。

2020年度まで「第3次食育推進基本計画」をもとに食育の施策が進められているが、その基本的な方針として(1)若い世代を中心とした食育の推進、(2)多様な暮らしに対応した食育の推進、(3)健康寿命の延伸につながる食育の推進、(4)食の循環や環境を意識した食育の推進、(5)食文化の継承に向けた食育の推進、の5つが重点課題となっている。

食育に於いては専門的知識を有する人材である管理栄養士・栄養士は、これら5つの課題を意識して取り組む必要がある。

第1部:食育推進施策めぐる状況
食卓を囲み食事を共にする「共食」、家庭や地域等における「共食」の状況を分析。また、モデルとなる取組事例等について記述している。

第2部:食育推進施策の具体的取り組み
第3次食育推進基本計画(平成28年3月18日食育推進会議決定)に掲げた事項の具体的な取組状況について、全国の様々な事例を紹介、また話題性の高いテーマについてコラムとして紹介、記述している。
 第1章家庭における食育の推進
 第2章学校、保育所等における食育の推進
 第3章地域における食育の推進
 第4章食育推進運動の展開
 第5章生産者と消費者との交流の促進、環境と調和のとれた農林漁業の活性化等、
 第6章食文化の継承のための活動
 第7章食品の安全性・栄養等に関する情報提供の推進
 第8章調査、研究その他の施策の推進

第3部:食育推進施策の目標と現状に関する評価

第3次食育推進基本計画」で掲げた目標値の平成29年度における進捗状況等について記述している。