カレーのスパイスに含まれるウコンの主成分「クルクミン」を加熱してできる化合物に、胃がんの増殖を抑える効果があることを、秋田大などの研究グループが突き止めた。この化合物を多く含むカレーの開発などに応用が期待できるという。

秋田大学大学院医学系研究科臨床腫瘍学講座・腫瘍内科の柴田浩行教授と吉田泰一医員の研究グループは東北大学、金沢大学、癌研究会癌研究所との共同研究グループは、スパイスのクルクミンが熱変性によってできる化合物”GO-Y022”がヒトの胃癌細胞株の増殖を抑制し、アポトーシスによる細胞死を誘導することを発見しました。

クルクミンの構造を変え、胃がん抑制力が強い「改良型」を作成。その一つが「GO-Y022」で、クルクミンを加熱してできる化合物と同一と分かった。
実験の結果、022が人間の胃がん細胞の増殖を抑える力はクルクミンの約5倍だった上、細胞死へ誘導する力が高いことも判明した。
022は市販のカレーにも含まれているといい、秋田大大学院医学系研究科の柴田浩行教授(臨床腫瘍学)は「022の量を増やし、さらに胃がん抑制に効果があるカレーが作れるのでは」と話している。 

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