外部執筆スタッフの赤松るみです。
2024年10月18日に「管理栄養士の3食『米』でもやせるコツ」（エムディエムコーポレーション）という本を出版しました。
タイトル通り、「米をしっかり食べてやせる食事法」について紹介している本です。
「３食『米』でもやせるコツ」とは
本の内容を簡単にご紹介します。
「お米は太る」と誤解している人は多いですが、管理栄養士の皆様はよくご存じの通り、お米は適切な量を食べれば太りません。
さらに、おかずと合わせてバランスよく食べれば、太るどころか食べてもやせやすくなります。
どのような食べ方だとバランスがよくなるのかは、厚生労働省「日本人の食事摂取基準（2020年版）」から読み取ることができます。
以下のグラフのように、炭水化物が50～65％、たんぱく質は13～20％、脂質は20～30％が理想的なエネルギーバランスです。
ご覧の通り、炭水化物が半分以上を占めています。ざっくり覚えると、ご飯６割：おかず４割の割合です。
献立でいうと、お茶碗しっかり１杯分のご飯に、具だくさんの味噌汁とメインのおかずを１品加えた一汁一菜。昔ながらの和食スタイルでいいのです。
ただ、この情報を知らない人の多くは、ダイエットのためとご飯を減らし、おかず中心で食べてしまいます。
その結果、摂取カロリーは減っているのに、エネルギーバランスが乱れ、やせにくくなるのです。
本では、ご飯が少ないと太りやすい理由、ご飯６割：おかず４割がなぜいいのか、具体的に何をどう食べればいいのかについて、データを交えて解説しています。
特定保健指導で、「ご飯を減らしているのにやせない」というお悩みに対処するのが苦手な方には参考になるはずです。
「食べないという太り方」をしている人を減らし、「３食お米を食べてもやせる」人を一緒に増やしていきましょう。
今回はその書籍の内容を更に紹介…ではなく、私が本を出版することになった経緯を、特定保健指導に携わる管理栄養士の皆様に向けてご紹介いたします。
知識も経験も浅い私が出版？！
管理栄養士として本を出した！というと、さぞかし経験豊富なのだろうと思われるかもしれませんが、そんなことは全くありません。
私が管理栄養士になったのは41歳の時で、38歳までは栄養士免許も持っていない、一般企業の会社員でした。
特定保健指導を始めたのは42歳の時。なぜ、そのような年齢で管理栄養士になったかについては、以下の記事で詳しく紹介しているので、よろしければご覧ください。
＞＞41歳で管理栄養士資格を取得！何歳からでもスタートできる特定保健指導
https://www.dieti.biz/column/9549/
知識も経験も浅い私のもとに出版の依頼が来たきっかけは、コロナ禍を機に始めたYouTubeと、2019年からコツコツ投稿を続けているInstagramです。
私はどちらのSNSでも、「米を中心とした食事をしっかりとることで、代謝が上がり、やせやすくなる」ということを一貫して伝えていました。
というのも、特定保健指導を通じて、肥満の原因の多くが「食べ過ぎ」ではなく、「必要な栄養を食べなさすぎている」ことだと強く感じていたからです。
「食べないという太り方」をしている人を減らしたい、という気持ちで続けていた発信を目にした出版社の方から、instagramを通じて出版の依頼を頂いたのです。
本を出すなんて自分とは縁のない話だと思っていたので驚きました。
管理栄養士の本と言えば料理系の本が中心ですが、私は料理が苦手ですし、仕事で献立を立てた経験もありません。
「レシピ本ならお引き受けできませんが大丈夫ですか？」と確認したうえで、「しっかり食べる大切さを伝えられるなら」とチャレンジすることにしたのです。
SNSの短い発信と違い、長い文章を書くことは勝手が違って四苦八苦しましたが、自分の考えを一冊の本にまとめることは日々の仕事を振り返るきっかけになり、非常に勉強にもなりました。
資金やコネ、知名度がなくてもできること
資金やコネ、知名度がなくても本を出せるなんて、SNS発信の影響って大きいのですね。
私は出版を目指して発信をしていたわけではありませんが、「世の中に伝えたい」ことがあれば、誰でも今すぐ発信は始められます。
もちろん、無理に発信する必要はありません。目の前にいる支援対象者様にていねいに向き合うことも立派な発信です。
ただもし、その発信を「もっと多くの人に伝えたい」と思ったら、ぜひ積極的にSNSを活用して下さい。
instagram
というのも、今は食に関する情報が溢れていて、どのような食事をすればいいか迷子になっている人が大勢いるからです。
健康的にやせる方法ではなく、手っ取り早く体重を軽くするためだけ方法もたくさん紹介されています。
無理なダイエットはかえってマイナスになることが多いので、管理栄養士として食の勉強を基礎からしている皆さんが、適切な減量情報を発信して、「食べて元気で健康になる」人を増やして頂きたいです。
一人ひとりの発信は小さくても、数が多くなればたくさんの人に届くようになっていきます。
書籍はamazon、楽天ブックス、全国の書店でご購入頂けます。
赤松るみ
管理栄養士／健康食育シニアマスター／食事セミナー講師／食育ライター
36歳まで不健康な会社員として過ごした結果、心と身体に不調を感じて退職。人と自分自身を健康にしようと、36歳で栄養専門学校に入学して栄養学を学び、管理栄養士免許を取得後、42歳から栄養指導の仕事をスタート。これまで3000名以上のメタボリックシンドロームの方に食事指導を実施している。3食しっかり食べて、体型と健康を維持する食事法を、InstagramやYouTubeで発信中。食育セミナー講師やライターとしても活動している。著書「管理栄養士の3食『米』でもやせるコツ」（エムディーエヌコーポレーション）
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