こんにちは、Dietitianjob管理栄養士のHです。
今回転職体験第7弾を担当いたします。
私は現在東洋システムサイエンスの人材事業部にて栄養士・管理栄養士の方々の転職サポートとしてお仕事の紹介・派遣の手配、その他セミナーや交流会の運営・企画などの仕事をしています。今回は自分の2回の転職についてお話しさせていただきます。
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大学受験前は教員を志すか、5年続けた陸上競技部から派生して興味を持った食や栄養学を学ぶかを悩む日々でしたが、やはり今後の人生を考え、自分だけでなく身近な人のためにもなる栄養学を学ぼうと栄養学部の道を進みました。大学へ入り、元々好きだったアニメやゲームの沼の深みへはまりイラスト同好会を立ち上げ、コミケットへ参加するなど大変な脱線をしつつも学業もこなし、充実した大学生活を経て無事に管理栄養士学科を卒業後、管理栄養士国家試験にそのまま合格しました。
当時の教授の方々と学友、親には頭が上がりません。(国家試験前にポケ〇ンにハマる等していました…。)
新卒で入った給食委託会社
大学4年の春から始めた就活は何より早く国家試験のみに集中したかったので手当たり次第に説明会へ参加し、委託でも直営でも施設形態も特に食わず嫌いに受けていたにも関わらず、なかなか決まらずに苦労しました。秋頃にようやく決まったのは、給食委託会社でした。
社会人のマナーや会社の成り立ち等を一通り学ばせて頂いた後の配属先は有料老人ホーム。
引き継ぎはたったの1週間で前任の方が早々に退職され、自分の親ほどかそれ以上のご年齢のベテランのパートまたは嘱託社員の調理員さんを束ねなければならない、そんな職場でした。(22歳の自分に対し、一番近くて40代前半でした。)学生時代には4年程アルバイトもしており、年齢が上の方ともご一緒はしていましたが、たった一人となると話は別で、信頼関係を築くのに大変苦労しました。
業務内容としては、朝昼晩おやつの調理、配膳、片付け、洗浄、明日の仕込みの調理業務にプラスして棚卸、食材の品質チェック、温度計測や記録整理、衛生管理等の栄養士の業務に、勤怠管理等の施設単位の取りまとめに加えて支配人様とのやり取り等多岐にわたる仕事内容にも悪戦苦闘!
慣れていくうちに時間短縮は図れていったものの、落ち着く頃に人手が不足したり、それが落ち着く頃には帳票作成業務が増えたりと、労働力不足により朝から夜まで働く日々でした。帰れなくて職場に泊まったこともしばしば…。また、残業手当も申請が通らないと全て支給されなかったり、手当でお財布は潤うもののそれを使う体力が残されていなかったりと働くうちに様々な問題点へ気が付き、このままでは体を壊してしまうと感じたため、1年で転職を決意したのでした。
ですが、この短い1年で社会人としての心得や、多少の事で屈しないガッツ、残業があっても平気なタフネスさ、忙しい中でもどれからやるべきか見極めるスキル等を学ばせていただけたのは非常に財産になっています。
上長には「3年勤めないとどこに行っても務まらない。」とお引止めの言葉もいただきましたが、転職経験者からしてそんなことは絶対にないと断言できます。
自分の持つ条件に合っていて、そして無理や耐え難い我慢をせずに勤められることが大事です。
直営の高齢者福祉施設へ
次に就職する時は委託ではなくぜ~ったい直営が良い!と思い立ったが吉日で在職中にハローワークへ飛び込みました。
巡りあわせか近場の高齢者福祉施設の求人を見つけて即応募、即面接、即採用となりました。何と離職から再就職の期間もたった2日しかなく、いかに思い立ったからと勢いのままに行動しているかが伺えます。(※退職の際は1カ月前には報告しましたが、転職先に1日でも早く来てほしいと懇願されたため…。)
そして就職してすぐに直営と委託の差を感じることとなりました。
まず、直営の良いところは食事に力を入れている施設だと感じました。そして、食事を通じご利用者の栄養管理や嗜好にも細かく対応できます。
イベントメニューにこんなものを入れてほしい、食が進まない利用者に個別対応でこうして欲しい…。そんな要望に自分の判断で応えられる、または調理員と工夫しながらより残食の少ない嗜好に合った味付けに調整できるのは直営ならではだと思います。また、施設によっては地産地消を取り入れ地元の八百屋さんやお魚屋さんが出入りしているところも多いのではないでしょうか。就職した当時、地元のお豆腐屋さんとのお取引があり驚きました。地域の中にある介護施設としての立ち位置を、栄養課からも作ることができるのはとても良い環境だったと思います。
そして直営の悪いところ(もちろんその施設さんによります!)は、衛生管理や概念が古いことがある、調理員さんへの教育が行き届きにくいところ、最新の情報が届きにくいところにあると痛感しました。
年に一度保健所が(※市区町村の決まりによります)視察とご指摘をしてくださいますが、それ以外では管理栄養士自らが衛生に関する情報収集と指導は行わないといけません。常に最新へとアップデートしていく委託給食会社の方が衛生や調理法に関しては強いのではないかなと思います。特にHACCP対応になった時が一番大変でした。正しい情報を集めるために右往左往…調理員の衛生観念のアップデートに加え、管理栄養士ではない上長への今現在の衛生管理の問題点の報告や改善提案もこなさなければなりませんでした。30年以上続いている施設だったため、開設当初からいる調理員さんの衛生観念やアレルギー対応についてなど「そんなことしたことないよ!」と反論を受けつつお願いするのは骨が折れました。
そして、人手不足時には委託と変わりない残業の日々(朝8時から夜7時まで働くことも多々)を過ごしたこともありましたが、施設の管理栄養士として栄養ケアマネジメントや多職種連携会議等に携わることができ、直接ご利用者と触れ合いながらの栄養管理を行え、他部署とのミーティング等で様々な方とコミュニケーションを取る機会があり………日々学ぶことが盛りだくさんでした。
12年にわたり勤務させていただけたため、とても充実した日々を過ごせました。
辞める直前には残念ながら上長や部門内での人間関係の擦れ違いが増えてしまい精神面で参ってしまったのと、祝日…特に年末年始がお休みのところが良い、と強く思ったため次の職も決めず、またもや思い立ったが吉日で退職しました。
思い立ったが退職、でも次はどうしよう…
今まで高齢者福祉関係ばかりに携わってきましたが、この先、一体自分にとってどういう仕事が良いのだろう…と悩みながら、今はネットで仕事を探す時代だ!と思い立ち、とりあえずいくつかの転職サイトに登録してみました。
ですが、昼夜問わず電話着信が来たりLINEやメールがどんどん送られてきたりグイグイと迫り来る転職エージェントさんにタジタジ…(それも希望ではないものまでガンガンおすすめしてくる…)。
唯一お話させて頂いた担当エージェントさんが男性だったのもあり、全くうまく相談できず…申し訳ないと思いつつ、結局自力でハローワークにて探すことに。
転職を考えるなら軸を決めましょう
求人を探すうちに、ぼんやりとした道筋をはっきりさせようと、自分のこだわり条件を考えました。
・年末年始が休み
・日勤帯
・家から近い(30分前後)
私の場合はこの3つを譲れないポイントとし、探す際の柱にしました。
転職を考えた際になんとな~く…今よりいいとこがないかな~ではあまり見つからないもの。自分にとって転職をする時、職場を決める時に何を優先するのかの軸を決めると取捨選択がしやすくなるのでおすすめです。調理がない、病院、保育園、給料が〇〇円以上…あまり条件を増やしすぎるとどうしても見つかりにくいので、どこは妥協できるのか、どこは譲れないのかを自分の心と相談してみてください。私も調理はあまり得意ではなかったですが、それよりも上記の3点を満たすことを優先し、近場の保育園などにも目を向け、応募はしていました。
ですが、管理栄養士でなかなかこの条件は厳しいもの。そもそも近場になかなかなく、引っ越しも検討するべきかと考えました。
それに加え、新しい試みをするなら30半ばの今がラストチャンスかもしれない…。と、管理栄養士資格を使わない別職種へも目を向け始めていた時、見つけたのが栄養士・管理栄養士を中心とした人材事業の現在の仕事です。栄養士の仕事でこんな仕事があるなんて!と目から鱗でした。
見つけたその日が吉日と早速応募し、書類選考を無事通過とのご連絡を頂き、いざ面接へ。
ばっちり決めるはずが1時間ほど喋り倒し…(帰るときにこんなに長時間話していると思わず驚くほどでした。)ありがたいことにご縁があり、採用いただきました。
「こうしたい!」を叶える転職を
私たちDietitianjobでは、栄養士・管理栄養士専門の転職エージェントとして、一人ひとりのこだわりや希望を大切にした転職サポートを行っています。
私は今回の転職時に、幾つか栄養士の関係ない職(デバッグ等の全く別業種です)や、保育園の栄養士求人へ応募もしたのですが、経験不足や知識不足による不採用でした。未経験歓迎!と書いてあるのに…?と不思議ではありましたが、前者は本当に別業種だったのでとの理由、後者は子育ての経験がせめてあれば…との理由でした。
ネットやハローワークの求人情報だけでは、このようなご先方の温度感や本当に必要としている人材像が見えにくいことも多いです。
求職者と求人者の擦れ違いをなくすためにも、エージェントの私たちがいるのだと今回の転職経験を通じ強く実感しています。(しっかり日々職探しをしていたものの、再就職まで5か月ほど時間がかかりました。)
「土日休みがいい」「家から近い職場」「もっと利用者さんと関われる仕事」など、コダワリ希望もぜひ教えてください。
新しい環境でチャレンジしたい!というあなたの気持ちを、私たちが全力で応援します。
ぜひ、一歩踏み出してみませんか?
この転職記が皆さんの参考になれば幸いです。
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