わたしの転職体験 第9弾~栄養士の転職記~憧れの病院管理栄養士へ転職

こんにちは。DietitianJob運営メンバー、管理栄養士の廣江です。
栄養士として働くうち、ライフステージの変化や、意識の変化、体調不良や人間関係等、ひとつの職場で最後まで働く方は多くないのが現状です。今の職場で良いのか…そんなお悩みや転職への不安を抱える皆さんへ、他の栄養士の転職記をお届けします。今回は病院の管理栄養士へ転職成功した方の体験記をご紹介します。

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栄養士の転職記・略歴

こんにちは、転職体験記第9弾を担当します、外部執筆スタッフのはむです。
私は現在急性期病院の管理栄養士として働いています。病院で管理栄養士として勤務することは私の長年の夢でした。
今回はどうやって今の病院へ転職できたかをお話したいと思います。

略歴としましては、短期大学卒業後、栄養士として委託会社に就職し病院の厨房勤務を9ヶ月経験した後、一般企業へ転職。
飲食店舗の管理運営業務4年を経て、管理栄養士国家試験に合格しました。

病院の管理栄養士へ転職するも…

資格取得後、なんと夢であった病院への転職を自力で叶えました!
ただ、面接時にお話を伺ったところ、最初は厨房での調理業務から始め、入職後半年程で栄養管理業務をさせていただくという条件で、就職したのです。

が、半年経過後も栄養管理業務を教えてもらうことが叶わないまま1年以上厨房業務に従事したのでした。
このままではやりたかった業務に携われないと感じ、結婚と転居を機に、再度転職を決意し退職しました。

今度こそは長く勤務できてやりたい業務ができる職場を見つけたい!という強い思いで、DietitianJobへ登録し、転職の手助けをお願いすることにしました。

未経験からの転職は難しい…なら、の提案

しかし、私の場合は病院での勤務経験はあるものの、調理業務のみ。栄養管理業務の経験がなかったのでなかなか思うように転職活動は進みませんでした。

そんな時、親身に相談に乗ってくださった担当の方から「今後病院での就職を視野に入れて、老人ホームの産休代替の仕事をして栄養管理を経験してみてはどうか。」と提案がありました。当初、正職員での就職を希望していたため産休代替派遣社員への転職は悩みましたが、栄養管理業務を実際にできるということから前向きに捉え、東洋システムサイエンス所属の派遣スタッフとして働くことにしました。

高齢者福祉施設での派遣勤務経験

実際に働いてみて、今までに関わったことない様々な職種の方々と関わり、高齢者福祉施設のしくみ等を知り、多くの学びを得る事ができました。
そして、憧れていた栄養管理業務は日常的に介護をするケアワーカーや看護師、入所者様のご家族等、様々な方からの情報・協力がなければ成り立たない業務だと知れたのです。

私が派遣された施設では管理栄養士1名の配置だったため、最初の1ヶ月は他施設の管理栄養士さんが業務内容を指導して下さり、その後は自身で進めていくという流れでした。実際に1人で業務を進めていくようになってからは、わからない事や専門的な相談等もあり、管理栄養士の方にとどまらず他職種の方々にたくさん質問をしましたし、教えて頂きました。東洋システムサイエンスの担当の方とも定期的に連絡を取り、栄養管理業務の資料を頂いたり、業務上での困りごと等を相談させてもらったりと幅広くサポートしていただきました。
頂いた資料を元に自身でも勉強したり、他でも勉強会に参加したりと毎日が新鮮でとても充実していました。

そして他職種の方々と積極的にコミュニケーションを取るように心がけていたからか、同じ施設で働いていたケアワーカーや看護師の方々にはとても良くしていただきました。期間雇用の勤務であったにもかかわらず、今でも定期的にお食事に行って楽しく交流できる仲間ができました。

そして病院へ改めて転職

そして老人ホームの勤務経験を経て、念願の病院の管理栄養士として栄養管理に携われるようになりました。
派遣社員として働いた時に学んだ多くの事が現在の病院勤務でも活かされています

病院では疾患治療の為の医療としてお食事が提供されますが、食べる事は退院後も生きている限り続いていきます。
在宅へ戻られる方はもちろん、老人ホームへ退院されていく方も多くいらっしゃいます。
現在は病院から老人ホーム等の施設へ退院する際に入院中にどのような食事を提供していたのか等の情報のやり取りを行う事が望ましいとの事で施設宛に情報提供書を作成する事が増えました。その際に施設に勤めた経験がある事によって、施設で対応可能な食事の提案を行う事ができたり、施設の管理栄養士の方とお話して患者さんの退院後のより良い生活に向けた食事についてお話をすることができているように思います。

今回の転職経験から思う事・まとめ

どんな仕事がしたいかと理想を描く事はとても大事な事ですが、そこに向けてどのような経験を積んでのがいいかを転職活動を通じて教えていただいたように思います。

一人では思いつかなかったような提案や助言をして頂けたことで希望していた職場へと導かれたように思います。少し遠回りのようにも思うかもしれないですが、遠回りしたことで得た経験や人間関係は私の人生において何にも代え難いものです。
現在、私は子供2人に恵まれて2人目の育児休暇中です。これからは子育てと仕事の両立が大きな課題となっていくように思います。今までの仕事の経験があるので子供ができてからも仕事を続ける事ができています。何も無駄になることなく、自分の引き出しになっていくので、現在求職活動中の方にも転職を検討している方にも今目の前にある事を大事にしつつ、新しい事へもどんどん挑戦して欲しいですし、私自身も今後もそうありたいです。
もし読者の皆さんが転職を考えた時に少しでも私の経験がお役に立てると幸いです。

病院の管理栄養士への転職は実際難しい?

素敵な体験記でしたね!ありがとうございました。

さて、体験記でもお話が合った病院の管理栄養士への転職は未経験だと難しい?という疑問ですが…
実際に未経験可の病院管理栄養士求人」はなんとたったの3割ほど。
(DietitianJob調べ/非公開求人含む)
半数以上の求人で「病院勤務経験がある方」の条件があり、多い所では5年以上というところも。これは病院の栄養管理や栄養指導にはより高度で最新の知識を必要とするからです。

経験を積むには…

お話にもあったように、産休代替派遣では未経験の方でも可能な求人の割合がぐっと増えます。

条件をキツくしてしまうとただでさえ期間限定での就業なので希望数が減ってしまうためです。退職するわけではないので休職前の管理栄養士さんから実際の業務を教えていただけるのは非常に貴重な経験になります。もし全く未経験の状態であるなら狙ってみて良い求人でしょう。産休代替での経験を積めたなら、正職員での求人にも産休代替を務めましたと堂々と言えますね。

病院での調理業務はある?

また、体験記には調理の話もありましたが実際に、未経験可の病院では調理業務から、という病院も少なくはありません
嫌煙されがちですが、調理業務から入るとその病院の一日の流れやどういった献立が組まれているのか、どのように展開されていくのかを知ることができることや、同じ栄養科のチームである調理員の方々とコミュニケーションが取れるのはとても大事なメリットです。そしていざ栄養管理業務を始める際に流れやイメージが沸きやすくなるため、大量調理業務の経験は強みになります。また、委託給食会社での経験があると給食管理業務における信頼感や、様々な現場でも働ける対応力があるとアピールになりますね!

そんな調理・厨房業務ですが、現在病院の調理は7割が委託となっています。
(一部委託、全面委託、セントラルキッチン含む)
📌参考:日本医労連 病院給食実態調査(2024年)
数年前は人件費やコスト削減の為だった委託給食会社ですが、現在は調理師が集まらない、人員確保のためという理由が多くなっています。自営給食の場合は栄養士・管理栄養士も調理に入る場合もあるため求人情報をよく調べたり、エージェントへ相談してみてくださいね。

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