栄養士の一日│病院管理栄養士の仕事内容紹介

こんにちは!外部執筆スタッフ・栄養士の熊谷です
今回は病院で働く管理栄養士の仕事内容と1日の流れを紹介します。
(委託給食会社所属、出向として一部業務を請負)

👉 目次

簡単な来歴

この職業に就職する前は特別養護老人ホームの委託給食会社の栄養士として5年程働いていました。
退職後、管理栄養士の国家試験に受験し合格、委託給食会社の管理栄養士として病院で3年程働いてきました。基本的に、病院直接雇用の管理栄養士が配属されていると、栄養指導等には携われる機会はないのですが、私が就職した委託給食会社では、出向という形で施設や病院等の管理栄養士として働ける形を取っていたので、病院の管理栄養士が行う栄養指導等の一部業務を任されていました。

病院管理栄養士の主な仕事内容

食数・食材費管理
配膳チェック
発注
調理補助
栄養指導
給食会議
事務作業
献立作成

出向時のみ栄養指導を行っていたので、入院者の栄養管理に関しては基本病院直雇用の管理栄養士が行っていました。

フリーランス栄養士の一日のタイムスケジュール

*9時始業

まず朝の食札が下膳と共に戻ってくるので、消毒し、昼食の食札のセットから1日が始まります。

昼から開始の方、昼止めの方、退院で食止めの方など、食数が変動するので、間違えないようにセットします。

また、調理・配膳をする方がわかりやすいように常食が〇人、刻みが〇人、ペーストが〇人、治療食の〇人など、変更の都度ボードも修正します。また、その日の職員の昼食の人数を、職員食堂に掲示してある名前と〇をつけている人数の合計を確認し、ボードに人数を記載します。

*10時~

午前中は食材の納品・検品があるので、その都度業者が来たら、検品をします。

また午前中は外来にて、予約外の栄養指導の依頼がくる事もありますので対応します。

栄養指導の内容は肥満、糖尿病、高血圧など多岐に渡ります。
パンフレット(指導ツール)をいくつか準備しているので、指導にあったものを持参し対応します。
昼食の配膳の前にトレイチェックを行います。配膳者に盛り付けてある食事が食札通りに提供されているかを確認し、誤配がないように気を配ります。

*13時お昼休憩

下膳された食札を消毒し、夕食の食数を確認しセットします。
その際に、ボードの食数や、食事形態の変更がある際は訂正します。夜勤者や職員の人数も記載します。

*14時~

午後の納品・検品もあるので対応します。
時間のある際は献立作成、また実施食数の入力を行います。

委託先給食会社の為、15日締めや月末には食数や食材費等を本社に提出する業務もあります。また月末には棚卸等の業務もあります。

*15時~

退院前の栄養指導の予約がある際は、2階のナースステーションで患者のカルテを確認し、個々の病室にて栄養指導を行います。

胃腸科の病院だった為、栄養指導の内容は、胃手術後・大腸手術後の栄養指導が主でした。
比較的男性の患者さんが多かった為、ご家族を含めた退院前の栄養指導が多かったです。

月1回給食会議があり、病院側の事務長と管理栄養士と委託給食会社のマネージャーと主任と行われ、連絡事項などを互いに確認していました。状況によっては病院側から要望やクレームがある場合がありますが、配属されていた病院では関係が良好だったため、要望やクレームはそれほど多くありませんでした。

*17時~

夕食の配膳の前にトレイチェックを行います。配膳者に盛り付けてある食事が食札通りに提供されているかを確認します。
病棟クラークより、食事形態の変更や、食止め、食事開始の連絡や食事伝票が届くので、随時食数の変更を記載し、明日の朝からの変更の際は食札を変更したり、ボードの修正を行います。

*18時 終業

一番忙しいのはここ!

入退院、食事形態の変更の連絡がまとめて来る事が多いです。
伝票の処理や、食札の変更などを行わなければいけないので、件数が多いと時間がかかります。
その業務をやりながらも検品、場合によっては栄養指導なども対応しなければならないので、業務が重なると忙しい時があります。

やりがいはこれ!

病床数が30床と少なかった事もあり、件数はそれ程多くはありませんでしたが、栄養指導に携えるので、管理栄養士としてのやりがいを感じながら仕事をする事ができました。

職員食堂が栄養科の厨房の目の前にあるため、職員さんの食事の感想や反応などが身近に感じる事ができました。

以前、職員食は、患者さんと同一のメニューにて対応していましたが、胃腸科とういう事もあり、常食も潰瘍食に近いメニューが多く、物足りないというお声も多々あり、職員食を大幅にメニュー変更しました。その際に仕入れ先も食材の種類が多い業者へ変更するなども行い、メニューの幅も広がりました。

クリスマスはイベント食としてデザートを選択食にするなどし、職員の方からとても好評で「美味しかったよ、いつもありがとう」と言ってもらえる事が増えました。

正直ここは大変…!

患者さんの食数の変動が多く、食材費の管理に苦労しました。

発注なども食数が変更した際は、随時発注数を変更が必要でした。また管理栄養士1名(執筆者)栄養士の配置1名、栄養士は基本仕込みや調理盛り付けなどの現場作業だった為、事務的な業務は全て自身が行っていたので、月末等は特に忙しく感じました。
シフトの調整で夕食から洗浄まで遅番の仕事をする事も月に数回ありました。
(早番はありませんでした。)

仕事で一番気を付けていること

施設側の関係職種の方に対しては、いつも笑顔と挨拶をしっかりと行う事を心掛けました。
前職員からの引継ぎはもちろんありましたが、入職当初はわからない事もあったので、関係職種の方との日々のコミュニュケーションは大切だなと感じました。関係性が良好であれば、何か困っている事があれば教えて頂けたりと仕事もやりやすくなると感じています。

また胃腸科という事もあり、急な術前術後の食事の変更や中止などが頻回でした。指示を間違えた事で、手術が延期になってしまったり、食事の変更をし忘れた事で、患者さんの治療にも影響を及ぼす事もある為、その点はミスがないよう伝票の確認を何度も行う事を心がけました。伝票でわからない事や、間違っている事があれば必ずクラークに確認を行うなどの配慮も常に心掛けました。

どうしてこの職場を選んだの?

管理栄養士として栄養指導がしたかったからです。病院の直接雇用の管理栄養士の求人は当時は少なく、委託先給食会社の求人ではありましたが、出向という形で栄養指導に携えた事はとても良い経験になりました。栄養士としてのスキルアップにもつながりました。

こういう人が病院栄養士に向いてる!

管理栄養士として栄養指導がしたい。臨床的な事を学びたい。と考えてる人が向いていると思います。
病院で働く前は、採血データを見る機会もなかったので、病院で務めて患者さんの採血データを見る機会が増え、臨床的な事を含めた栄養指導を学ぶ事ができました。

また関係職種との関わりも多く、私は委託給食会社の管理栄養士であったので、病院との連携が主でしたが、直接雇用の病院栄養士であれば、委託給食会社との連携も必要になってくるので、コミュニケーションがとれる方が向いていると思います。

病院栄養士(委託)の年収・給与事情

3年程務めてきましたが、月給は24万、賞与2回(基本給×2.0程)でした。委託給食会社だったので給料は安かったです。

ただ委託給食会社として、事業所を展開している為、研修は充実していました。
定期的に本社に行って研修の機会があり、その時に頂いた資料等は今でも役に立っています。なかなか直接雇用の管理栄養士として、病院で働く事になると、研修などは自身で調べるなどが必要になる可能性もあるので、その点は充実していたので良かったです。

まとめ

今回は病院管理栄養士(委託)の仕事紹介でした。
給食管理と同時に栄養指導にも携われる環境は忙しい分多くのスキルアップにもなりますね。
どちらの面も栄養士のキャリアとしては大切です、これから転職を考えている方はどういった環境でスキルを磨きたいかなど、是非ご相談ください!

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