こんにちは。執筆スタッフ 管理栄養士の神宮です。
暑い日が続き、食欲が落ちる時期ですね。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
先日、小学校の給食を試食する機会があり、栄養教諭による講話を聴く機会がありましたのでご紹介させていただきます。
まず、感じたことは、久しぶりに食べる給食の美味しいこと!
自分の子どもの頃の記憶と比べ、コッペパンの品質をはじめ、食材やメニューの豊富さに驚きました。
地域により異なるかと思いますが、今回訪問した地域は、定期的に品質が均一化されるよう審議会などを実施されているとのことです。
また、地産地消の取り組みや食育支援活動の取り組みにも注力されていました。
食の世界はどこもそうですが、学校給食も常に進化を遂げているのだと感じました。
さて、栄養教諭から保護者向けの講話では、子どもの嫌いな食べ物が紹介されていました。
昨今の子どもたちが苦手とする食材は、いわゆる『和食』だそうです。
大豆、魚(煮魚)、海藻、キノコ、緑黄色野菜など。
特に大豆が苦手な子どもが多いと報告されていました。
その根本にあるものは、やはり日本人の和食離れにあると感じます。
特に子どもは経験のない食材には抵抗を感じます。
学校給食では、様々な食材を使用して様々な味覚の経験をさせること、
そして味覚の選択肢を増やすことを目的にメニュー考案に取り組んでおられるそうです。
保護者向けにぜひ家庭で取り入れてほしい食材として、『ま・ご・は・や・さ・し・い』が紹介されていました。
ま・・・まめ【大豆、小豆など】
ご・・・ごま【ゴマ、アーモンド、くるみなど】
は(わ)・・・わかめ【ワカメ、ヒジキ、昆布など】
や・・・野菜【特に緑黄色野菜】
さ・・・魚【青魚や小魚】
し・・・しいたけ【キノコ類】
い・・・いも【サトイモ、ジャガイモ、サツマイモなど】
食に携わる業務をお持ちの方は馴染みのある言葉かもしれませんが、一般の保護者の方は初めて聞かれる方も多いようでした。
毎日何を作ろうと悩むお母さんは大勢おられます。
このような合言葉による食材の紹介は、わかりやすい情報提供となったようで、「なるほど」と納得する声や、「どう調理したらいいのだろう」といった声など、保護者からはたくさんの声が上がり、大いに盛り上がりました。
今回は子どもの食育向けの提案でしたが、大人を対象としても同じ提案ができると思います。
私も知識としては知っていても、自身の食生活を見直すと反省が多々あります。
日本人として、やはり和食は大切にしたいものですね、と改めて感じる良い機会となりました。
『ま・ご・は・や・さ・し・い』
簡単な合言葉ですが、自身の食生活を振り返る機会にしたり、栄養指導の際の参考にしていただければ幸いです。