こんにちは!執筆スタッフの橋本です。12月に入り、今年も残すところあとわずか。
クリスマスの装飾が寒い季節に映えますね♪
お節やクリスマスケーキの注文が始まっていたり、一年でワクワクする季節のひとつです。
寒くなってくると食べたくなるのがあたたまる「粕汁」だそうです。
というのも私の今住んでいる神戸は灘五郷というくらい日本酒の名産地。
昔からこの季節になるとスーパーや商店街に酒粕がならび、どの家庭でも粕汁を飲むのが習慣。
けんちん汁に酒粕を入れた感じでとってもあったまります。
私は岐阜市の出身でしかも家族皆、お酒に弱いので酒粕を食べる習慣が全くなく、こちらに来た時驚きました。 定食屋さんに「粕汁定食」があるくらいです。
そんな酒粕、実はとっても栄養価の高い食品の一つです。
酒粕は蒸したお米を糀で仕込み、発酵したもろみを絞った後に残る日本酒製造工程でできる副産物でアルコール分を約8%含みます。なのでこの酒粕から作った甘酒はアルコールの弱い人、妊婦さん、赤ちゃんは飲むことができません。これは以前このコラムでもお伝えしましたね。
この副産物、いわゆる「残りかす」ですが、ビタミンやアミノ酸などが沢山含まれており、栄養学的に見てもとても優れたものなのです。
その中で今注目されているのが「レジスタントプロテイン」
酒粕は原料である酒米に比べて食物繊維含量、たんぱく質量が増加しています。
特に液化仕込みによって得られた酒粕はたんぱく質含量が顕著に高くなります。そのたんぱく質は消化吸収されにくく、消化管を介して健康の維持に役立つとされる「レジスタントプロテイン」を含んでいることが明らかになってきています。
そばや味噌、大豆にも含まれますが、酒粕の「レジスタントプロテイン」が注目されるのは「脂肪を吸着しやすい」という点です。
たんぱく質は通常、消化酵素によって胃で消化されますが、この「レジスタントプロテイン」は胃では消化されずに小腸に達し、脂肪を吸着して便として排出する働きがあります。この効果によってコレステロール低下作用、さらには肥満抑制効果が認められています。さらに腸内環境改善により、排便回数や排便量の増加にも影響を与えています。少量ずつ継続的に摂取することで肌のキメが整う美容の維持にもつながる女性に嬉しい効果が沢山あることが分かってきました。ここまでの機能性があると酒粕は「かす」ではなく「宝」ですね!
粕汁、甘酒、粕漬けなどに使われることが多いと思いますが、今回はちょっと変わったディップのご紹介。
スティクサラダに付けて、パンに塗って、など活用できます。
私のお勧めは今が旬の大根スティックに付けて食べることです。水分をたっぷり含んだ甘みのある歯ごたえ良い大根にとってもよく合います。
酒粕ディップの作り方
【材料】
- 酒粕・・・60g
- 蜂蜜・・・小さじ2
- すりごま・・・大さじ2
- 牛乳・・・大さじ3
【作り方】
すり鉢に全ての材料を入れてしっかりとすりあわせ、なめらかなペースト状になったら完成。
とっても簡単です。
蜂蜜を甘酒(ノンアルコールの米と米糀だけで作られたもの)に変えたり、「レジスタントプロテイン」はイソフラボンを一緒に摂ると効果が強くなるとのことなので牛乳を豆乳に変えたりしてオリジナル酒粕ディップを作ってみてくださいね!
この冬、酒粕摂取で身体もあったまり、からだすっきり、肌まできれいになりましょう!
私のようなお酒に弱い人は毎日少しずつ ♪
以前のコラムは、こちら
糀コラム ~その7~
糀コラム ~その6~
糀コラム ~その5~
糀コラム ~その4~
糀コラム ~その3~
糀コラム ~その2~
糀コラム ~その1~