誤嚥かと思ったら咽頭痙攣?!

こんにちは!執筆スタッフの高橋です。

最近、飲み込む力が足りないと思われる方はいらっしゃいませんか?

 

誤嚥は、お年寄りがなりやすいとはいわれますが、実は、喉自体の衰えは40代頃から始まっています。

私も40代始めですが、喉の衰えを感じており、少しずつ食べる、固めの食材はよく噛んで食べる

を心がけています。

 

しかしながら年末に食事ではなく、まさかの唾の誤飲で、喉の痙攣を起こすようになりました。

いわゆる『咽頭痙攣』というものです。

 

喉に蓋がされたかのように全く息ができず、話すこともできません。

救急車を呼ばないと死んでしまうのではないかと思うくらいですが、1.2分で息が再開できます。

このような症状を知らない方は多いと思います。

私自身もそうでした。

 

きっかけが唾の誤飲と、顆粒の粉でむせてからでしたので、誤嚥であると疑いもしませんでした。

そして、まず考えたことは、

誤嚥性肺炎に注意しないといけない!

誤嚥予防グッズを確認しないと!

ということでした。

 

その後も、少々の粒が入ったものが喉につくとむせる、

チョコレートの粘性のものが喉についた時に発作を起こす、

栄養ドリンク、ブラックペッパー、酢のもの・・・と喉の痙攣が起きる頻度が多くなり、

さらには食べ物だけでなく、なぜか毎晩のように、就寝中にも起きるようになりました。

 

しかし、就寝中に起こることが続いてから、本当に誤嚥なんだろうか?

と疑問になり、総合病院の耳鼻科を受診しました。

 

原因不明!しかし投薬で確実に良くなる

 

実は、耳鼻科を受診する前、息ができない症状ということで内科をすでに受診しましたが、

原因不明でとりあってもらえませんでした。

 

しかし、総合病院の耳鼻科の先生に申しあげたところ、

「あなたのような症状でたまに来る方いらっしゃいますよ!

内科も行って、いろいろまわって、原因不明で、最終的に耳鼻科に来るみたいですけど。

まずは、喉の筋肉を緩める薬を出しておきますね。」

と薬を処方してもらい帰宅しました。

 

人によっては、これにプラス抗不安剤を処方してもらえるようですが、

私は、とりあえず喉の筋肉を緩める薬だけ頂きました。

 

内心、これを飲んだらすぐに治る!と喜んだのですが、

残念ながら2.3錠飲んだからといってすぐに効くわけではありませんでした。

食べ物は気を付けることができても、夜中の発作はどうにもならず、

息ができない1.2分を耐えるしかありませんでした。

 

2回目の受診で「喉に蓋がされて、息ができなくて死んでしまうような気がします。」と話すと

「息ができなくなっても、必ず声門は開くので死ぬことはないですよ。

大丈夫。発作の頻度が開いてきたら、うまく治療がいっていると思いましょう。」

思わず、その言葉で泣いてしまいました。

 

その後、発作の回数が減り、3回目の受診の時は、ほぼ発作が起こらなくなっていました。

夜中の発作が起きなくなってから気持ち的にも楽になり、現在に至っております。

ただ、まだ食べ物では、瞬間的に「ヒィー。」と喉が鳴ります。

しかし声門が完全に閉じることもなく数秒でおさまります。

自分でも少し慣れたもので、焦らなくなりました。

もちろん、痙攣が起きそうな食べ物は外出中には控えるように注意しています。

 

私のような咽頭痙攣については、

下記の「日常生活中の反復性咽頭痙攣発作の7例」の論文に記載されている内容に酷似しており、

上気道炎、咳嗽、睡眠時無呼吸は、日常生活で起こる咽頭痙攣発作を惹起する誘因となると書かれており、

私の場合は、おそらく、唾の誤飲により咳嗽が起こり咽頭痙攣が引き起こされたように思われます。

もちろんそれだけでなく、慢性的な鼻炎で痰などが喉につき刺激が加わったこともあるかもしれません。

 

いずれにしても、適切な投薬により症状が消失していくことが可能なようです。

 

また、発作が起きた時は、息が吸えないことで焦って呼吸する、

努力性吸気運動により、ますます声門が閉じてしまいますので、

吸気運動は細く長く行うことがポイントです。
もしも、私のような症状でお困りの方は、耳鼻科を受診されることをおすすめします。


髙橋美枝
参考 耳鼻咽頭科臨床
『日常 生 活 中 の反 復 性喉 頭 痙攣 発 作 の7例』
※個人の感想です。個別の症状、病院等の紹介などには一切お答えできかねます。