こんにちは!東京人材事業部 管理栄養士の草野です。
先日、Dietitianjobブログでおなじみ、歯科衛生士でもあり、管理栄養士としてもご活躍の東條さんをゲストにお招きしてオンラインサロンを開催いたしました!
当日は、老健施設で口腔ケアや嚥下のサポート、栄養指導をされている管理栄養士の皆様を中心にご参加いただきました。
交流会とは、思えないほどの濃い内容でミニセミナーと咀嚼の体験コーナー、質問コーナーなど充実した時間となりました。
ミニセミナーの内容は、ブログで解説いただいた特定保健指導,第3期で追加された「歯科、口腔ケアに関する項目について」のほか、
・歯の構造から虫歯発生のメカニズム
・歯周病改善と予防
・咀嚼と栄養摂取の関係
などについて、お話しいただきました。
咀嚼体験コーナーでは、ビスケットとアーモンドを使って咀嚼回数を計測しました。
これで驚きの結果が明らかに⁉
『よく噛む』、『30回以上噛む』などは、簡単で消極的な目標設定として選ばれがちで効果のほどが見えにくいと、自分自身があまり設定することはありませんでしたが、今回の体験を通して対象者さまに有意義な行動目標としてお伝えする自信がつきました。
その後に行った実際の特定保健指導最終面談でも、「1口に30回以上噛む」との目標を達成できなかった方に今回の体験をお伝えしたところ『なるほど、わかりやすい』、『やってみる』と前向きにとらえてくださいました。
特定保健指導に限らず、すぐにお仕事に役立つ情報が盛りだくさんで詳しくご紹介したいのですが…
ご参加いただいた方だけの特典ですので…残念な限りです。
そこで、朗報です!
当日、参加できなかった方からのご要望を受け、内容をさらにパワーアップしてミニセミナーとして開催する運びとなりましたー!!!パチパチパチ👐
開催は、8月ごろを予定しています。摂食嚥下のセミナーも企画していますので合わせてお越しください。
私の質問の一部をご紹介!
食後の歯磨きのタイミングはいつがベスト?
昔、テレビや雑誌で食後すぐに歯磨きしてしまうのはダメ!と聞いたことがあるのですが本当のところは?
食後の歯磨きのタイミングについては専門家によっても意見がわかれるところらしいのですが、酸蝕症の方でなければ、すぐに磨いても問題ないとのこと。
かかりつけの歯医者さんを作っておけば、歯の状態を見て歯医者さんからアドバイスももらえるとのことですが、歯医者さんてなんとなく嫌煙しがち…、そんなときは、食後30分頃を目安に歯磨きをするといいでしょう。とのこと。
意外な落とし穴として、酸性度の高い飲み物も注意が必要だとか。
すぐに歯を磨かなくてはと意識しない、黒酢ドリンクやワイン、炭酸水なども歯のエナメル質に影響を及ぼす可能性が高くなるようです。
食後に口をゆすぐ、お茶を飲むなども、口内の酸化を減らすのに効果的とのことですのでお試しください。
歯磨きガムは効果があるのか?
ガムだけでは、すべての歯垢を落とすことはできません。
一時的なケアとしてガムを噛むことで細菌の活動抑制、歯のケア、そして虫歯になりにくい口内環境を作ることができますが、やはりブラッシングが有効とのことです。
直接、栄養指導に関係のない素朴な疑問にもざっくばらんに質問に答えていただき、有意義な時間となりました。
口腔からのアプローチを皆さんの引き出しの一つに加えていただければ幸いです。
特定保健指導でも積極的に運動や栄養改善について興味を示さない(無関心期の)方にも身近な口腔について知っていただくことで改善につながる糸口となれば嬉しいです。