<最終更新2026.5.7>
ナッツアレルギーの種類を知りたい方へ。
本記事では、
くるみ・カシューナッツ・ピーナッツなどの違いや、
食べてはいけないナッツ、
注意すべきポイントを一覧でわかりやすく解説します。
特に注意が必要なナッツもまとめているので、是非読んでみてください。
(一覧をすぐ見たい人は身近になりつつあるナッツ類とはへ)

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アレルギーとわかっているなら、引き起こす可能性のある食材を徹底的に排除し、代替食品を活用すれば問題がない…そう思っていませんか?
今回は増えつつあるナッツ類の注意点について解説頂きました。
(監修・管理栄養士HO/DietitianJob運営管理栄養士 廣江)
身近になりつつあるナッツ類とは?
健康ブームの影響から、
ナッツはコンビニやスーパーで手軽に買えるようになり、
様々な料理や加工食品にも使われるようになってきました。
それに伴い、ナッツ類のアレルギー発症率が増えてきています。
令和6年の調査ではなんと、
即時型アレルギーにおいて木の実類が24.6%を占め、
鶏卵の26.7%に次いで2位となりました。
(参考:食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業 報告書)
ナッツ類と言っても、
実際は「マメ類」と「木の実類」が混ざっていて、
実際にナッツアレルギーの場合
何を気を付けるべきか悩まれる方も多いですよね。
一覧にするとこのようになっています。


このように実は、食品の分類では
くるみ、アーモンド、カシューナッツは種実類の木の実ですが
ピーナッツは、マメ類のマメ科の植物なのでナッツ類ではありません。
他にも、名前が似ているので心配されがちですが、ココナッツは、ヤシ科の果実なのでナッツ類とはまた別物です。
また、ゴマは種子類でありナッツとはまた別の分類です。
上記の表のとおり、実はピーナッツはナッツ類ではないのです。
ただピーナッツはアレルギーの原因食品として
報告件数は非常に多く、また、ナッツ類との交差抗原性がでやすい点に注意が必要です。
交差抗原性とは、アレルギーの元となるタンパク質の構造が似ている場合、
原因食物以外でも症状が誘発されることです。
ピーナッツの場合はゴマ
くるみの場合はペカンナッツ、
カシューナッツの場合はピスタチオ
などが近い為、注意が必要です。
そのため、ピーナッツや、特定のナッツにアレルギーがある場合は、
自己判断で他の種子、ナッツを摂取せず、まずは医師の指導のもとで確認することが重要です。


ちなみにアレルギー発症原因は木の実類が増えている状況です。
木の実類の内訳としてはクルミ、カシューナッツ、マカダミアナッツ、ピスタチオ、アーモンド、ペカンナッツ、ヘーゼルナッツ、ココナッツ、松の実、クリの順となっています。特にくるみはその中でも61.7%を占めており全体としても牛乳を抜いて2番目に多いアレルギー原因食品となっています。


参考:食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業 報告書
ナッツ類のアレルギー表示追加
食物アレルギーの表示制度は、食品表示法(平成 25 年法律第 70 号)に基づく食品表示基準(平成 27 年内閣府令第 10 号)に規定されています。
アレルギー症状をおこすことがある食品のうち発症数や重篤度が高い食品を特定原材料と呼びます。増加し続けている木の実類アレルギーに対応するため、2023年より表示推奨であったくるみが特定原材料指定に、更に2026年4月には「カシューナッツ」が追加となり9品になりました。(2年間は切り替え期間とし2028年には完全に表示義務となります)
- 卵、乳、小麦 →症例数が多く、小児では重篤になりうる
- そば、落花生 →症状が重篤で危険性が高い
- えび、かに →成人期で発症が多い
- くるみ・ナッツ→木の実類の症例数が増加した影響




そして、特定原材料に比べると発症数や重篤者が少ないものを特定原材料に準じるものとして表示推奨する食品が20種類あります。
それが、あわび、いか、いくら、オレンジ、ピスタチオ(2026年4月1日追加)、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、アーモンド、マカダミアナッツです。(カシューナッツが義務化に伴い削除⇒ピスタチオが追加されたため20品目)


令和6年度の食物アレルギーの原因調査では、1位鶏卵、2位くるみ、3位牛乳という報告があることから、いかに私たちの食生活にナッツ類という食材が身近になって食べられるようになったかがわかります。今までは不動だった牛乳を抜くほどの増加傾向にあるのは驚きですね。
くるみは、お菓子類に入っているだけではなく
「ゴマ和えだと思って食べたら、くるみがすりつぶされて青菜と和えてあった」
「野菜のドレッシングやみそだれの中にまさかくるみが入っているとは思わなかった」
など、「パンやお菓子には使われていてもまさかおかずに使われるとは思っていなかった」というケースも増えています。
お惣菜をチョイスする際にも注意が必要です。
なぜならアレルギー物質の食品表示義務があるのは、加工されて包装された容器に入っているものだけであり、店舗で作って販売するお惣菜やパンなどは対象外のためです。また、今までは包装が小さいものは記載が免除されていましたが、2026年現在は包装用紙の大きさは関係なく全て表示義務となっています。(文字の大きさも8pt以上と規定があります。)


くるみは、生産量が多い長野県や青森県では、普段のおかずにも使われることがあっても、その他の地域ではあまり見かけることのなかった食材でした。
しかし、栄養価の高さから注目され始め、健康情報とともに輸入量も増えてどんどん広がり、馴染みのある食材となりました。
くるみはピーナッツ同様、風味のよい油であるため、くるみオイルとして料理に使われることもあります。
くるみに限らずですが、購入の度に、使用する度に表示を確認すること、アレルギーのある人がいないか確認することを怠らないようにしたいものです。
参考:消費者食物アレルギー表示情報
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/allergy/
まとめ
ナッツ類は微量でも強い反応を起こすことがあり、アナフィラキシーに至るケースが多く注意の必要なアレルギーです。
特に加工食品に混入している場合(ケーキ、チョコレート、パンなど)はリスクが高まります。
食品表示法により「くるみ」も2023年4月から特定原材料(表示義務)に指定、「カシューナッツ」は2026年4月から特定原材料(表示義務)に指定されました。(2028年までは移行期間)
ただし「ナッツ類全般」ではなく「食品個別表示」なので、他のナッツ(アーモンド、ピスタチオ等)は「特定原材料に準ずるもの(推奨表示)」に留まっています。
対象者がどのナッツで反応するのか、見極めが必要です。
洋菓子、パン、グラノーラ、アイスクリームなどにナッツが使用されています。
外食時は「ナッツを使っていません」=安全ではなく、「調理器具や油が共用されていないか」を確認する必要があります。
栄養士として様々な方面に注意を向けたいですね。


栄養士のアレルギー対応
食に携わる栄養士として、アレルギー対応は非常に責任の伴う仕事です。適切な対応、適切で安全な献立や食事を作るため、知識を深める必要があります。
そして、安全な食事環境を整えるためには一人ではなく調理員や職場により保育士、介護士、保護者とチームとなって対策を講じることは、対象者の健康を守るうえで欠かせません。
食物アレルギーとは
改めて、食物アレルギーとは、本来無害である食物中のタンパク質に対して免疫系が過剰に反応し、皮膚症状や消化器症状、呼吸器症状などを引き起こす状態を指します。日本では小児の約5〜10%、成人の約2%前後に食物アレルギーがみられると報告されています(厚生労働省2023、日本小児アレルギー学会2022より)
免疫の過剰反応により、身体はさまざまな症状を引き起こします。例えば、皮膚のかゆみや発疹、消化不良、重篤な場合は呼吸困難等のアナフィラキシーショックなどが挙げられます。食物アレルギーは、個々の体質や遺伝的要因によって異なるため、同じ原因食品でも人によって反応や度合いは異なります。
また、主な食物アレルギーの原因食品としては、卵、牛乳、小麦、ナッツ類などがあり、特に子供に多く見られます。これらのアレルギーは、成長とともに改善される場合もありますが、大人になっても持続、または大人になって初めて発症することがあるため、注意が必要です。
子どもに多いイメージは皆さんあると思いますが、大人に多いアレルギー(甲殻類)や、高齢になっても継続している方ももちろんいます。特別養護老人ホームで管理栄養士を勤めていた際は、青魚のアレルギー対応がとても多かったです。昔は鮮度が保てずにサバ等のヒスタミンアレルギーが多かったのかもしれません。ご本人は一度起きたアレルギーがトラウマとなっており、青魚はそれ以降避けているというお話でした。
食物アレルギーの種類
・即時型アレルギー(IgE依存型)
摂取後、数分から2時間以内に症状が出現するタイプです。蕁麻疹、呼吸困難、アナフィラキシーなど重篤な症状を起こすこともあります。卵、牛乳、小麦、落花生、甲殻類(エビ・カニ)が代表的です。
・遅発型アレルギー(非IgE依存型)
症状の出現が数時間から数日後と遅れるタイプで、乳児の食物アレルギーに多くみられます。代表例として「食物蛋白誘発胃腸症候群(FPIES)」があります。下痢や嘔吐、体重増加不良など消化器症状が中心です。
・口腔アレルギー症候群(OAS)
果物や野菜を摂取した際に、口腔や咽頭にかゆみや腫れを感じるタイプです。花粉症に関連して発症することが多く、シラカバ花粉とリンゴ、スギ花粉とトマトなど「交差反応」が知られています。
食物アレルギーの原因食品
日本人における食物アレルギーの原因食品は鶏卵、牛乳、小麦が多く、長年、食物アレルギー原因食品の上位となっていました。
ですが、近年は食生活が変わり、クルミやカシューナッツなどの木の実類のアレルギーが増えてきています。ナッツ類が身近となり、グラノーラなどで気軽に摂取できるようになったためですね。また、18歳以上のアレルギー発症内容は小児と異なり、小麦、エビ、カニが上位となります。
その他にも落花生(ピーナッツ)、キウイフルーツやバナナなどのフルーツ、イクラやたらこなどの魚卵、ソバ、大豆、魚類等多岐に渡ります。



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