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1日に消費するエネルギー

2019.07.07

こんにちは!外部執筆スタッフの管理栄養士 中村達也です。

大雨を降らせた梅雨はまだ明けきっていませんが、あっという間に7月。

 

いよいよ夏本番ですね!

夏に向けて、運動を開始した方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

1日に消費するエネルギーについては、誰しも考えたことがあるかとは思いますが、

知っているようで忘れてしまっている意味

きちんと知っておくべき違い

を、再確認の意味を込め、お話ししたいと思います。

 

 

基礎代謝(BMR)

基礎代謝とは、身体的・精神的に安静にしている状態でのエネルギー代謝量であり、生命維持のためだけに必要なエネルギーです。

 

要するに生きるために最低限必要なエネルギーのことですが、基礎代謝を実測するのは難しいですね。

 

そのため、いくつかの基礎代謝に関する推定式が出されています。

よく耳にする、Harris-Benedict式や、アスリートでは国立スポーツセンターから基礎代謝を測定する式が開発されています。

 

(基礎代謝=除脂肪体重(kg)×28.5)

 

しかし、この基礎代謝は影響を及ぼす因子があるということも念頭に置かなければいけません。

 

例えば、体表面積が広いこと、筋肉量が多いこと、季節によっても変化してしまいます。

他にも体温も関係しており、体温が高ければ基礎代謝量が大きいです。

身長・体重が同じであっても平熱の差によって基礎代謝量も変わる可能性があります。

 

 

安静時代謝(RMR)

安静時代謝とは、基礎代謝量測定時のように姿勢や食事、室温、などの測定条件を規定しないで、仰臥位あるいは座位で安静に過ごしている状態消費されるエネルギーのことです。

通常、安静時代謝は、基礎代謝の10〜20%増しとしています。

 

また、体重にも影響され、体重の減少に伴い、安静時代謝は減少します。

そのため、体重が重い時の方が、安静にしててもエネルギー量を多く使います。

 

ご存知かと思いますが、体脂肪の体内で占める割合は高いです。

しかし、単位重量当たりのエネルギー消費量はとても低く、全体のエネルギー代謝量は多くありません。

 

 

睡眠時代謝

睡眠代謝とはその名の通り、睡眠をとっている状態のエネルギー代謝です。

 

睡眠状態の時は、副交感神経が優位の状態にあり、心拍数が低く、骨格筋が弛緩しており、身体の動きが少ない状態にです。

 

以前は、基礎代謝レベルよりも低いとされていましたが、現在は、基礎代謝と同じとされています。

 

 

食事誘発性熱産生(DIT)

食事誘発性産生熱とは、食べ物を食べた時にエネルギー代謝が亢進することを言います。

 

食物中の糖質、脂質、たんぱく質のエネルギー比によって異なります。

 

ちなみにたんぱく質のみを摂取した食事の場合は、エネルギー摂取量の約30%に達し、糖質のみでは約6%、脂質のみでは約4%と言われています。

この食事誘発性熱産生によって得られた熱は、寒い時には体温の維持、気温が適温の時には、熱は単に放出されるとされています。

 

ここで、高齢者施設のエネルギー必要量に関しての研究があったので、少しご紹介したいと思います。

 

使用している基礎代謝の算出方法で、最も多かったのが、ハリスベネディクトの式で66.1%でした。

また、算出した推定エネルギー必要量が適正であるわからないといった回答が50%近くを示した結果も出ていました。

 

対象者のエネルギー設定は当たり前に算出しなければいけませんが、算出した根拠、その後をどのようにしていくかが大切だと思います。

この結果からもわかるように、算出した部分以外をいかに考えていくかが大切ですよね。

 

僕が総合病院で勤務していた時に、今振り返ると、アセスメントやモニタリングがしっかりできていませんでした。

 

なぜかというと、記事の冒頭に書いて説明してある部分を、きちんと説明できる状態ではありませんでした。

 

その当時、必要エネルギー量は、年齢や疾病によるガイドラインなどで計算したら、このくらいになったので、これでいきます!

 

くらいしかできていなかったからです。

 

いわゆる数値合わせの栄養管理。

 

そしてガイドラインばかりを信じる、ガイドライン信者でもあったと思います。

 

これでは臨機応変な対応もあまりできませんよね。笑

 

例えばエネルギー設定の時に、基礎代謝の式で、よく使われるHarris-Benedictの式は、もともと欧米人で、年齢は21〜70歳、身長が151〜200cmの対象データを元に算定されたものです。

 

そのほかにも筋肉量の測定などをあらゆる角度から考慮しなければいけないこともあります。

これらのことなどを踏まえながら、必要エネルギー量は算出しなければならないと思います。

 

ただ単に計算式に当てはめることならば、誰でもできます。

 

しかし、設定した根拠、今後の再プランニングも、きっちりモニタリングした上でないとできません。

 

また、基本となる算出式は、使うだけでなく、どのようなことを基に作られたものなのか、基礎代謝の変動として、どのような時に身体としてはどういう代謝状態を示すのか、なども理解しておくと、普段の何気ない変化と思っている部分からも対象者に対し、最善の策を立てることができるでしょう。

 

対象者の方に寄り添った栄養管理をするためにも、たまには基本中の基本を振り返ることもしていかれるのもいいのではないでしょうか^ ^

 

 

【参考文献・ホームページ】

高齢者施設におけるエネルギー必要量の推定方法の実態と課題

・理論と実践 スポーツ栄養学(神奈川県立保健福祉大学教授 鈴木 志保子著)

 

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